リアルアシストから、aune audioの新製品として、デスクトップ・オーディオ向けヘッドフォン・アンプNシリーズの第1弾となる「N7D」、およびSシリーズのオーディオクロック「SC1」の後継機の「SC1 EVO」が、11月15日に発売される。価格はオープンで、それぞれの市場想定価格はN7Dが¥98,500前後、SC1 EVOは¥117,800前後となる。
デスクトップ・オーディオの新ライン「N」シリーズは、aune audioの中ではミドルクラスにあたるという。現「X」シリーズのサイズ感に、「S」シリーズの性能を詰め込む、というコンセプトで開発されたそうだ。
N7Dの主な特徴は下記の通り。
1)R2Rボリュームとフルバランス回路
JRCの R2R電子ボリューム・チップと専用オペアンプを組み合わせた、4チャンネル・バランス型ボリュームコントロールを搭載。優れたチャンネル・バランスを実現。
2)安定したクラスAアンプ
デュアル・クラスAバイアス電流調整機能搭載の、真のクラスA動作を実現。シルキーで滑らかなサウンドを再現する。
3)ツインJFET
チャンネルごとにトランジスタを使用し、1並列接続された出力トランジスタを備えており、クラスAアンプ特有の温度上昇の均一性と安定を、中間電圧で実現。
4)フルアルミニウム・シャーシ
クラスAの熱管理において放熱は大切な機能であることから、本N7のサイズで熱効率を上げるため、アルミニウムで設計されたシャーシは、立体的に、また平面的に徹底して熱効率を追求した。
5)Cirrus Logic「CS43198DAC」チップをデュアルで搭載。最大384kHz/DSD256に対応。
N7Dの主な仕様
入出力インピーダンス:
RCA入力インピーダンス 10KΩ
RCAプリアンプ出力インピーダンス 200Ω
XLR入力インピーダンス 22KΩ
XLRプリアンプ出力インピーダンス 100Ω
XLR/6.35/4.4ヘッドフォン出力インピーダンス 1Ω
シングルエンド6.35mm ヘッドフォン出力:
周波数特性(20Hz~80kHz):±0.05dB
THD+N:<0.0004%@1kHz
SNR:>115dB@600Ω
クロストーク:< -100dB @1kHz 600Ω
バランス XLRヘッドフォン出力:
周波数特性(20Hz~80kHz):±0.05dB
THD+N:<0.0004%@1kHz
SNR:>105dB@600Ω
クロストーク:< -100dB @1kHz 600Ω
DAC
CS43198デュアル搭載 PCM 384kHz / DSD256対応
USB-Cイン
サイズ:208×160×83mm
付属品:電源アダプター、6.35mm→3.5mmアダプター、クイックスタートガイド
一方のSC1 EVOは、「あらゆる楽器の忠実な再現にこだわる」をコンセプトに、従来モデル「SC1」をアップデート。水晶発振器をTitans Audio Lab社製に切り替え、よりSC1の設計に合わせたカスタム仕様としている。また、ディスプレイのUIも見直され、ウォームアップ→駆動中→最適化といったクロックの動作状態の把握をしやすくしている。
なお、aune audioのこだわりでもある多段対象構成による基板設計方式が採用されており、各ステージでの電圧管理がより精密に行なわれるようになっている。これにより水晶発振器の性能を最大限発揮する環境を整えている、と謳っている。
その他、クロック専用機としてのメリットを活かすため、ESS DACの必要条件に最適化された電源をクロック段から投入。電源のノイズを1/10,000に減らし、1μV出力ノイズを実現したという。
SC1 EVOの主な仕様
出力周波数:10MHz×4
周波数精度:±50ppb
周波数安定度:<0.01ppb
出力振幅:矩形波?9dBm 2*正弦波
出力インピーダンス:50Ω
1Hzオフセット時の位相ノイズ(参考値):-100dB
短時間での周波数安定度(代表値):2E-12(2×10のマイナス12乗)
ウォームアップ時間:最低ウォームアップ 10min
周囲温度:0℃~50℃
推奨動作環境:15℃~35℃
外形寸法:W288×D211×H63mm
付属品:電源コード、50ΩBNCケーブル、クイックスタートガイド