JBLから、ブックシェルフ型スピーカーの新製品「Summit Ama」が発表された。価格は¥2,860,000(ペア、税込)で、今秋の発売を予定している。
創設初期の1950年代に「D30085 Hartsfield」および「D44000 Paragon」の登場で始まったJBLのフラッグシップスピーカーの系譜は、1980年代の「Project EVEREST DD55000」「Project K2 S9500」に引き継がれ、さらに2000年代以降、「Project K2 S9800」から「K2 S9900」へ、「Project EVEREST DD66000」から「EVEREST DD65000/DD67000」へと進化を続けてきた。
これらは、その時代を代表するモデルとして常にオーディオ再生の高みを目指し、長きに渡り革新的な数々の音響技術を生み出すと共に他のJBLスピーカーへ多大な影響を及ぼしてきた。
今回のSummitシリーズは、それらの伝統を受け継ぎ、来年ブランド創立80周年を迎えるJBLのエンジニアリングとサウンドへの情熱を注ぎこんだ集大成として誕生した。その日本導入第1 弾として、ブックシェルフ型スピーカーの最上位モデルのSummit Amaが登場するわけだ。
Summit Amaは、エベレストの南西に位置する峰、チベット語で「母の首飾り」を意味する“Ama Dablam(アマ・ダブラム)”にちなんで名づけられた。“Ama Dablam”はその険しく美しい山容から「ヒマラヤのマッターホルン」とも呼ばれ、ヒマラヤ山脈でもっとも印象的で美しい山のひとつとされている。
ユニット構成は、独自のD2コンプレッションドライバー+HDIホーンと、新開発された200㎜ HC4コーン型ウーファーの2ウェイ仕様、純度の高い音楽信号を各ユニットに届けるMultiCapクロスオーバーネットワークも搭載している。
さらに柔らかな輪郭を持ち、さまざまなインテリアにマッチする時代を超越したデザインと、カーボンファイバーと一体化させた強固なフロントバッフルや綿密なブレーシングなど、不要な共振を排除する堅牢設計のキャビネットを採用している。JBLカスタムのIsoAcousticsアイソレーションフィート装備の専用スタンドも付属している。
「Summit Ama」の主な特長
●D2コンプレッションドライバー「D2815K」搭載
●ハイディフィニション・イメージング(HDI)Sonoglass製ホーン採用
●トリプルレイヤーHC4コーンと強力低歪なNew SFG磁気回路搭載の「JW200SC」ウーファー搭載
●カーボンファイバー巻きノブと、ロジウムメッキが施された専用設計のデュアルバインディングポスト
●複数の小容量キャパシターの並列接続により応答速度を改善したMultiCapクロスオーバーネットワーク
●精巧に作り上げられたエンクロージャーと、カーボンファイバーを施した強化バッフル
●内部定在波の発生を抑えた柔らかな曲線を描くキャビネットと、堅牢なブレーシングおよびダンピング構造
●Summit Goldのトリミングを施したハイグロス・エボニー天然木突板仕上げ
●IsoAcousticsアコースティックアイソレーション・フィート装備の専用スタンドが付属
●米カリフォルニア州ノースリッジの「AcousticCenter of Excellence」にて設計・開発
「Summit Ama」の主なスペック
●型式:2ウェイ2スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:200mmコーン型ウーファー(JW200SC)、38㎜ D2コンプレッションドライバー(D2815K)+Sonoglass製HDIホーン
●インピーダンス:4Ω
●感度(2.84V/1m):84dB
●再生周波数特性(-6dB):34Hz〜25kHz
●クロスオーバー周波数:1,600Hz
●寸法/質量:W308×H476×D336mm/26.8kg(本体)、W412×H551×D412mm/20.5kg(スタンド)