昨年、タレントの新人オーディション「bijoux AUDITION 2024」にて見事「廣木隆一郎 賞」を獲得して芸能界にデビューした山本かりん。本格的なデビューとなった今年は、年初よりさまざまなテレビドラマ作品、WEB作品、映画への出演が決まるなど、順調な滑り出しを見せている。ここでは若手女優の中でも大きな注目を集める山本かりんにインタビューを実施。その人となりや今後の目標・抱負などについて話を聞いた。

――よろしくお願いします。今年は、連続テレビドラマ「スティンガース」や「量産型ルカ」への出演に加え、映画『恋に至る病』など数多くの作品に出演されています。女優のお仕事はいかがですか?

 ありがとうございます。小さい時からずっと、ドラマの世界の中に入ってみたいという気持ちがあったので、とってもうれしいです。当初は、えッ!? 私がテレビに出ている! という感覚もありましたけど、ようやく少し見慣れてきました(笑)。それもあって最近では、きちんと作品に馴染めているかなということを意識しながら見られるようになりました。家族や友達が「見たよ」って連絡をくれるのも、すごくうれしいですね。

――テレビに出るのではなく“ドラマの世界の中”に入ってみたかった。

 はい!

――そのきっかけは?

 小学校3年生ぐらいの時に、「マルモのおきて」(2011年)というドラマを見て、ですね。私よりも年下の芦田愛菜さんや鈴木福さんが、テレビの中ですっごくキラキラして見えたんです。もともとドラマが好きだったこともあって、私もキラキラしてみたい、この中(ドラマの世界)に入ったらどうなるんだろうって、思い始めたのがきっかけです。

 その後、小学校6年生になった頃には、雑誌のモデルさんになりたい、モデルさんみたいに綺麗になりたいって思っていました。「ピチレモン」っていうファッション誌が好きで、もう隅から隅まで読むぐらい、ハマっていました。

――小学生ぐらいだと、アイドルには興味は湧かなかったのですか?

 もちろん、アイドルにも憧れていました。ザ・アイドルっていう感じのAKB48さんとか乃木坂46さんは見ていましたし、坂道系のグループのオーディションを受けたりしました。

――熊本だと福岡に近いし、身近に(福岡で活動する)アイドルがたくさんいると思いますが。

 やはり、芸能活動をするなら東京でと思っていたので、まずは東京に行くんだって決めて、専門学生になった頃にはもう、東京で開催されるオーディションを毎週のように受けまくっていました。

――では「bijoux AUDITION 2024」を受ける前にも。

 はい、めちゃくちゃ受けていますし、もう100回以上は落ちたんじゃないでしょうか(笑)。でも、そこを落ち続けてきたから、今、ここにいると思っています。「bijoux AUDITION 2024」で受賞(合格)した時は、両親だけでなく祖父母もとても喜んでくれました。

――「bijoux AUDITION 2024」を受けようと思ったのは?

 オーディションを探している時に、たまたま「bijoux AUDITION 2024」を見つけたんですけど、その瞬間、何か他のものとは違う感覚があったんです。オーディションの締め切りまで少し時間があったので“これにかける!”という気持ちになって、締め切りまでダイエットを頑張って、一番仕上がった状態でプロフィール写真を撮って送ったんです。そうしたら(いろいろな審査を経て)合格できました!

――今のご活躍を見ると、きっと呼ばれたんだと思います。

 嬉しいです。ありがとうございます。

――オーディションで合格した後は?

 昨年(2024年)の春先にオーディションがあり、無事に受かって上京してからは、様々なレッスンを受けていました。

――ホームシックにはなりませんでしたか?

 家族と離れるのは寂しい面もありましたけど、すでに専門学校に通っている時に一人暮らしを経験していましたから、その点は大丈夫でした。

――そうして東京での生活が始まって、演技レッスンを受けて。

 はい、最初の一年は、事務所でレッスンを受けたり、外部のワークショップへ行ったりと、稽古を積んでいました。

――それが今年開花して、さまざまな作品への出演に繋がったのですね。もともとドラマの世界の中に入りたいという希望をお持ちでしたが、実際に入って(出演して)みていかがでしたか?

