全てを捧げようと誓った最愛の人が、想像を絶する困難に巻き込まれていて、自らの命すら危険に晒されたとしても、その人を愛し続け、護り抜くことはできるのだろうか――。
全国最大の学生映画の祭典となる東京学生映画祭で審査員特別賞を受賞した自主映画「連鎖」を原案に宮岡太郎監督が劇場公開長編映画としてセルフリメイクした人間の狂気を描く戦慄のサイコホラー『Erica -エリカ-』が2026年5月15日(金)から全国公開された。
この度、公開を記念して公開翌日の5月16日、望月歩、林芽亜里、高尾颯斗、葉月くれあ、藤原樹、宮岡太郎監督が登壇する舞台挨拶を実施した。
● ●
映画『Erica-エリカ-』公開記念舞台挨拶が5月16日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行なわれ、主演の望月歩、共演の林芽亜里、高尾颯斗、葉月くれあ、藤原樹(THE RAMPAGE)、メガホンをとった宮岡太郎監督が登壇した。
すべてを捧げようと誓った最愛の人が、想像を絶する困難に巻き込まれていて、自らの命すら危険に晒されたとしても、その人を愛し続け、護り抜くことはできるのだろうか……。全国最大の学生映画の祭典となる東京学生映画祭で審査員特別賞を受賞した自主映画「連鎖」を原案に宮岡太郎監督が劇場公開長編映画としてセルフリメイクした人間の狂気を描く戦慄のサイコホラーとなっている。
劇中衣装の胸元にグッズの缶バッジをつけて登壇したキャストと監督は、本作が公開された心境を尋ねられると、宮岡監督は「この作品の企画を構想したのが18年くらい前で、脚本を書き始めたのが6年前で、撮影が1年前で、永久に公開されないんじゃないかって弱気になった日もあったので、今日を迎えられたことはすごく嬉しいです。ありがとうございます」と感無量な表情を浮かべ、彼女いない歴23年で、スーパーでアルバイトをしながら、どこか満たされない日々を送る主人公の飯笹辰樹役を演じた望月は「監督が準備した作品の真ん中に立てることを、すごく誇りに思いながら撮影していました。スタッフの皆さま、共演者の皆さまと力を合わせて頑張ってきたんですけども、クラウドファンディングだったり、これから見ていただく皆さまにも応援していただいたことが、今日に繋がったのかなと思っております。本当に嬉しいです。ありがとうございます」と感謝した。
カフェで働く美しい女性・溝川エリカ役を演じた林は「この『Erica-エリカ-』という作品は、私にとって初めての映画作品になるので、その作品が『Erica-エリカ-』でよかったなとすごく思いますし、今まで経験したことのないこととか、表情だったりをたくさんエリカに引き出してもらったので、そこを皆さんに注目をしていただきたいなと思いつつ、私も無事に公開を迎えられて嬉しい気持ちです」と笑顔で語り、エリカと同棲中の恋人・黒石亮役を演じた高尾は「ホラー作品に出演させていただくのは初めてだったんですけども、監督が長い時間をかけて作ってくださった作品に参加できて、映画への熱量みたいなのを皆さんから感じながら撮影に臨ませていただいていたので、その集大成がようやく皆さんに届けられるというのはすごく嬉しいです。たくさんの人に届いてほしいなという風に思っております」と期待を寄せた。
辰樹の妹・飯笹由加を演じた葉月は「この作品に関わっていただいたすべてのスタッフの皆さまとか、いま来てくださっている皆さまのおかげで、昨日ついに『Erica-エリカ-』が公開日を迎えて、本当に嬉しい気持ちです。監督の思いがたくさん詰まった作品に参加させていただいて光栄です」と目を輝かせ、亮の兄・黒石徹を演じた藤原は「1年前に撮影した作品が昨日ようやく公開されて、僕もすごく嬉しい気持ちいっぱいですし、すでに見た方から感想も届いているんですけど、皆さん楽しんでいただけているようですごく嬉しいです。(会場にいる)皆さんはこれから見るということで、ちょっと緊張してそうですね。戦慄のサイコホラーですから、構えている皆さんもいると思いますが、恐怖に耐えながら、しっかり見てほしいなと思います」とアピールした。
