JBLから、スタジオモニターの新製品「4369」が発表された。価格は¥3,520,000(ペア、税込)で、発売は今春を予定している。昨年のインターナショナルオーディオショウで参考展示され、話題を集めたモデルがいよいよ登場することになる。

4369の本体サイズは、W630✕H1120✕D470mmと従来モデルから大型化されている

 JBLは、今年で創業80周年を迎える。今回の4369は周年モデルではないが、同社モニタースピーカーの系譜を受け継いだ進化版で、現行モデルの「4367」から実に11年ぶりのリニューアルということになる。

 JBLのモニタースピーカーは1937年に登場した「Lansing Iconic」に始まり、アビー・ロード・スタジオにも採用された「D50SM」(1962年)や、日本でも大きな人気を集めた「4343」(1976年)などの名機を生み出してきた。「4435」(1981年)や「4344」(1982年)を愛用していたオーディオファンも多いだろう。

 その4369は38cmウーファー&コンプレッションドライバー+ホーンからなる2ウェイシステムで、従来モデル同様のフロントバスレフ方式を採用する。

左が4369に搭載された2219Nd-1ウーファーユニットで、右は4367の2216Nd

 ウーファーには新設計された2219Nd-1を搭載。同社の特許技術であるディファレンシャルドライブ構造を採用し、75mmの長さを持つふたつのボイスコイルを搭載している。このふたつはギャップ位置をずらして設置されており、振幅の大きな信号でも正確性を保った再生ができるのが特長だ。

 ダイアフラム(振動板)はピュアパルプコーンで、サラウンド(エッジ)部のプリーツが4367の3本から2本に変更されている。ダンパーは4367のシングル仕様からデュアルダンパーになり、大振幅時の歪みを抑えている。マグネットにはネオジム磁石を搭載し、空冷効果を上げるために通気性も向上させた。

D2コンプレッションドライバーにも新設計のD2830Bを搭載する

 D2コンプレッションドライバーも新設計された。Summitシリーズトップモデルの「Makalu」と同様に、Teonex製3インチ(76mm)リングダイアフラムを2枚搭載しているが、Makaluよりも低い帯域を受け持つためにフェーズプラブを再調整したという。それを受けて型番もMakaluのD2830KからD2830Bに変更されている。このD2830B D2コンプレッションドライバーに、お馴染みのHDI(High Definition Imaging)ホーンを組み合わせている。

 キャビネットはモニターシリーズの伝統を受け継いだブルーバッフル&木目仕上げで、エンクロージャーには25mm厚のMDF材を採用。フロントバッフル下部には16mm厚のサブバッフルも追加されて、38cmウーファーをしっかり支えている。また内部には2本の補強材も配置され、剛性を確保している。

 本体サイズは4367のW560✕H941✕D425mmに対し、4369はW630✕H1120✕D470mmと大型化された。これは、ホーンを耳の高さに合わせることで、スタンドを使わなくても最適な試聴を位置を確保できるようにとの狙いだ。ウーファーの高さも上げることで低域再現も有利になったそうだ。なおユニット位置の変更に伴い、アッテネーターがウーファー下に配置されている。

スピーカー端子はバイワイアリング対応で、専用のジャンパープラブも付属している

振動を効率よく減衰させる、IsoAcoustics製アイソレーションフィートを採用

 脚部にもSummitシリーズと同様にIsoAcoustics製のアイソレーションフィートを採用した。縦横両方向の振動を効率よく減衰させることで、協力なウーファーの振動を床に伝えないといった、優れたアイソレーション性能を発揮する。この結果、よりクリアーで正確なサウンドを実現できるとしている。

 11年ぶりに登場したJBLモニタースピーカーのフラッグシップモデル4369は、同シリーズの伝統を受け継ぎつつ、最新のハイレゾ音源にも対応できるパフォーマンスを備えている。StereoSound ONLINEではその注目モデルについて、いち早く取材を実施したので、その詳細をまもなくお届けできる予定だ。楽しみにお待ちいただきたい。

https://jp.jbl.com/floor-standing-speakers/