ヘッドホン部門②（5万円以上10万円未満［税込5万5,000円以上 11万円未満］）1位 ハイファイマン ANANDA UNVEILED

平面駆動ユニットならではの、クリアーさと透明感の高さが魅力だ。情家みえ「チーク・トゥ・チーク」では質感が緻密で、ニュアンス感も豊か。ピアノの音の輪郭が確実で、弾力感も高い。ナチュラルで快適な音進行だ。本体デザインのテクスチャーはディテイルまで緻密。メカフィールも美麗。ヒンジ機構によって水平方向に回転可能なのも、装着性に貢献している。

平面磁界型振動板を採用したハイファイマンのニューモデル。振動板の優れた特性を引き出すためグリルの開口部をオープンにして反射と回析を抑え、ダイレクトなサウンドを耳元へ届けてくれる。いくぶん大仰な見た目だが、かけ心地は快適で、スムースかつ伸びやかなサウンドを再現する。オープン型にも関わらず、低音域の表現にも優れたモデルだ。

フラッグシップ機「SUSVARA UNVEILED」のテクノロジーを伝承した平面駆動型の普及モデル。既発のANANDAをベースに最新のNEO Supernano振動板を用いつつ、イヤーカップのフルオープン型を実現。強化マグネットも相まって、ナチュラルさと透明感が白眉、立体感も申し分ない。この価格でこのサウンドクォリティは、まさにベストバイ！

極薄の振動板を動きを妨げる保護カバーを取り除いてしまうという大胆な発想で、平面磁界型本来の音場と繊細な音を実現したUNVEILEDシリーズ。ANANDAは比較的リーズナブルなモデルだが、UNVEILEDシリーズの原理的な良さをしっかりと味わえる。音の開放感と音場の広がりは見事で、軽快ながら力感も併せ持つ低音の質感もいい。

ウィンドウシェード型のデザインが特徴的なハイファイマンの平面磁界ヘッドホン。音の粒子まで感じさせる繊細な表現力が持ち味で、引き締まった中低域が気持ちよく吹き上がる。装着時の安定感も良好で、ストレスも少ない。その内容からすると割安感がある。