フォスター電機(カンパニー)は、「T60RPmk2ai」を10月上旬に発売する。価格はオープン。

 T60RPmk2aiは、フォステクスが独自の全面駆動型平面振動板の第4世代RPドライバーを、徳島の阿波藍職人により染め上げたハードメイプルハウジングに搭載し、7Nグレードの内部配線材とオプション設定のUltrasuedeイヤーパッドを標準装備することで、第4世代RPドライバーのポテンシャルを最大限まで引き出したモデルだ。

 T60RPシリーズ初となるMade in Japanモデルとして国内工場で1台1台ていねいに組み上げた、伝統工芸と音響技術が織りなすリスニングモデルとしての魅力を備えている。

「T60RPmk2ai」の主な特長

●日本の伝統染料「本藍」の阿波藍を共同開発して仕上げたハードメイプル無垢材ハウジング。植物の藍のみで作られた「本藍」による染色は、ハードメイプルの硬質で比重が重く音に余計な色付けをしない特性を生かすことができ、しっかりとした深みのある低音域、濁りがなくクリアーで伸びやかな高音域を楽しめる。

●不純物を極限まで排除し、伝送能力を高めた7N(99.99999%)グレードの高純度OFC(無酸素銅)ケーブルを内部配線材に採用。左右のハウジングに装備した2極3.5 mmコネクターによるリケーブルの対応性を向上するだけでなく、リケーブルによる高音質化にもポテンシャルを発揮する。標準付属アンバランスケーブルには高音質OFC導体を採用し、別売バランスケーブルはφ4.4の「ET-RP4.4BL2Y」を準備。

●東レのUltrasuedeイヤーパッドを標準装備。蒸れにくく柔らかな肌触りで滑らかかつ高品位な重低音から高音まで提供するとともに、低反発のアラウンドイヤー型による優れた装着感で、長時間にわたるリスニングでも快適に使用可能。

●50年に渡る自社技術で、改良を重ねるRPテクノロジーの全面駆動型平面振動板ドライバーは、第4世代で平面振動板の振動領域の拡大と均一化のため、振動板を挟み込むマグネットを増量しプリンテッドコイルのパターン形状を新設計した。磁気回路の構成部品も一新して磁束分布を最適化することで、振動板の不要共振を抑え、鋭いレスポンスでの音の立上がりと立下がりを実現している。従来同様に自社工場での一環製造により確かな品質を提供している。