Amazon(アマゾン)から昨年発売されたEchoシリーズの新製品、「Echo Show 11」(¥39,980、税込)と「Echo Dot Max」(¥14,980、税込)を借用できたので、自宅で体験させてもらった。以下でそのインプレッションを紹介したい。

「Echo Show 11」は、繭のようなフォルムのベース部に11インチディスプレイを取り付けたデザインを採用

 まずEcho Show 11はEcho Showシリーズの最新世代で、弟モデルの「Echo Show 8」(¥34,980、税込)と同時発売された。型番の通りEcho Show 11は11インチ(水平1920✕垂直1200画素)、Echo Show 8は8インチ(水平1340✕垂直800画素)のディスプレイを備え、Prime Video、YouTubeなどの動画ストリーミングや、自分で撮影した写真データをスライドショーで楽しめる。

 カラリングは、グレーシャーホワイトとグラファイトの2色展開で、それぞれの本体サイズとデザイン、色に合わせた専用スタンドも準備される(別売)。これを使えばディスプレイの角度を自在に調整可能だ。

 音響関連は、本体下部のベース部分に2基のフルレンジスピーカーとウーファーを搭載。フルレンジスピーカーは前方左右に角度をつけて、ウーファーは後方に向けて設置されている。なお、サイトには空間オーディオ対応と書かれているが、これはドルビーアトモスやDTS:Xといったフォーマット対応という意味ではなく、再生時に独自のアップミックスを行っているようだ。

ディスプレイ右側面にマイク/カメラのオン・オフやボリュウムボタンを装備する

 ディスプレイ部の上側中央には13MP(メガピクセル)のカメラを搭載し、自動フレーミング機能、3.3倍ズーム機能、ノイズ低減技術も備える。これを使って、外出先から家族やペットの様子を確認したり(Alexaアプリから操作)、テレビ電話にも活用可能。

 Echo Show 11のセットアップはひじょうに簡単で、WiFiにつないでAmazon アカウントとパスワードを入力すれば、これまで使っていたデバイスの設定内容をコピーしてくれる。なお、これらの操作はすべてディスプレイ上から可能だった。

 わが家では「Echo Show 8」(2020年モデル)をリビングに置いて、ニュースや時刻などの情報表示とBGM再生用に使っていた。まずこのふたつを並べてみると、新型Echo Show 11のデザインもあってか、画面サイズが(8インチと11インチという)数値以上に違って感じる。さらにEcho Show 8(2020年モデル)は解像度が水平1280×垂直800画素だったのに対し、Echo Show 11ではフルHDで表示されるので、映像が大きくなっても精細感、クォリティ的にも不満はないはずだ。

「Echo show 11」(2025年モデル)と「Echo Show 8」(2020年モデル)を並べてみた。数値上は3インチの違いだが、見た目の印象はもっと差があるように感じる

 ということで、動画コンテンツがどんな風に楽しめるのかを確認すべく、Prime Videoを再生してみた。Echo Show 11の正面に座って、1mくらいの視聴距離で確認したが、きわめてくっきりはっきりした画調で、『沈黙の艦隊』や『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』などのドラマやアニメ作品を綺麗に映し出してくれた。ニュース番組の文字もクリアーで、情報も識別しやすい。

 一方で、『ブルース・ブラザース』(1981)や『トップガン』(1986)といったフィルム作品では、映像がシャープ&ハイコントラストに再現されてちょっと違和感も覚える。明るめの環境で見ていることもあるが、画作りがビデオ作品のテイストに向いているということも大きいだろう。

 音は低域の迫力が強めで、声の再現もいい。ニュースのアナウンサーの声が明瞭に再現され、ドラマやアニメのセリフも聞きやすい。音の広がりは画面の周囲に半球状の音場が生成される印象で、移動感というよりは包囲感の再現を狙っているようだ。

別売のスタンドと組み合わせると、ディスプレイの角度を自由に調整できる

 では音楽配信はどうか。Amazon Musicからイーグルス「Hotel California」や、リンダ・ロンシュタット「It’s so Easy」を再生すると、こちらもEcho Show 11を中心にふわっと音が広がる印象。定位感などの音像再現よりも、部屋のどこにいても心地よく音楽を聴かせようという狙いのように感じる。

 またEcho Show 11は、スマホなどとつないでBluetooth再生も可能だ(Bluetooth送信機能もあり)。今回はPixel 8とペアリングして、Bluetooth経由でCDリッピング音源を鳴らしてみた。なおPixel 8の表示によるとコーデックはAACでつながっている。

 音質は映画コンテンツ同様に低域が強めで、迫力重視の印象は変わらない。それもあって、マイケル・ジャクソン「Bad」、エリカ・バドゥ「Rimshot(Intro)」のような楽曲は腰が座ったサウンドで楽しめる。Echo Show 11の特性上、音楽はストリーミングで聴く人が多いだろうが、サブスクを行っていないアーティストも少なくないので、こういった使い方が簡単にできるのも嬉しい。

Bluetoothの送受信機能も搭載しているので、スマホの音源をEcho Show 11で再生したり、Echo Show 11の音をワイヤレスイヤホンで聴くこともできる

 ちなみにEcho Show 11の日常使いでは、スライドショー機能が案外楽しかった。わが家の設定ではAmazon PhotosからEcho Show 11が任意の写真を選んで表示するようになっているが、その際画面左下に撮影日も出てくるので、当時のことを思い出しながら眺めることができる。また画像(顔)分析もしているようで、自動的に同じ人物の写真を2枚コラージュして表示してくれた。こういったお任せ機能の進化を感じられるのもいい。

 もうひとつ、Echo Show 11は、スマートホームハブ機能も内蔵済で、対応機器の操作も簡単だ。わが家ではMatter対応Natureスマートリモコンを使っていたが、登録機器ついては何も設定しなくてもEcho Show 11の画面上から操作が可能になっていた。AV機器の一発操作も可能なので、ホームシアターの管理にも活用できそうだ。

 と、ここまでで思ったより長くなってしまったので、「EchoDot Max」については改めて報告したい。(取材・文・撮影:泉 哲也)

Amazon Phososに保存していた親戚の子供の写真を自動判別し、自動的に2枚をコラージュして表示してくれた。こういった何気ない機能の進化も案外嬉いですね

「Echo Show 11」の主なスペック

●ディスプレイ:10.95インチ タッチスクリーン(水平1920✕垂直1200画素)
●カメラ:13Mピクセル 自動フレーミング機能
●オーディオシステム:2.8インチウーファー、フルレンジドライバー✕2
●無線機能:Wi-Fi 6E(802.1ax)、802.11a/b/g/n/ac
●スマートホームハブ機能:Zigbee、Matter、Threadボーダールーター
●プロセッサー:AZ3 Pro with AI Accelerator
●センサー:室内温度センサー、在室検知、カメラ
●寸法/質量:W255✕H182✕D127mm /1302g