動画クリエイター・コウイチが監督・脚本を務めた初の長編映画『とれ!』の全国公開が1月16日より始まった。同日、都内で公開記念舞台挨拶が行なわれ、コウイチ監督をはじめ、主演の中島瑠菜、共演のまいきち、さらに劇中で中島瑠菜演じる主人公・美咲に取り憑く、和服姿にお面を付けた“神様”も登壇。公開初日を迎えた心境や撮影時のエピソード等をきくことができた。

 コウイチ監督の「kouichitv」は登録者数89万人を超える超人気YouTubeチャンネル。だが映画への取り組みはそれとは異なる様相があったようで、「撮影してから1 年半以上が経っていますが、不祥事もなく無事公開までたどり着けて本当に安心しております。今までいろいろ映画は見てきましたが、いざ自分が長編映画の監督をやることになった時、“どの監督もすごかったんだな”とすごい実感しましたね。奇想天外な監督であっても、みんなこんな地道な作業をやっているんだという学びがありました」と振り返った。

 主人公・美咲役の中島瑠菜は「撮影当時は本当に必死でした。こうして皆さんに見てもらえてようやく実感が湧いてきました。(台本を見た時は)まさか自分が神様に取り憑かれるなんて、という印象でしたね。役作りも関しては、私に似ている部分も多かったので、そのままというか学生らしく演じました」と、時おり、背後で姿勢よく立っている“神様”のほうも見て語った。

 いっぽう、美咲の親友役・皐月を演じたまいきちには、まったく“神様”が見えていないらしい(笑)。劇中では、“廃墟でフェイク心霊動画を撮っていたら、実際に霊に取り憑かれてしまう”役なのだが、「役作りに関しては、取り憑かれる以外は結構そのまんまでしたが、ずっと泣いてた気がします。3 時間ぐらいずっと泣いて、その日はもうほぼ覚えてないぐらい集中していましたね」と振り返り、中島も「ずっとまいきちちゃんが泣いているから、私もつらくなってきちゃって」一緒に泣いたという。

 キャスティングの経緯に関して、コウイチは「(中島には)主人公っぽさを感じて、会ってお話ししてみたところ、本当に等身大の高校生をやってもらえそうだなと思いました。皐月役については当初はあんなに明るいキャラクターの予定ではなかったんですが、送られてきたまいきちさんの結構ギャルめな写真を見て“なんかありだな”と思って、ちょっと引っ張っていく側に回ってもらおうと思いました。実際にキャスティングが決まってから、本人たちがやりやすいような感じでセリフなどを調整して、結構いい関係性の美咲と皐月になったのかなという気はしますね」と語り、“神様”については、この舞台あいさつに登場したのが“第一形態(初期型)”であると説明。吸収したものを取り入れていく時や、戦闘体制に入る時には顔の線が赤くなるそうだ。また、なぜサラサラの髪の毛なのか、そうなったきっかけについても明かされた。一切“神様”が見えていないというまいきちも、興味津々で監督の話に耳を傾けているではないか。あれこれ想像を巡らせていたのだろう。

 「SNSでたくさん拡散してください。よろしくお願いします」(まいきち)、「ちょっと怖くて、でもちょっと温かいお話です。怖いのが苦手だよと言っている子にも“面白かったよ”と伝えてもらえたら」(中島)、「しばらく上映しているので、気に入ったらもう一度見たり、友達と見に行ってくれると嬉しいです」(コウイチ)と、舞台挨拶を締めくくった3人+“神様”。1月24日(土)にはシネルーブル池袋でコウイチ監督とくるむあくむ(ホラー作家)、1月31日(土)には名古屋センチュリーシネマと大阪テアトル梅田でコウイチ監督のトークショーが行なわれる。

映画『とれ!』

テアトル新宿 他全国公開中!

<キャスト>
中島瑠菜
まいきち 和田雅成 宮地真緒 奥菜恵

<スタッフ>
監督・脚本:コウイチ 主題歌:おだじん「Mellow Ride(movie ver.)」 製作:菊池剛 五十嵐淳之 企画:田中翔 水野裕基 プロデューサー:小林剛 平田樹彦 ラインプロデューサー:古賀奏一郎 アソシエイトプロデューサー:高橋正弥 撮影:関口洋平 照明:渡邉幸朔 録音:北野愛有 美術:畠智哉 スタイリスト:岡本華菜子  ヘアメイク:ピクトメイク 助監督:髙野佳子 配給:KADOKAWA 制作プロダクション:ダブル・フィールド 制作協力:SS工房 協力:UUUM株式会社 製作:KADOKAWA ムービーウォーカー
上映時間:74分 レーティング:G
(C)2025 「とれ!」製作委員会

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