オルトフォンは、パワフルでクリアーなサウンドを実現したDJ向けMMカートリッジ「VNL TRIX」「VNL DANCE」と、軽質量・高剛性を兼ね備えたエントリークラスのヘッドシェル「SH-2 BLACK」を10月に発売する。さらに、各カートリッジをSH-2 BLACKにプリマウントしたセットも発売予定だ。それぞれの税込価格は以下の通り。
「VNL TRIX」 ¥19,140(税込)
「VNL DANCE」 ¥22,990(税込)
「VNL TRIX Premounted on SH-2」 ¥24,970(税込)
「VNL DANCE Premounted on SH-2」 ¥28,820(税込)
「SH-2 BLACK」 ¥4,840(税込)
「VNL TRIX」「VNL DANCE」は、音の通りがよく、かつパワフルな大音量を得ることが可能な10mVの大出力発電エンジン(磁気回路)を搭載している。
一般的に、カートリッジの出力電圧が大きいほど大音量とパワー感が強まるが、無理にパワーを出し過ぎると再生音のバランスが崩れ、歪みなどの原因になる。今回発売される2種のカートリッジは、大音量かつクリアー、パワフルであることに加えて音色の良さを両立することを目指したモデルとなっている。
また、カートリッジ先端のスタイラス(交換針)部分を蛍光仕様にすることで、暗い現場でも針先の視認性を高めている。カラーは「VNL TRIX」がホワイト、「VNL DANCE」はイエローと区別しやすくなっている。
さらにTRIXとDANCEのボディは新規に開発されており、スタイラス(交換針)部分を挿し替えてプレイを楽しむことができる。もちろん自重や針圧は共通になっているので、スタイラスの差し換えだけで瞬時にキャラクターを変化させられるのも大きなポイントになるだろう。
「VNL TRIX/DANCE」の主なスペック
●出力電圧(1kHz、5cm/sec.):10mV
●チャンネルセパレーション(1kHz):22dB
●周波数特性(20Hz〜20kHz):±3dB
●トラッキングアビリティー:(315Hz、適正針圧下):100μm
●水平コンプライアンス:12μm/mN
●カンチレバー素材:アルミニウム
●適正針圧:4.0g
●推奨負荷抵抗値: 47kΩ
●自重:7g(カートリッジ本体)/ 17g(Premounted on SH-2)
「VNL TRIX」
高剛性なアルミカンチレバーと丸針のスタイラスチップを使用することで、激しいスクラッチやバックキューイングを伴うDJプレイにも対応できるとのこと
「VNL DANCE」
「VNL TRIX」の上位グレードモデル。楕円針を採用することで、クリアでワイドレンジな音楽再生を可能としているとのこと
軽量・高剛性な新定番ヘッドシェルも発売
「SH-2 BLACK」
フィンガー(指かけ)は、同社の「Concorde MkⅡ/Music」シリーズを応用したデザインになっている
「SH-2 BLACK」は、オーディオファンからDJ、レコードリスナーまで、幅広いユーザーに使ってもらえるように開発されたエントリークラスのヘッドシェルだ。シェルの自重は9.3g(目安値)、素材には、アルミニウムよりも剛性に優れた特殊ファイバーを配合した樹脂を採用していて、軽量と高剛性を兼ね備えた、オルトフォンの新定番モデルとなっている。