Netflixは昨日、2026年の新作ラインナップ発表会『Next on Netflix 2026』を開催した。このイベントは、1月にハリウッドでの開催を皮切りに世界各国で展開されるグローバルイベントで、日本での実施は今回で3回目となる。
まず、Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆さんより、2026年の新タイトル全26作品がラインナップされた。
2026年の新タイトル
2026年のNetflix配信ラインナップ
『炎炎ノ消防隊 参ノ章 第2クール』(日本独占配信中)
『ボーイフレンド シーズン2』(世界独占配信中)
『プリズム輪舞曲』(世界独占配信中)
『超かぐや姫!』(世界独占配信中)
『This is I』(2月10日〜)
『刃牙道』(2月26日〜)
『2026 ワールドベースボールクラシック』(3月5日〜)
『ONE PIECE シーズン2』(3月10日〜)
『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』(3月19日〜)
『「BEASTARS FINAL SEASON」Part2』(3月〜)
『九条の大罪』(4月2日〜)
『氷の城壁』(4月3日〜)
『地獄に堕ちるわよ』(4月27日〜)
『ソウルメイト』(5月14日〜)
『喧嘩独学』(5月28日〜)
『二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-』(7月〜)
COMING SOON
『ブラックオークション 〜禁断の入札〜』
『ガス人間』
『あいの里 シーズン3』
『SとX』
『ラヴ上等 シーズン2』
『ダウンタイム』
『僕の狂ったフェミ彼女』
『俺のこと、なんか言ってた?』
『余命一年、男をかう』
『国民クイズ』
坂本さんはまず、Netflix は想像を超える物語を届けるため、クリエイターと共にあくなき挑戦を重ねてきたと語った。その甲斐あって昨年も各ジャンルにおいて、多くの魅力的な物語が生まれてきたという。そうした作品が世界中のファンを魅了し、2025年下半期には日本作品の視聴時間が過去最大を達成したそうだ。
Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆氏
それをさらに伸ばすべく、2026年作品からライブアクション、アニメ、アンスクリプテッドという
3つのジャンルでの注目タイトルが紹介された。
ライブアクションでは『ガス人間』をクローズアップ。往年の特撮映画ファンにはお馴染みのタイトルを、Netflixが東宝とタッグを組んで現在に蘇らせるという。さらにこれに関連し、砧・東宝スタジオの新ステージを2028年から複数年に渡ってNetflixが使用することが発表された。300坪規模のスタジオにセットを組むこともあるそうで、こういった制作環境に強化により、従来の2倍、年間15本以上の制作が可能になる見込みとのことだ。
またNetflixでは世界中のファンが日本のアニメと出会える場所を目指しており、多様なラインナップに注力してきた。今では世界の会員の50% 以上がアニメを視聴しており、Netflixをきっかけに日本のアニメと出会うということが日常になっているそうだ。
そんなアニメ作品では『刃牙道』『ジョジョの奇妙な冒険』の新シリーズの配信を予定している。さらにアニメ作品でも制作環境を充実させ、共創の幅と可能性を広げるために制作スタジオとのパートナーシップも推進していくそうだ。
アンスクリプテッドでは、人間の生の感情や葛藤を再現する恋愛リアリティショーも準備。また脚本のないコンテンツの代表でもあるライブスポーツでは、既に多方面で話題になっている『2026ワールド・ベースボール・クラシック』の全47試合をリアルタイムで配信することも発表されている。
ここからアニメやアンスクリプテッド作品の詳細説明があったが、そのひとつとして、Netflixが
マツコ・デラックスさんと初めてタッグを組んだ「ブラックオークション 〜禁断の入札〜」も配信されることが発表された。これはマツコ・デラックスさんが主催する会員制オークション番組で、選ばれし者だけが落札者として招かれるという。どんな品物が出品されるのか、興味深い内容になりそうだ。
続いて、2月10日から配信をスタートする映画作品『This is I』と、4月27日配信予定の『地獄に堕ちるわよ』について、ゲストを迎えたパネルトークが開催された。
『This is I』に出演する斎藤工さんも同作への思いを語った
『This is I』はタレントのはるな愛さんと、彼に性別適合手術を施した和田医師のお話で、今回は和田医師を演じた斎藤工さんと監督の松本優作さんが登壇、Netflix コンテンツ部門の佐藤善宏さんの司会でトークが進行した。
