ハイセンスジャパンから、2026年夏の4K液晶テレビの新製品群の第2弾が発表された。昨年(2025年)CESで発表されたRGB仕様のMiniLEDバックライトを搭載したモデルをラインナップしているのが特徴で、そのRGB MiniLEDを擁するのが「RGB USXシリーズ」となる。また、通常のMiniLEDバックライトシリーズの「U8S」もラインナップされ、5月下旬より順次発売される。各シリーズのモデルと価格は下記の通り。

●RGB USXシリーズ(価格はオープン。表示は想定市場価格)
「RGB100UXS」 5月下旬発売 ¥1,980,000前後
「RGB85UXS」  〃      ¥1,320,000前後
「RGB75UXS」 6月中旬発売  ¥594,000前後
「RGB65UXS」  〃      ¥484,000前後

「RGB100UXS」

●U8Sシリーズ(価格はオープン。表示は想定市場価格)
「85U8S」 5月下旬発売 ¥495,000前後
「75U8S」  〃    ¥363,000前後
「65U8S」  〃    ¥275,000前後
「55U8S」  〃    ¥231,000前後

「85U8S」

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 さて、今回新ラインとなる「RGB USXシリーズ」は、RGB MiniLEDバックライト搭載モデルのフラッグシップとなるもので、日本での発売は、昨春 中国で販売開始されて以来(世界初)、昨夏のアメリカ・ヨーロッパに続くものとなる。

 特徴としてはその名の通り、発光するバックライト=MiniLEDの一つひとつの素子の中に、RGB3原色の発光素子(ダイオード)が組み込まれていること。これによって、明るさだけでなく、色についても同時の制御可能になるそうで、色域はBT.2020を100%カバーするという。

中央がRGB MiniLED。発光している素子に色がついているのが分かる。右は従来のMiniLED。左は直下型LED

RGB MiniLEDバックライトの拡大写真。一つの発光素子の中にRGBの素子が組み込まれているのが見える

 ちなみにバックライトの明るさ(発光効率)は、従来比(通常のMiniLEDバックライト)で120%にもなるそうで、実際にデモ機を短時間視聴することができたが、色の鮮やかさ、明るさ、さらにコントラストは、従来モデルに比べて格段に向上しているのが見てとれた。同時に、効率が上がったことで光エネルギーのロスも抑制されるといい、結果として省エネにもなっているそうだ。

 映像エンジンについては、映像解析を行なうものと、RGBバックライトの発光制御を受け持つものを組み合わせた、Wエンジン仕様。ネーミングは「Hi-View AIエンジン RGB」。AIと付いているように、AI機能を用いて映像や音声、エネルギーを的確に制御してくれるもので、今回は映像の遠近処理によって立体感を強調する「AIデプス」、黒コマ挿入によって滑らかな表示を行なう「BFI」の2つがNEWとなる。もちろん、従来からの美肌機能やバンディングノイズ抑制などについても、その効果・精度を向上させているそうだ。

 そして、もう一つのトピックが、フランスのオーディオブランド「Devialet」(デビアレ)との協業。

説明会にはデビアレの高橋氏も登壇し、デビアレの歴史や製品展開の多様さ、音調の特徴、などを説明してくれた

 RGB USXの100型と85型では、正面下部にセンター、メインスピーカー、両端にサイドスピーカー、上部にトップスピーカー、そして背面中央部にウーファー(3基×2)を搭載しており、ユニット数としては実に22基にもなる。これで、6.2.2chのダイナミックなサラウンドが楽しめるほか、ドルビーアトモスにも対応し、こちらは5.1.2の再生が可能としている。加えて、正面右下部には、デビアレとの協業(音質チューニング監修、リファレンス、システム設計を担当)を示すロゴ「Opera de Paris」も刻印されている。ちなみに、75型と65型については音響チューニングの担当ということで、「TUNED BY DEVIALET」という刻印になっている。

ウーファーは背面に装備

デビアレの刻印

新旧モデルの、サウンド聴き比べ

 音質については、昨年モデルと聴き比べすることができたので簡潔に紹介すると、デビアレの特徴でもある低音の量感が増していることと、音の広がり感(サラウンド感)や、低域から高域まで音階がピラミッド状につながっている様子が聴き取れた。共振対策が施されたことで、音量を上げていってもビビることがないし、そもそもそれほど音量をあげなくても細かい音まで聴き取れていたのは、好印象だった。

 その他使用面での進化もあり、独自OS「VIDAA」には生成AI機能が組み合わされて、音声による操作指示(AIボイスアシスタント)ができるだけでなく、例えば視聴している番組について(音声で)質問すると、生成AIによって、関連情報や、その作品のストーリーの振り返りなどが、自然なテキストで回答されるそうだ。なお、RGB USXシリーズは65~100型までという大画面がラインナップされていることもあり、使っていない(映像を見ていない)時には、AIアートギャラリーに備えられている世界の名画を、表示しておくことができるようになっている。

 続いて、4K MiniLEDモデルのミドルクラス「U8Sシリーズ」について紹介したい。これは昨年「U8Rシリーズ」の後継となる機種で、画面サイズは上記のように55、65、75、85型の4モデルをラインナップする(50型と100型が外れた)。バックライトについては通常のMiniLEDとなるが、昨年モデルに対し最大輝度を約25%向上させた「Mini-LED Pro」を搭載。映像エンジン(こちらも新しい「Hi-View AIエンジンPro II」を搭載。シングルチップ仕様)によって、より細かいエリアコントロールが可能になったことで、コントラスト感もさらに精緻になったとしている。この新映像エンジンについては、RGB UXSシリーズと同じく、立体感の再現性、BFIの2点が進化されている。

 パネル表面は、前モデルに対して約28%、反射率を抑制した「ARコート低反射広視野角パネルPro」を搭載。反射を抑え、より引き締まった映像が楽しめる、としている。

 音響システムについては、RGB UXSシリーズと同じくDevialetと協業し、フロントメインLR、トップスピーカー、ウーファーという2.1.2chによる立体音響が楽しめる(ドルビーアトモス対応)。が、こちらは音響チューニングの監修までということで、上にも記したように「TUNED BY DEVIALET」という刻印が施されている。

 なお、リフレッシュレートは165Hzをクリアしているので(VRR対応)、ゲームプレイにも威力を発揮するだろう。

ハイセンスはFIFAワールドカップの公式スポンサーを務めていることもあり、関連展示もあった