10月17日から19日までの期間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された「2025東京インターナショナルオーディオショウ」の模様をお届けする。今年で42回目を迎える恒例のオーディオイベント「2025東京インターナショナルオーシオショウ」には、全33社が出展、海外・国内あわせて200を超えるブランドの機器が各ブースに並び、アナログレコードやストリーミング音楽の魅力をじっくり楽しめる内容になっていた。その中から、気になったブースで製品の取材をしてきたので、その製品を紹介しよう。

HALL D1 ハーマンインターナショナル

 D棟のHALL D1に出展していたハーマンインターナショナル。有数の人気ブランドを擁する同社だが、今年は中でも人気が高いJBLの新製品がめじろ押し。最上級シリーズのスピーカーシステム「サミットシリーズ」や「クラシックシリーズ」のスピーカーシステムやプレーヤー、アンプ類が多数展示。時間を区切りながら様々なモデルが鳴らされる試聴会ではそのサウンドを披露。ブース内は常に人が溢れている状態だった。

ブース内は常に人が溢れている状態だった

 JBL人気に拍車をかけていたのが、本イベントに急遽届いた最新モデルの存在だ。スタジオモニターシリーズの新型「MODEL4369」である。380mmウーファーを搭載した製品で、実は今回披露された実機は全世界でもこの1ペアしか存在せず、世界初公開となった。本機の発売タイミングや価格は未定だが、このモデルの登場は多くのJBLファンを魅了しそうである。

世界初公開となった「MODEL4369」(写真右)。380mmウーファーと3インチD2コンプレッションドライバー&HDIホーンによる2ウェイ機だ。スタジオモニターシリーズの特徴でもあるブルーバッフルを採用。2026年の発売を予定しているという

JBLの最上級シリーズとしてリリースされた「JBL Sumitシリーズ」がラインナップ勢揃いで展示された。写真左から、「Sumit Ama」(¥286万/ペア、スタンド附属)、「Sumit Pumori」(¥440万/ペア)、「Sumit Makalu」(¥660万/ペア)。フロア型のSumit PumoriとSumit Makaluは11月発売予定。

JBL60周年で復刻したClassicシリーズはマーク2にブラッシュアップされた。写真左から、「L100 Classic MkII」(¥704,000/ペア)、「L82 Classic BG」(限定グロスブラック仕様¥385,000/ペア)、「L52 Classic MkII」(¥374,000/ペア)

既発売のSA750プリメインアンプのジュニアモデルとして開発された「SA550」(¥253,000)。MMフォノ入力を含む4系統のアナログ入力のほか、光1系統&コアキシャル1系統のデジタル入力を装備。90W×2、Class Gパワー・アンプを搭載する

SA550と同じくClassicシリーズのコンポーネント。写真上がCDプレーヤー「CD350」(¥99,000)、下がネットワークメディアプレーヤー「MP350」(¥110,000)

JBL Classicシリーズに新たに加わったアナログターンテーブル「TT350」(¥143,000)。シリーズ共通のフロントパネルデザインにトップ及びサイドパネルにはウォールナット仕上げが施される。MMカートリッジ付属

ホワイトのフロントパネルが印象的なJBLのAVアンプ2モデルも展示されていた。写真上が9.2chモデルの「MA9100HP」(¥253,000)、写真下が7.1chモデルの「MA710」(¥121,000)

ホームシアターなどでの活用を考慮したStage2シリーズのスピーカー。左から「Stage250B」(¥55,000/ペア)、「Stage240B」(¥40,700/ペア)、イネーブルド/ハイトスピーカーの「Stage240H」(¥55,000/ペア)とフロア型の「Stage260F」(¥68,200/1本)

(取材・文・写真:長谷川 圭)