7月に完全ワイヤレスイヤホンとBluetoothスピーカーの新製品を発表したばかりのBOSE(ボーズ)から、ノイズキャンセリングヘッドホン「QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)」(¥59,400、税込)が発表された。本日から予約を開始し、25日の発売を予定している。
本体カラーはブラックとホワイトスモークで、さらにミッドナイトバイオレット、ドリフトウッドサンドもラインナップされる。
「QuietComfortUltra Headphones(第2世代)」のミッドナイトバイオレット仕上げ
ボーズは、ノイズキャンセリング技術のオリジネーターとしても知られている。1978年にボーズ博士が基本的な原理を発案、開発に着手したという(出張時に飛行機の中で音楽を楽しみたいと考えたのがきっかけとか)。これはソニーがウォークマンを発売する前のことで、その先進性がよくわかる。
1989年には世界初のアクティブノイズキャンセリングヘッドセットを発売したが、これはオーディオファンというよりは、航空機のパイロットや軍事用途が中心だったそうだ。ボーズからオーディオ用のノイズキャンセリングヘッドホン「QuietComfort」が発売されたのは2000年のことになる。
今回登場したQuietComfort Ultra Headphones(第2世代)はその歴史を受け継ぐ最新モデルだ。2023年に発売された「QuietComfort Ultra Headphones(第1世代)」が市場でも好評で、フィードバックも多くあったという。今回はその声を反映して進化している。
充電はUSB Type-Cで行う仕組み。イヤーカップの右側にはBluetoothや再生操作用のボタンを備える
まずパーソナライズ機能を進化させた。起動音で装着状態や音の聴こえ方を測定し、ユーザーにあった音質と消音機能に調整してくれるCustomTuneを搭載している。また再生時のボリュウムに応じてバランスの取れた音を再現するアクティブEQ機能も採用、どんな音量でも快適なサウンドを楽しむことができるそうだ。
接続方法は、無線(BluetoothコーデックのaptXにも対応)、USB Type-C、3.5mmアナログに対応済で、再生機器に応じて最適な方法を選べる。
ノイズキャンセリング性能では、世界最高クラスを謳う(Quietモード)。計算されたイヤーカップ/パッドによる物理的な遮音性に加え、Aware(外音取り込み)モードでは、ActiveSence2.0技術によって周囲の音量が急に大きくなった場合でも自動的に取り込み音量を小さくして、自然で違和感のないノイズキャンセリング効果を獲得してくれる。
本体と同じカラーのキャリングケースも付属
内蔵マイクにはAIを使ったノイズリジェクションも採用されており、街中の雑踏でも聞きやすい通話性能を実現する。
その他、3Dマッピングとヘッドトラッキングによる空間オーディオ再生にも対応している。これは入力された信号をヘッドホン側で拡張・再生するもので、コンテツの種類や再生機を問わずに楽しめるというメリットがある。QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)では、専用アプリで「Cinema」モードを選ぶことで空間オーディオを楽しめる。
その他装着面では、263gという軽量設計を採用。さらにヘッドホンの着用時間が伸びていることを踏まえて、側圧も見直している。同じく長時間の使用でも不満がでないように30時間(Immersive Audioオフ)のバッテリー駆動を可能にしている。
BOSEアプリからノイズキャンセリングモードの切り換えや、効果の調整も可能