Dvnabookは本日、都内で会見を開き、法人向けノートパソコンの新製品としてローカル(エッジ)でのAI機能を強化した「dvnabook X83/PA」「dynabook B86/PA」を発表した。本日より受注を開始している。なお、いまはメモリーやストレージの不足&高騰の余波もあり、価格は未定という。

 Dynabookでは、2024年にAI機能を強化したAIPCの第1弾として「dynabook RJ74」を発売。翌2025年に第2弾の「~ X94」を、そして今回は第3弾となる80シリーズの2モデルを発表した、という流れとなる。Dynabookの弁では、第1弾ではクラウドを使った生成AI機能、続く第2弾ではパソコン内部(ローカル/エッジ)での生成AIに特化した仕様としていたが、今回の第3弾では、以前とは異なり、ローカル(エッジ)ではあるものの生成AIへの指示が、尋ねる(検索的な)ものから、AIそのものへ実行を指示するものへと進化しているということだ。それを受けてdynabookでは「AIエージェント」という名称を与えている。

 それを実現するために今回は、マイクロソフトの提唱する「Copilot+PC」に準拠し、パソコン内部でのAI処理を強化するために、インテルCore Ultraプロセッサー(シリーズ3)を、新モデル2機種に与えている。モデルとしては、Core Ultra 7 プロセッサー355、Core Ultra 5 プロセッサー325/~322がセレクトできるようになっている。CPUは2ナノメートルプロセス、GPUはグラフィックス性能の向上、そしてNPUは第5世代となり、最大で秒49兆回の演算処理が可能という。これによって、パソコン内部(ローカル)での演算処理の強化と省エネを両立させている、ということだ。

 製品としては、前モデルの仕様を踏襲しつつ、上で紹介したように、ローカルでのAI処理を高速化するための強化(CPUの進化)が行なわれているのがメインで、あとはWi-Fiが7対応になった程度。

 さて、肝心のAI機能では、「PC操作エージェント」「AI知識サーチ」がニューで、「パフォーマンスモード」が機能強化されている。PC操作エージェントは上で紹介したように、質問して回答を得るものから、これをしてという実行までをAIに任せるもの。これまでは、●●の仕方を教えてとコマンドを打つと、こうしてくださいという返事が来たが、今回の製品では、●●をしてと指示すると、AIがそれを実行してくれるようになる。

 AI知識サーチは、パソコン内(あるいは接続したHDD内)にある資料を参照して、それをまとめたりしてくれるもの。クラウドを使わないので、情報漏洩を防げる、という利点があるという。

 パフォーマンスモードは、AIが回答を作成する時に、NPUだけでなくGPUも併用することで(その分、GPUも強化されている)、速度の向上、省エネ化が図れるようになる、というものだ。

 また、法人向け製品ということで、社内のパソコン・ITの資産管理台帳(データベース)を、社内の管理者が行なうだけでなく、Dynabookがサービスとして有償で運用するPCアセットモニタリングサービスも提供しているが、今回、そこに遠隔(リモート)でのデータ消去機能を追加した。これは、セキュリティソリューションを展開するOneBeとの協業で可能になったもので、同社の「TRUST DELETE」を取り込む(採用)することで、通信機能内蔵モデル(5G、LTE)では遠隔から該当のノートパソコンを起動ロック、データ削除することが可能。非内蔵モデル(Wi-Fiモデル)では、該当PCが起動中、ネットに接続中において、遠隔からデータ消去を実行できるそうだ。後者のパソコンは、遠隔からデータ消去された後、自身でOSをインストールして使うことはできるか? と聞くと、できるという答えだった(一応、大事な情報は削除されている)。

 最後に、今回のAIPCより、システムインテグレーターJBSと提携し、同社が制作したAIの使い方動画=Copilot e-Learningを視聴可能になるという。5分~15分ほどの入門用の動画が13本ラインナップされている。それ以上(より実践的なもの)の動画もあり、それは契約すれば有償で見られるという。入門用の動画については、今後発売されるDynabookの法人向けPCでは無償での提供(見られる)が予定されているそうだ。