ドルビーがブランドと技術を提供するスタジアム会場のDolby Liveで、車室内のDolby Atmosを体験した。ここ数年、ドルビーはCESでDolby Atmos展示を続けており、その効果にて、すでに35以上の自動車ブランド、150以上の車で採用されている。Dolby Visionも中国、インドで採用例が相次いでいる。
今回、Dolby Atmosを体験した車は3種類。そのインプレッションを述べよう。
キャデラックの高級SUV、ESCALATE/Q。スピーカーは7.1.4配置だ。車室が大きく、それが音場、音質のクォリティに直結している。音場の安定感が高く、音のイメージが明瞭でくっきりとする。音質も剛性が高く、伸びがクリアーだ。余裕と安定感の高いイマーシブサウンドは実に心地好かった。
ポルシェ711は5.1.4配置。車室が狭いので、それが音に影響している。密度が高いという言い方もあるが、全体に小さくまとまり、音像どうしが近接する。
メルセデスGLCは7.1.4配置。はっきりくっきりの明瞭サウンド。イマーシブの音像位置も明確。低音が強く、高域が金属的。輪郭の立ちがシャープだ。このベンツは、現在、Dolby Atmos搭載車の中で、唯一、イコライザーを搭載している。プリセットモードのPURE、VVIVID、INTENCE……などムード別の音調が用意され、他の自動車メーカーとの差異化を追求している。
日本メーカーはまだ発表前だが、着々と準備は進んでいるという。
7.1.4イマーシブ配置のメルセデスGLC
ベンツのフロントには、超横長のディスプレイが鎮座
まるで水族館
ベンツは、Dolby Atmos搭載車の中で、唯一イコライザーを搭載。プリセットモードのPURE、VVIVID、INTENCE……などムード別の音調が用意されている
ドライブを楽しくする、サウンドエフェクト系のプリセット。メルセデスGLC
人別、場所別で、f特(周波数特性)のイコライジングが可能。メルセデスGLC
低音のイコライザー。2Dの音源を立体展開させるボリュウムも。メルセデスGLC
ドライバーシート、助手シート、後部シートの個別に音場のフォーカスを合わせる
朗読音声「ハリー・ポッター」もイマーシブ展開。後ろから、人の声がする
5.1.4配置のコンパクトなポルシェ911、車室のディスプレイ。イマーシブ朗読劇「宝島」を再生