トップウイングから、I2S接続専用ケーブル「Ultra Slim I2S」(¥19,800、税込、1m)が発表された。発売は5月20日の予定。
TOP WINGのUltra Slim I2Sは、HDMI端子の形状を採用したI2S専用ケーブル。I2Sは、S/PDIFやUSBなどのデジタルオーディオ伝送方式と異なり、クロック信号とデータ信号を分離した構造を持つため、広帯域かつシンプルな信号伝送が可能になっている。そのため、高音質伝送を目的としたデジタルオーディオ機器でも広く採用されている。
だがI2Sは本来、機器内部の基板間接続を想定したインターフェイスであり、S/PDIFやUSBのような長距離伝送を前提とした厳密なケーブル規格は存在しない。そのためHDMI端子形状を用いたI2S接続で映像用途のケーブルをそのまま使用した場合、I2S信号の特性に最適化されているとは限らない。
そこでUltra Slim I2SではI2S信号の伝送特性を考慮し、ケーブル内部構造を専用と設計している。ケーブル内部は5対のツイストペア導体を中心とした構成とし、主要なクロック信号およびデータ信号を差動伝送する。各ツイストペアはアルミ・マイラシールドで個別に覆われ、さらに外側に編組シールドを配置することで、多層シールド構造を実現した。絶縁材・外被には特性の優れるPEを採用している。
ケーブル内部では、信号線とそれ以外のラインを明確に区別。高速信号を伝送する通信ラインには高周波特性に優れた銀メッキ銅導体を使用し、制御信号や電源供給に使用される可能性のあるラインには適切な導体構成を採用することで、信号の役割に応じた最適化を行っている。
また、I2S伝送ではクロック信号を含む高速デジタル信号を扱うため、ケーブルだけでなくコネクターの伝送特性も重要になってくる。Ultra Slim I2Sでは、広帯域信号伝送に対応する高精度コンタクトを採用し、接点には金メッキ処理を施した。さらにコネクター外装には金属シェル構造を採用することで、シールドの連続性を確保し、外来ノイズの影響を低減しているそうだ。コネクター自体も96Gbpsクラスの高周波信号伝送特性を考慮した設計のパーツを採用し、高速デジタル信号でも安定した接続を実現した。
Ultra Slim I2Sは長さ1m限定の専用ケーブルとして設計されている。これは、オーディオ機器同士の接続は多くの場合1m前後の短距離接続ということを踏まえてのことだ。その結果外径約4mmの細径構造を採用でき、取り回しも改善して、機器端子に余計な力がかからない安定した接続を実現している。
なおUltra Slim I2SはオーディオのI2S伝送専用で、テレビやPCなどの映像用HDMIケーブルとしては使えないとのことだ。
「Ultra Slim I2S(TW-US-I2S)」の主なスペック
●構造:銀メッキ銅線ツイストペア5対、銅線5芯
●導体径:34AWG銀メッキ銅線、34AWG銅線、30AWG銅線
●シールド:アルミマイラ・編組
●絶縁材:PE
●外径:4.0mm
●コネクター:金メッキHDMI端子
●ケーブル長:1m