Wilson Audioから、フロアー型スピーカー「Sabrina X」をさらに進化させた「Sabrina V」が登場する。

Sabrina V
¥6,930,000(ペア、税込、スタンダードカラー)
¥7,095,000(ペア、税込、アップグレードカラー)
¥7,645,000(ペア、税込、カスタムカラー)
¥7,876,000(ペア、税込、プレミアムパールカラー)

 Sabrina Vは、Sabrina Xの設計思想を継承しながら、最新素材であるH-MaterialとV-Materialをキャビネットに採用し、構造を全面的に見直した進化モデル。さらに、上位機種と同じCSCツイーター、7インチAlNiCo Quadra Mag ミッドレンジ、8インチウーファーを搭載し、音の透明度、立体感、エネルギー感を大幅に向上させている。

 振動制御を強化するV-MCD構造、最適化されたバスポートとベント、新しいレジスターアクセスなど、多くの改良を通じて、Sabrina Xから確かな進歩を遂げているという。

 ユニットは、1インチCSC(Convergent Synergy Carbon)ツイーター、7インチコーン型ミッドレンジ、8インチコーン型ウーファーを搭載。

 CSCツイーターは、Alexx Vのために開発されたもので、驚くほど自然な高域再生を再現可能。軽くコーティングされたテキスタイル(シルク)ドーム振動板を採用し、優れたリニアリティ、洗練された倍音の表現、そして自然な音場感をもたらしてくれる。

 ミッドレンジには、7インチ AlNiCo(アルミニウム-ニッケル-コバルト)QuadraMagドライバーを搭載。こちらはChronosonic XVXのために開発され、Alexx V、Alexia V、Sasha V、そして WATT/Puppyにも採用されたドライバーで、リニアリティを安定して維持する優れた能力で知られ、音場の奥行きと立体感を一層引き立てる。8インチウーファーもSasha VやWATT/Puppyに採用されたものと同じユニットで、俊敏さと力感を兼ね備え、明瞭で表情豊かな低域を再現するとのことだ。

 これらのユニットに正確な信号を振り分けるクロスオーバーネットワークには、Wilson Audio独自設計のAudio CapX-WAコンデンサーを採用、社内で厳密な公差で製造されている。これらのRel-Capコンデンサーは、微細な信号解像度や音色のニュアンスを余すことなく伝達し、他の構成では損なわれがちな繊細な表現を忠実に再現している。

 Sabrina Vは、H-Materialを採用した最初のモデルだ。高密度複合材で、有機的かつフェノール的性質を備えた素材で、フロントバッフルに導入されている。剛性ではX-Materialと同等ながら、わずかに柔軟で構造も異なり、中域においてSabrinaXよりも音楽的で豊かな表現を可能にするそうだ。

「Sabrina V」の主なスペック

●型式:3ウェイ3スピーカー、密閉型
●使用ユニット:8インチコーン型ウーファー、7インチコーン型ミッドレンジ、1インチシルクドーム型ツイーター
●能率:87dB@1watt@1meter@1kHz
●定格インピーダンス:4Ω(最低インピーダンス2.23Ω@121Hz)
●再生周波数帯域:27Hz〜24kHz@+/-3dB Room Average Response
●寸法/質量:W304.8✕H989.8✕D390.7mm(スパイク含まず)/55.79kg