また、上映前の舞台挨拶ということもあり、ネタバレ禁止で本作の見どころを聞かれると、望月は「エリカというキャラクターにみんなが魅了されたり、それに近い感情を抱いていたり……というところがこの作品の核の一部だと思うので、皆さまも何に魅了されたんだろうとか、皆さま自身もエリカに魅了されてくれたらいいのかなとか思います」と答え、林は「本当に見どころ満載で、見どころしかない時間を今から過ごされると思うんですけど、寂しさというものは誰もが持っている感情だなと思うので、もしかしたらこの映画を観た後に“エリカに共感する”とか、“こういう愛し方もあるんだ”とか、辰樹くんに対して“自分だったらこうするな”とか、いろんな楽しみ方ができる作品になっていると思います。1回だけじゃなくて、結末を知った上で何度も何度も見るのも楽しいんじゃないかなと思います」とおすすめした。
高尾は「僕は怖いもの好きで、お化けとか心霊とかそういうのも好きなんですけど、この作品は“人が1番怖い存在だな”と感じる作品で、怖さもあるんですけど、一種美しさを兼ね備えている魅力的な部分があって、『Erica-エリカ-』のポスターもめちゃくちゃ好きなんですけど、危うさ、ミステリアスさ、そういう惹かれる雰囲気がすごく気に入っていて、そういった部分が作品にたくさん込められています。ホラーなんですけどエンターテインメントというか、最後は楽しかったなっていう感想も浮かぶくらい、僕は予想できない展開が楽しい作品になってるので、ぜひ皆さん楽しんでいただきたいです」と声を弾ませ、葉月は「私も同じように、人間って幽霊よりも怖いと(この作品を観て)感じていて、その怖さを楽しんでいただけたらなと思いますし、登場人物の関係性の変化を楽しんでいただけたらなと思います」とにっこり。
藤原は「この作品はサイコホラーですが、ホラーだけじゃなくすべてが詰まっている作品で、ちょっと笑える部分もありますし、映像もすごく美しくて本当に盛りだくさんなんですよ。ストーリーも予測不能な展開がずっと続きますし、キャラクターの誰かには共感できると思うので、共感しながら楽しんで見てほしいなと思います」とコメントし、宮岡監督は「今回は“寂しさ”というのをテーマにしていて、その寂しさが人を狂わせていく。これって、おそらくみんなが抱えている感情だと思っていて、そういう自分の普遍的な感情に結びつけて見てもらえるといいなと思うんですが、そういうことを言いつつも、この映画はエンターテインメントとして作っています。意図的にホラーの中に笑いを忍ばせていて、恐怖と笑いって紙一重、表裏一体だよっていう感じで作っているので、ぜひ怖がっていただいて、笑っていただいて、自分の感情のままに見ていただけたら嬉しいです」と語った。
さらに、本作の内容にちなみ、戦慄するような怖い思いをしたエピソードを聞かれると、望月は「最近、よく夢でデスゲームに参加しているんですけど、その時はわかってないんですよ。ですが、某デスゲームだったり、そういう作品の中の1人になっていて、“うわ、このゲーム見たことある”みたいな。『こっちだよ』みたいなことをやっていたら、まんまと『ううっ……はっ!』って起きるみたいな感じで、何回も死んじゃったりしていまして……。それは怖いなと思うんですけど、そういう作品が決まる暗示かなと思いながら生きています」と前向きに捉え、林は「戦慄というほど怖くはないんですけど、最近、一人旅で軽井沢に行きまして、すてきなご飯屋さんに行って、帰りホテルまで徒歩15分くらいだったので、歩いて帰ろうと思ったら、自然が豊かすぎて街灯もほぼないし、人も全然いないし、この世界に私だけみたいな感じで真っ暗な状態だったんですけど、そこをスマホのライト1台でリアル肝試しみたいな感じで15分歩いたのはけっこう怖かったですね」と告白。
高尾は「最近、友だちとご飯食べていて、僕が一旦お手洗いに行ったんですね。それで帰ってきたら、そこに急に歩くんが現れて『えっ!? なんでいるの?』って。(結果的には)共通の知り合いがいたからなんですけど、聞いていなかったのでドッキリされましたね」とエピソードを明かすと、望月は「僕は聞いていないことを聞いていなかったので、お店に着いた時に『隠れて!』って言われて、『なんで?』って聞いたらこれでした」と裏話を披露。高尾は「いいサプライズでしたね」と笑顔で語った。
