アクシスは、ファイン・オーディオのF500Sシリーズから、最小口径5インチ同軸ユニットを搭載した「F5S」の取り扱いを開始する。定価¥120,000(ペア、税別)で、ナチュラルウォールナット、ブラックオーク、ピアノグロス・ブラックの3色展開だ。

左からブラックオーク、ナチュラルウォールナット、ピアノグロス・ブラック

 アフィン・オーディオの誇るISOFLAREドライバーを搭載。同軸ユニットの利点である優れた位相特性を生かしながら、常識を超えるワイドな指向特性を実現している。コンプレッション・ツイーターのホーン開口曲面とウーファー・コーンの曲面を複合解析し、高域エネルギーが広角で拡散する絶妙なカーブを導き出すことによって、一般的に高域の鋭い指向性が起きやすい同軸構成の欠点を根底から解消している。

 搭載された19mm径のコンプレッション・トゥイーターは、新ウェーブガイドデザインホーン開口部に、流体力学の最先端解析技術「COMSOL」を駆使したコンピューター解析によって設計されたアシンメトリック・リブを配置。長いリブと短いリブを交互に配した構造によって、高域の拡散特性がさらに広角化すると同時に、よりスムーズな周波数レスポンスを実現する。

振動板には、プレミアムマグネシウム製のドーム型を採用。高域固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に、そして低域共振をクロスオーバー周波数の遥か下方に追いやり、中低域とのつながりのいい、ナチュラルな高域特性を実現している。

ISOFLAREドライバー

 125mm径ウーファーは、マルチファイバーペーパー・コーン振動板に、特殊な溝加工を施した FYNEFLUTE(ファインフルート)エッジを組み合わせた独自構成で、エッジに起因する固有共振を効果的に抑制する。高剛性アルミニウムダイキャスト製のシャーシーフレームの採用ともあいまって、不要な振を排除したクリアーで精緻なトランジェントを実現している。

 キャビネット下側四隅には、BassTrax(ベース・トラックス)の低域放射エリアを備える。ファイン・オーディオの特許技術で、下向きに取り付けられたバスレフポートの真下に、Tractrixプロファイルと呼ばれる亜円錐状のディフューザーを取り付け、ポートから発した超低音を水平360度に放射している。F500Sでは、このディフューザーを分厚い台座にマウントし、開口部はキャビネットと一体化させることで安定性を高めている。