 不思議な感覚でしたね。まずは撮影がありますけど、その(制作の)裏側を知らずにこの世界に入ったので、あぁ、ドラマってこうやって創るんだっていう驚きがまず、大きかったです。本当に、スタッフ、キャストのみなさんが力を合わせて創るものなんだなって実感しました。

 自分自身に関しては、役柄を演じているわけですけど、結構、自分の性格に似ている役が多いこともあって、たとえば、「量産型ルカ」の小春ちゃんでは、テンションが高い時の私そのまんまっていう雰囲気だったので、作り込むというよりは、自分の中にあるものを意識しながら演じた、という感じです。

――自分に近い役の方が演じやすい?

 今のところはそうですね。ただ、この間ワークショップで、意地悪な役を演じる機会があって、マネージャーさんにも褒められたんです。そういうのってめちゃくちゃ得意なんですよ!

――熊本生まれの血ですか(笑)?

 そうですね、熊本の血が出てしまう時もあります(笑)。今は、小春ちゃんみたいなキャピキャピした役をやるのがすごく楽しいので、まずは、妹や後輩っぽい役をキャスティングする時に一番に呼んでもらえる女優さんになりたいです。ゆくゆくは、きつい言葉を使う役や悪者を演じられるようになれば、意外性にもなると思うので、今後挑戦してみたいです

――話は変わりますが、ABEMAのバラエティ番組「ナオキマンの都市伝説ワイドショー」への出演も決まりました。

 いやもう、(出演できて)最高です(笑)。別に霊感とか超能力があるわけではないのですが、オーディション用の書類を書いて提出したら、超能力の先生がその紙から超能力を感じるということで、対面審査(オーディション)に呼んでいただいて、出演が決まりました。

 オーディションでは、みんなでスプーン曲げをやりましたけど、本当に曲がったんですよ! 先生はさすっているだけでグイーンって曲がるんですけど、さすがにそこまではできなくて。さすって柔らかくした後に、多少力を入れましたけど、曲げることができました。できない人もいたので、少しは力(超能力)があったのかもしれません。

――山本さんは、どんな能力が欲しいですか?

 ヒーリング能力が欲しいです。実家で飼っている猫がもう13、14歳で、体調が悪い時もあるので、そんな時に楽にしてあげられたらいいなって思います。先生によると、念力をしている時の手は、ヒーリングをしている時と同じなんですって。将来は、ヒーリングで人を癒せるようになりたいです。頑張ります。

――期待しています。では、最後に将来の目標、抱負をお願いします。

 まずは、妹っぽいとか可愛い感じの役がある時に、真っ先にキャスティングの方に名前を思いついてもらえるような女優になりたい、というのが女優としての目標です。あとは、動物が大好きなので、動物関連の番組にも出てみたいです。

――期待しています。今日は、ありがとうございました。

【山本かりん プロフィール】
2003年3月24日生まれ
熊本県出身
身長150cm
趣味・特技:猫と遊ぶこと 熊本弁の早口言葉

●受賞歴
bijoux AUDITION 2024にて廣木隆一郎 賞を受賞

●出演作
〇映画
 「恋に至る病」(2025年10月公開)
〇ドラマ
 「3年C組は不倫してます。」(NTV 2025年10月期)
 「恋愛革命」(ABCドラマ)
 「アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~」(CX 2025年1月期)
 「問題物件」(CX 2025年4月期)
 「失踪人捜索班」(TX 2025年4月期)
 「リベンジスパイ」(EX 2025年7月期)
 「スティンガース」(CX 2025年7月期)
 「量産型ルカ」(TX 2025年7月期)

●SNS
公式サイト(所属事務所サイト)
公式X
公式インスタグラム
公式TikTok

スタイリスト:Toriyama悦代(One8tokyo)
衣装協力:ワンピース ¥22,500/La lune(ラ リューン / https://lalune.tokyo/