レノボ・ジャパンは本日、都内で「2026年 ThinkPad 新製品説明会」を開き、フラッグシップX1を含むXシリーズ、Tシリーズ、Lシリーズ、合計10モデルを発表した。本日より順次発売される。なお、今回の新製品群は、近年のAI時代の浸透を鑑み、ユーザーの生産性を向上させるデジタルツール=モバイルノートPCとして、AI機能の強化=Copilot+PCに対応(CPUの選択で1モデル非準拠)、パフォーマンスの強化、そして長期間の使用に耐えるメンテナンス性の改良を施しているのが特徴となる。

●製品一覧
<Xシリーズ>
ThinkPad X1 Carbon Gen14 Aura Edition 4/7発売
ThinkPad X1 2-in-1 Gen11 Aura Edition 4/7
ThinkPad X13 Gen7 5月中旬以降発売
ThinkPad X13 Detachable Gen1 7月下旬以降発売

<Tシリーズ>
ThinkPad T14 Gen7 5月中旬以降発売
ThinkPad T16 Gen5 5月中旬以降発売
ThinkPad T14s 2-in-1Gen2 5月中旬以降発売

<Lシリーズ>
ThinkPad L14 Gen7 5月中旬以降発売
ThinkPad L16 Gen3 5月中旬以降発売

 会の冒頭には、同社副社長であり開発担当の塚本氏が登壇し、「AI時代の開発の方向性」についてレクチャーしてくれた。曰く、日本の企業や組織では、AIの活用を進めている、次に購入するPCにはAIPCを検討している、テレワーク制度が導入されている、という項目では、実に60%近い組織がイエスと答えているそうで、クラウドやエッジなどさまざまなスタイルでAIを活用できる要件=スペックを満たした製品を開発した、ということだ。

 今回のシリーズで肝となる部分は、パソコン内部の構造を一新させた「スペース・フレーム」。これは、2014年より続くユニボディ構造を刷新させたもので、いわゆるモノコック的な筐体の中にメインボードを中心に、底面側から各種パーツを実装していた工程をやめ、新たにパーツを配置するフレーム(桁というか、背骨のようなものか?)を配置し、メインボードに対して両面(上下)からパーツを配する構造としたもので、実装密度が上がることで、メインボードが小型化できたという。

 ある意味先祖返りしたと言えなくもないが、発想のきっかけは放熱の強化だったという。AI機能を強化すると発熱が多くなることから、より強い放熱・冷却が必要になる。そのためにはどうしたらいいのか? ファンを大きくしたい。すると、さまざまなパーツを筐体内に収納するためには、メインボードを小さくしたい。メインボードを小さくするためには実装密度を上げたい。今は底面からしかアプローチできない。それを両面からできるようにすれば省スペースになる。という連想ゲーム的な流れがあったようだ。

新製品では冷却ファンが大型化された

 結果、メインボードは18%省スペースとなり、冷却ファンは81%大型化できたという。また、ファンについては、スペース・フレームが入ることで、筐体からの応力がかかりにくくなるそうで、本体強度に余裕が出ることから、材質を銅からアルミへ変更。軽量化も施されているそうだ。

 このメイン・フレームの採用は、筐体の薄型化や、今回のシリーズの特徴でもあるメンテナンス性のアップにも大きく寄与している。従来、ヒンジ部に入っていたアンテナを小型化させたことで、キーボード上のスペースを小さく(狭く)でき、結果、キーボードの位置を上に動かすことで、タッチパッド部を大きくできたという(約23%大きく)。同時に、液晶部分下部にあったディスプレイ用の電源基板を、本体側に移動させることで、ディスプレイ部の厚みを約1.1mm薄くすることに成功。筐体折り畳み時の厚みの薄型化に貢献しているそうだ。なお、フレームが追加されたことで、質量が増加したのかもと思いきや、各部の軽量化を進めたことで、ほぼ前モデル同等の質量を実現しているということだ。

 ちなみに、キーボード側、底面側のカバーはネジ止め式なので、取り外しOKで、これによって部品交換などのメンテナンス性も向上しており、新製品群では、故障の起きやすいUSB Type-Cコネクター部分の交換ができるほか(ユーザーが行なえる)、バッテリー交換(ネジ止めなし)、SSD、メモリー交換にも対応する。キーボードは、キートップ一つの交換も可能になった(従来はキーボード全体の交換が必要だった)。

右側がUSB-Cのモジュール部。端子のメス受けの部分を自分で交換できる

 その他では、X1についてはオンライン会議の利便性を向上させるべく、搭載カメラは1000万画素相当に強化され、同時に広角化されたことで、左右・上下方向をより広く映し出せるようになっている。5G、4GのLTEも選択(カスタマイズ)でき、Lenovo ConnectIN(組み込み型の使い放題通信サービス)は国際ローミングにも対応するようになったそうだ。

 また、今年はワールドカップが開催されるということで、コラボモデル「ThinkPad X1 Carbon Gen14 FIFA World Cup26 Edition」も、4月10日に発売される。価格は43万8900円(税込)という。天面と底面に専用の印刷が施され、トラックポイントは専用のボール型デザインに変更されている。

https://www.lenovo.com/jp/ja/pc/