本作の印象を聞かれた斎藤さんは、「以前から松本優作監督のファンでもあったので、時代性も含めたこの科学反応が、本当に新たな映画を作り出すんじゃないかなという期待が大きかったですね。また強く鋭利な、そして奥にしっかりと社会的な意味を持った、今生まれるべきプロジェクトなんだなと感じています」と、本作への思いを語っていた。
本作はまた、はるな愛さんのブレイクのきっかけにもなった “エアあやや” を筆頭に、昭和歌謡がフィーチャーされた作品でもあるそうだ。とはいえ松本監督は平成4年生まれであり、当時のことは知らないはずだ。そこでの苦労話についても質問があった
この点について松本監督は、「僕自身はもちろん世代ではないんですが、母親がカラオケで歌ったり、車の中で曲をかけていたので、昭和歌謡に馴染みはありましたし、時代を超えて語り継がれる素晴らしい楽曲だなと思いました。
左から松本優作監督、斎藤工さん、Netflix コンテンツ部門の佐藤善宏さん
作品では、普通のミュージカルなら登場人物が実際に歌うと思うんですけど、今回は ”エアあやや” ということで、口パクになるんです。その世界で、映画としての新しさっていうのを表現したいなと思っていました。
今回の作品も主人公がいじめられたりとか、苦しい現実がある中で、音楽に救われていく部分があるなと思いましたので、それをうまく紹介したいという思いがひとつありました。あと、主役の望月春希さんもダンス、体を使っての表現が本当に素晴らしくて、見ているこっちも撮影中元気にもらったんです。なので、人に元気をあげられるようなミュージカルシーンにできていたらいいですね」と話していた。
同じく音楽という点について斎藤さんは、「映画とかドラマの印象の半分は音楽で決まるなと思っています。今回はこういう昭和歌謡のラインナップが、松本監督の作品とどういう掛け算になるのか注目していましたが、当時の邦楽の持つ強さと歌詞の意味などが、見事に作品にリンクしているなと見渡った後に思いました」と、映画への造詣の深い斎藤さんらしい感想を聞かせてくれた。
続いてステージには、女優の戸田恵梨香さんと、瀧本智行監督、さらにNetflix コンテンツ部門の岡野真紀子さんが登壇し、『地獄に堕ちるわよ』についてのトークがスターとした。本作は日本一有名な占い師、細木数子さんの半生を描いたシリーズ作品となる。
左からNetflix コンテンツ部門の岡野真紀子さん、戸田恵梨香さん、瀧本智行監督
まず主演の戸田さんに、細木数子役をオファーされた際にどう思ったかという質問があった。
戸田さんは、「最初はどうしちゃったんだろうと(笑)。体格ももちろんですし、年齢などもすべてが違う女性だったので、とにかく不安だったんです。でも岡野さんが、戸田さんが思うそのままを演じてくれればいいですと伝えてくださったことと、こんなに面白い台本はないなっていうぐらいお話に魅了されてしまったので、真似をしなくてもいいんだったら無責任にこの話に乗ってみたいなと思ってやらせていただきました」とのことで、作品の持つパワーを当初から感じていた様子だ。
また瀧本監督は細木さんにいい印象は持っていなかったそうで、今回監督を引き受けた理由について、「亡くなった方の悪口はいいたくありませんが、控えめに行って嫌いな方だったので、このお話は2回お断りにしたんです。でもプロデューサーに、そういう人が撮った方が絶対に面白いものになるって言われまして、挑戦してみようかなと。
また僕は昭和41年生まれなんですが、やっぱり昭和という時代を描くということには興味がありました。細木さんは、戦後から、昭和、平成っていう時代を象徴する人物だったと思うんです。そういう人を描いた作品に挑戦できるのもいいかなということでお引き受けしました。後は、戸田さんが主役を演じるということが決まっていたのも大きかったですね」と語っていた。
豪華なソファに座って登場した戸田恵梨香さん。今までで一番恥ずかしい登場方法でした、とのこと
なお本作は戦後の焼け野原から、復興を遂げた銀座まで様々な時代の風景も描かれている。そこについても本格的なセットとVFXを融合させてリアルに描き出している。この点については戸田さんも、「こんなセット見たことなかったので、Netflixすごいって大興奮しました。この世界に自分が生きているっていう感覚が何の予感もなくわいたんです。本当にこのセットには救われました」と、その規模に感動した様子だった。
さらに戸田さんはNetflix作品に出演するのは初めてだったそうで、長期間の撮影を終えた感想も聞かれ、「約半年間の撮影をさせてもらったんですけど、本当に濃厚で、もうひとつの自分の人生が本当にここにあったなっていうような、不思議な体験でしたし、とにかく贅沢な時間だったなっていう風に思います。10代から60代まで演じて、たくさんの出会いと別れがあって、本当に1人1人と出会うのは楽しみだったし、離れるのは本当に寂しかった。こういう気持ちになるんだなあって、愛しい時間だなっていう風に思いました」と、本作への思いの深さも語っていた。
2026年 Netflix注目作品ラインナップ | What Next? | Netflix Japan
www.youtube.com