ハーマンインターナショナルは昨日、東京・原宿のMIL GALLERY JINGUMAEで、JBLの新製品ヘッドホンお披露目会を開催した。
ずらっと並んだ新製品のカラーバリエーション。左が「Live 680NC」で、右が「Live 780NC」
今回展示されたのはいずれもBluetoothヘッドホンで、オーバーイヤータイプの「Live 780NC」とオンイヤータイプの「Live 680NC」というラインナップだ。ちなみにJBLのLiveシリーズでオンイヤータイプが発売されるのは、日本では初めてとのことだ。
新製品2モデルで特筆すべきはカラーバリエーションの充実で、Live 780NCはブラック、ブルー、オレンジ、シャンパン、ホワイト(ヨドバシカメラ限定)、Live 680NCはブラック、ブルー、シャンパン、パープル(JBL公式サイト限定)、ホワイト(ヨドバシカメラ限定)と、どちらも5色を準備している。
さらにデザインコンセプトを見直してよりモダンでエレガントな高級感を追求。ハウジングの形状を最適化し、イヤーパッド部分に高密度フォーム素材を採用することで、快適な装着感と高いパッシブノイズキャンセリング効果を実現している。
ヒンジ部分は新設計され、フラットな形状のままコンパクトに折りたためるようになった
またヘッドバンドについては、これまで同シリーズではファブリック素材が使われていたが、こちらも柔らかいPU(ポリウレタン)素材に変更、ヘッドホンの重さを適切に分散し、長時間の使用でも快適な装着感を実現している。
もうひとつ、ヒンジ部分も改良されて数千回の折りたたみに耐える新設計が採用されている。折りたたみ時には本体がフラット&コンパクトになり、付属のポーチ(本体と同じカラー)に収納することで手軽に持ち運びも可能だ。
搭載されるドライバーは40mmダイナミック型で、振動板はPET+PU+グラフェンコーティングとして、高い剛性と制振性を備えた素材が使われている。さらにリアルタイム&適応機能付きアクティブノイズキャンセリング技術の「True Adaptive Niose Cancelling 2.0」も搭載、外部のノイズレベルに合わせて最適なキャンセリング効果を実現してくれる。
前モデルの「Live 770NC」(左)と「Live 780NC」(右)の比較。イヤーパッドとヘッドバンドの素材が新しくなり、装着感や遮音性が向上している
なお専用アプリからは、パーソナライズ技術「Personi-Fi 3.0」や独自の空間オーディオなどの設定も可能で、自分の聴こえ方や好みに合わせたチューニングもできるようになっている(ノイズキャンセリングも7段階に設定可能)。もうひとつJBLヘッドホンでの新機能として、本体の物理ボタンにどの機能をアサインするかも変更できるようになっている。
BluetoothコーデックはSBC、AAC、LDAC、LC3に対応。Auracast機能も使えるので、別売の「JBL Smart TX」やワイヤレスイヤホン「TOUR PRO 3」(の充電ケース)などと組み合わせることで、複数人で同じ音楽を楽しむこともできる。
なおこれらの仕様はLive 780NC、Live 680NCとも共通となっている。
物理ボタンでノイズキャンセリングのオン/オフや音量調整が可能。アプリから別の機能をアサインしてもいい。USB-C端子は充電の他に、付属ケーブルを使って有線での再生用にも使える
お披露目会では両モデルの全色を展示するともに、各機能やそれぞれの音質を体験できるようになっていた。
Auracast体験コーナーではLive 780NC、Live 680NCが6台と、同機能に対応したパーティスピーカーが設置され、JBL Smart TXから各モデルに同じ楽曲が伝送されていた。そこで幾つかのヘッドホンを聴き比べてみたが、確かに音の遅延もなく、大人数で映画や音楽を楽しめることが確認できた。
Auracast機能のデモでは、送信機に別売の「JBL Smart TX」を使用
さらにストリーミングサービスのQobuzを使ったハイレゾ再生も聴かせてもらった。Live 780NC、Live 680NCでクラシックやロックの楽曲を選んでみると、分厚いボーカルが再生され、エレキギターの響きも案外クリアーだ。低域の押し出し感はLive 780NCの方が力強さを感じるが、これはイヤーパッドの形状やヘッドホン部の容量の差かもしれない(スペック上の再生周波数帯域は2モデルとも同じ)。
ノイズキャンセリグのオン/オフを試すと、オフでは周りの会話などが聞こえる反面、音場感は広い。オンにすると音場がわずかに狭くなって頭の周りを取り囲んでいるような印象にはなるが、ひとつひとつの音が明瞭になるので、楽曲に集中できる。この効果なら電車の中などでは積極的にノイズキャンセリング/オンで使ってもいいだろう。
ポータブルカセットプレーヤーと有線接続したデモ。ケーブルの色も本体と同じものが付属する
またユニークな提案として、ポータブルカセットプレーヤーとLive 680NCを付属の3.5mm→USB-C変換ケーブルで有線接続して、カセットテープの音を聴くデモも行われていた。久々に聴いたテープの音は案外クリアーで、こういった楽しみ方提案もいいと思った次第だ。
極めつけはLive 780NCと、Bluetooth送信機能を搭載したレコードプレーヤー「JBL SPINNER BT」をペアリングして、アナログレコードの音をBluetooth経由(コーデックはSBC)で聴くというデモだった。
アナログレコードをBluetooth経由で試聴。現在のレコード鑑賞のひとつのスタイルになりそうだ
最近はこういったシステムでレコードを聴いている若者も多いらしいが、その音もなかなか面白い。宇多田ヒカルの「First Love」を再生すると、彼女の声がどことなくアナログっぽいニュアンスで、低域も優しく響く。ダイナミックレンジは決して広くはないが、レコードの雰囲気を楽しむことができる。
Live 680NCとLive 780NCの発売日や価格は近日発表予定とのこと。JBLの注目ヘッドホンの正式リリースを楽しみに待ちたい。
天井からは、様々なカラーバリエーションがぶら下がっていた。このうち幾つかは日本未発売だそうです