葉月は「私も全然怖い話じゃなくて、本当に怖いことがなくていい人生を歩んでいるんですけど(笑)、最近、夜中にうなされて起きたことが1回だけあって、意識も朦朧としていてすごく怖かったんですけど、熱があってうなされていただけでした(笑)」と打ち明けて会場の笑いを誘い、藤原は「昨年、THE RAMPAGEというグループでフェスに出させていただいて、その時に衣装でクリアの眼鏡をかけて踊っていたんですけど、めちゃくちゃ暑くて、途中から視界が茶色くなってきて、“俺やばいかも……。目が悪くなってきたから終わったら病院に行こう”と思ったんですけど、そのライブの写真を後で見たら、眼鏡のレンズがまさかの調光レンズで茶色くなっていただけで、ちょっと怖い思いをしました。調光レンズというのがあるので、皆さんも気をつけてください」と呼びかけた。
最後に、メッセージを求められた望月は「監督は僕が見てきた人の中でもいないぐらい、“映画オタク”なんですよ。本も書かれているぐらいで、映画オタクだからこそ……あ、オタクって言ってもいいのかな」と宮岡監督の顔をチラ見し、宮岡監督が「もちろんです。マニアでもいいです」と返すと、望月は「マニアにしますね(笑)。映画マニアの監督が作る、いろんな作品だったりホラーをリスペクトして作っている演出だったり空気感だったりとか、あとは僕も正直、試写会で見た時に笑っちゃって、みんなから笑い声が出るぐらい面白いところがあったりするんですけど、そのキャッチーさだったりとか、そういう部分が皆さまに広がっていけばいいなと思います」と期待に胸を膨らませ、「たぶん、今年の終わりに『1番面白かった映画は何?』って聞かれた時に、『Erica-エリカ-』ではないと思うんですよ(笑)。感動だったり、心を動かされたりっていう作品ではないので、そう(今年1番の映画)ではないと思うんですけど、いざ年末に友だちと『何が面白かった?』ってしゃべった時に、見た時の温度感でしゃべれる映画というか、ポスターを1枚見るだけで、パンフレットを一目見るだけで『あそこはこうだったね、ああだったね』って思えるような映画なのかなと思うので、そのエンタメ感を味わっていただけたらいいなと思いますし、この作品を応援していただけたら嬉しいなと思います」と言葉に力を込めた。
映画『Erica -エリカ-』
全国公開中
●ストーリー
彼女いない歴23年。スーパーでアルバイトをしながら、どこか満たされない日々を送る飯笹辰樹。そんなある日、彼はカフェで働く美しい女性・溝川エリカと出会う。一目で心を奪われた辰樹は、足しげく店に通ううちに、少しずつ彼女と言葉を交わすようになっていく。
やがて距離を縮めていく二人。しかしエリカは、同棲中の恋人・黒石亮からの暴力に苦しんでいた。彼女の抱える孤独と痛みに触れた辰樹は、いつしか「自分が彼女を守りたい」と強く願うようになる。
ある夜、エリカの自宅を訪れた辰樹は、家の中から聞こえる悲鳴に導かれるように扉を開ける。その夜を境に、二人の関係は大きく変わり、辰樹の人生もまた静かに形を変えていく。
やがて恋人となり、同棲生活を始める二人。辰樹にとって、それは生まれて初めて手にした幸福だった。愛する人のためなら、どんなことでも受け入れられる――そう信じていた。
しかしその頃から、辰樹の周囲で不可解な出来事が起こり始める。少しずつ歪んでいく日常。拭いきれない違和感。そして、エリカの微笑みの奥に、ふと垣間見える“何か”。
その愛は、救いなのか――。
愛してしまった瞬間、もう逃げることはできない。
【出演】望月歩 林芽亜里 高尾颯斗 葉月くれあ 小泉萌香 藤原樹(THE RAMPAGE)
【監督】宮岡太郎
【脚本】井上テテ
【撮影】山本周平
【配給】S・D・P
【制作】MMJ
【製作】映画「エリカ」製作委員会
(C)2026「エリカ」製作委員会
▼関連記事