世界最大級のテクノロジーイベント「CES2026」が、今年もアメリカ、ラスベガスで1月6〜9日(現地時間)に開催された。Stereo Sound ONLINEでも、例年同様に麻倉怜士さんによるレポートをお届けする。麻倉さんは現場を駆け回って、面白そうなニュース、ストーリーを鋭意取材してくれたので、ご期待いただきたい。(StereoSound ONLINE)

 CESのテレビデビューは、テクノロジーの進化とデザインの進化が同時にデモンストレーションされるのが、常であった。かつてのブラウン管から、薄型の液晶、プラズマ、そして有機ELへと、パネルが技術的にアドバンスすると共に、デザインもより薄型化、フレームレス……などの新しい発想が加わってきた。

 ところが、である。2026年のCESは、まるで “デジャヴ大会” ではないか。サムスンエレクトロニクスもLGエレクトロニクスも、オールドファッションで勝負なのだ。

 まず、サムスン。かっこいい頑丈なフレームに囲まれた、130インチの超大型・マイクロRGBバックライト搭載テレビ「R95H」のデザインは、まさにかつて2013年に発表された110型4K「Timeless Gallery」の復活だ。

 もともと建築物の窓枠からインスピレーションを得て発想されたもので、当時としてはたいへん斬新だった。その堂々とした佇まいに感動した私は、たくさん記事を書いた。それが、まさにデジャヴ! 昔と同じ、囲まれた太いフレームの中央にディスプレイがあり、画面が浮かんでいる。昔も今も、ディスプレイの存在を強烈に押し出すひじょうに印象的なデザインではある。

2013年のサムスンの「Timeless Gallery」4Kテレビ。85インチだ

2026年の「Timeless Gallery」4Kテレビ。130インチだ。サムスンのWynn(ウィン)ホテルのプライベートブース

 一方、LGエレクトロニクスの有機ELの新製品、Wallpaper TV「LG OLED evo W6」もリバイバル。2017年に同社が発表した「W7 Wallpaper TV」の、“ウォールペーパーデザイン” の復活である。

 この時はわずか2.57mmの薄さだった。今回は9mmとかなり厚くなった。前回のWallpaper TVは、付属のサウンドバーと結ぶケーブルがかっこ悪いと批判されたが、新しいそれは、少なくとも信号ケーブルについては、当たらない。スピーカーは内蔵だし、信号は別筐体の「Zero Connect Box」というチューナー内蔵機器から、ワイヤレスで送信される。電源コードが必要なのが残念だが。どちらも、素晴らしいデザインであるのは違いない。

LG Wallpaper TV、LG OLED evo W6