Amazon(アマゾン)は、同社のストリーミングデバイス新製品として「新Fire TV Stick HD」(¥6,980、税込)を発表した。4月30日に発売予定で、本日から同社サイトで予約を受け付けている。

 一番の特長は、前モデルと比較して平均30%の高速化を実現している点だ。さらに本体も前モデル比で横幅が30%スリムになり、HDMIケーブルと同じくらいの細さを実現した。これによりテレビの端子部に取り付けた場合も、隣のケーブルとぶつかってしまうこともなくなった。

新世代の「FireTV Stick HD」。本体の横幅が小さくなったことで、テレビのHDMI端子に直挿ししても隣のケーブルとぶつかることがなくなるはず

 また従来は充電用にUSBケーブルをつなぐ必要があったが、新FireTV Stick HDはテレビのHDMIポートからの給電にも対応したので、USBケーブルをつなぐ必要がなくなった。それだけ接続もシンプルにできるので、テレビ裏にFire TV Stickを設置する場合には嬉しい進化といえる。もちろん従来同様にUSBケーブルでの給電にも対応している(コネクターはUSB-Cに変更)。

 型番の通り、画質はフルHD(2K)用で、AV1コーデックの再生も可能になった。音声のドルビーアトモスには非対応。内蔵ストレージは8Gバイトで、無線はWi-Fi6に対応している。

 先日開催された新製品発表会で、Amazon Fire TV Vice PresidentのJoshua Danovitz(ジョシュア・ダノヴィッツ)氏がその特長を紹介してくれた。

 Amazon Fire TVシリーズは、2015年の日本発売以来、多くのバリエーションモデルをラインナップしてきた。そこではユーザーが欲しい(見たい)ものを届けることを目指し、多くのストリーミングサービスをカバーし、スマートホームといった機能も充実させてきている。

アマゾンジャパン合同会社 Amazonデバイス Fire TV事業部事業部長 西端明彦氏と、Amazon Fire TV Vice Presidentのジョシュア・ダノヴィッツ氏

 さらに新Fire TV Stick HDは、エントリーモデルとしてそれらの機能を踏襲しつつ、新しいVega OSと進化したUIを搭載している。その新UIでは、画面上部に「映画」「TV番組」「アニメ」「ライブ」といったビデオタブを追加。ユーザーが探しているコンテンツによりアクセスしやすいように配慮している。特に日本のユーザーはアニメを見ることが多いそうで、「アニメ」のタブは日本限定の機能だそうだ。

 その他、一覧に登録できるアプリも6個から20個まで増え、並べる順番などのカスタマイズも簡単に行える。他にもメニューボタン(3本マーク)を押すだけで新メニューが表示でき、ここからアプリの設定やスマートホーム機能の設定なども行える。もうひとつ、ホームボタンの長押しで「ディスプレイ」や「オーディオ」の詳細設定用メニューも呼び出せる。

 ビデオタブとこのふたつのメニューによって、コンテンツへのアクセスから各種設定まで手軽に使いこなして欲しいという提案なのだろう。

新UIの左上にはこれらのアイコンが並んでいる。左から「メニュー」「検索」「ホーム」で、その隣の4つが新設されたビデオタブになる。好みのジャンルを選ぶと、画面にお薦めコンテンツが並ぶ仕組みだ

 続いて、アマゾンジャパン合同会社AmazonデバイスFire TV事業部事業部長 西端明彦氏も新製品の狙いを解説してくれた。

 西橋氏は、「HDMIからの給電が可能になったことで、FireTV Stick HDとHDMI対応テレビがあれば、どこでも普段と同じストリーミングを楽しめるようになりました」と、その使いやすさをアピールした。

 実際、同社がFire TV利用者に向けて行った調査によると、47.6%のユーザーがスマートテレビにFire TVを刺しているという結果もあるそうで、それくらい日常のアイテムとして愛用されているということだろう。それを踏まえて今回は、2024年モデル比較で30%高速化(起動時間、切り替え、アプリ立ち上げ、コンテンツ読み込み等について)したことで、ユーザーにより快適な環境を提供できるとしている。

 またユーザーの16.7%が宿泊先でも使っているというデータもあるとかで、小型で持ち運びやすいデザインを活かして旅行に持っていって欲しいという提案もあった。確かにFire TV Stick HDの本体とリモコンさえあれば普段と同じエンタテインメントが楽しめるというのは、特に小さなお子さんがいる場合などは大きなメリットかもしれない。

 発表会場のデモも確認したが、UIの操作が快適で、サムネールを高速スクロールした場合でもそれぞれの内容(画像)も把握できるだけの描写性能も備えている。文字サイズの変更もできるとのことで、自分に使いやすいようにカスタマイズしてみるのもいいだろう。

 なお新Fire TV Stick HDに搭載されたVega OSは、今後アップデートで提供されるとかで、現行製品でも同じUIが使えるようになる予定とのことだ(アップデートの対象モデルと実施時期は後日発表される)。Fire TV 4K MAXやFire TV Cubeなどの上位モデルに新OSをインストールすると、さらなる高速化、サクサクした動きが期待できるそうなので、現行ユーザーも楽しみにしていただきたい。

Fire TV Stick HDを使った、快適なリビングルームのイメージ