ディーアンドエムホールディングスは、2025年10月17日(金)、18日(土)、19日(日)の3日間、東京国際フォーラムで開催された「2025東京インターナショナルオーディオショウ」に出展した。
ガラス棟7階のホームシアターブースでは、デノン、マランツのホームシアター製品をBowers & Wilkinsやダリのスピーカーシステムで体験できる様々な視聴イベントを実施。
本記事では、弊社HiVi視聴室のリファレンスシステムを再現した視聴イベント「Special Talk HiVi誌の試聴定番&最新注目作品を Bowers & Wilkins 800D4シリーズ & marantz セパレートAVセンターで堪能する」をリポートする。
イベント開始30分前のブース入口には長蛇の列ができた
イベント開始直前のブース内の様子。広いブースは即満席。立ち見客であふれるほどの賑わい
麻倉さん(左)とHiVi編集長の辻潔(右)
こうした特別企画は、2024東京インターナショナルオーディオショウ、OTOTEN2025に続き3回目となる。
今回の企画のテーマは、HiVi視聴室でどんなソフトを使って数多くの製品の音を評論家・HiVi編集部がチェックしているのかを、参加者に開陳。HiVi誌の取材がどのように行なわれているのか、HiVi視聴室と(ほぼ)同じリファレンスシステムを使って再現、来場者の方に擬似体験していただく趣向だ。
本イベントで使用する機材の説明をするディーアンドエムホールディングスの田中さん
スピーカー/サブウーファーは全てBowers&Wilkinsで統一。サウンドシステムの構成はフロアーに置かれたスピーカーシステムが9本、サブウーファーが4台、サラウンドスピーカーが6本。つまり9.4.6構成という贅沢なシステムとなった。写真は、フロントLRスピーカーの「802 D4」、センタースピーカーの「HTM81D4」、802 D4の上方にセットされたオーバーヘッドスピーカー(フロントハイト設定)は「706 S3」、サブウーファーは「DB1D」となる。そのほか、サラウンドLRが「803 D4」、サラウンドバックLR/ワイドLRが「804 D4」、後方に置かれたサブウーファー「DB2D」が2台、リアハイト、トップミドルが「706 S3」となる。
AVセンターはマランツのセパレート型「AV10」+「AMP10」を使用。9.4.6スピーカーを2台のエレクトロニクスで鳴らすシンプルな構成となった
リファレンス機器としてのクライテリオンが向上したBowers & Wilkinsのスピーカーシステム
HiViグランプリの選考委員長を務めている麻倉さんは、「HIVi視聴室にBowers & Wilkins のスピーカーが導入されたことで、リファレンスシステムとしてのクォリティが向上した。クライテリオン(基準)が高まった結果、筆者としての創造性を大いに刺激し、製品評価を行なうレベルが大きくステップアップしたと感じている」とBowers & Wilkinsのスピーカーシステムを高く評価。
「常に製品評価として要求されているパフォーマンスを高い次元で発揮してくれる。それがBowers & Wilkinsのスピーカーシステム。だから世界中のスタジオなどで使われている」と麻倉さんは語る
さらに麻倉さんは「HiVi視聴室のリファレンスシステムに必要な条件が3つある」と続ける。3つの条件とは「①今の時代の機器として最強のクォリティの映像品位/音声品位を持っていること」「②得意/不得意がなく普遍性であること」「③モニター性とエンターテインメント性の2つを兼ね備えていること」。
なお、麻倉さんがイベントで解説した「HiVi視聴室のリファレンスシステムに必要な条件」については、HiVi2025年春号に掲載された「HiVi視聴室の新リファレンスシステム」の記事をご覧いただきたい。
●「HiVi」2025年春号に掲載された「HiVi視聴室の新リファレンスシステム」の記事はこちら
【HiVi視聴室の新リファレンスシステム】序論 リファレンス機器の3条件とは
HiVi誌のリファレンスで使用しているコンテンツを体験
HiViグランプリの構成選考委員長を務める麻倉さんは、映画の音声をチェックする際に、映画の音の三要素であるD/M/Sに着目している。つまり、①D=ダイアローグ(セリフの肉声感、ディテイル)、②M=ミュージック(音場、表現力)、③S=サウンドエフェクト(意味性、再現性)を評価軸として大事にしていると語る。
本イベントでは、音楽ソフトのほかに、映画の音の三要素(D/M/S)に注目し、評論家諸氏およびHiVi編集部が実際に評価に用いているコンテンツを再生した。
コンテンツを再生する中で「作品に込められた制作者の思いをいかにして引き出すかをHiViの読者は求めている。Bowers & Wilkinsで構成されたHiVi視聴室のリファレンスシステムは、読者のAVへの想いを決して裏切ることはない」とHiVi編集長の辻潔は語った
麻倉さん・辻が普段どの場面の何の音に注目して聴いているのか、視聴ポイントを解説しながら様々なコンテンツを2ch、DTSーHDMA5.1ch、Dolby Atmosなどの音声規格で再生し、Bowers & Wilkinsの緻密なサウンドを堪能。
HiVi視聴室でも使用されているフロアスピーカー「Bowers & Wikins 802 D4」
来場者はHiVi誌で行なわれている評論家・HiVi編集部のリファレンスを音楽作品からアクション、SF、ミュージカルなど多彩なコンテンツの視聴を通して体験することができた。
イベント終了後のブース内の様子。麻倉さん・辻へイベントの感想や再生コンテンツ・リファレンスシステムについて質問をする来場者の姿も
▼Stereo sound ONLINE、弊社YouTubeチャンネルで公開しているディーアンドエムホールディングス関連の記事・動画も併せてご覧ください
【HiVi視聴室の新リファレンスシステム】スピーカーシステム編〜B&W800 D4シリーズを語る
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