ユキムは、Aura(オーラ)のステレオ・ヘッドフォン/プリアンプ「linear classics LCC 1」を10月に発売する。価格は¥495,000(税込、予価)。

 ディスクリート構成、フルバランス回路で設計されたパワーアンプ「LCP 1」は、伝統のMOSFETシングル・プッシュプルでデザインされ、狙い通りの高感度で俊敏な再現性を獲得した。

 新製品のLCC 1は、LCP 1とマッチするコントロールアンプとしてラインナップされている。しかしその内容は、単にパワーアンプとコンビネーションを組むだけにとどまらず、コントロールアンプの基本性能の大切さを重視した高品位設計思想が投入されている。

 複数の電源回路、2アンプ構成のバランス回路にも妥協はなく、限られた内部空間には無駄を排し、必要なものだけを残すアイデアと知恵が注ぎ込まれている。

 それぞれの地域電圧に合う電源トランスを用意することは、コスト面においてハードルが上がるが、リニア電源ならではの低ノイズで密度感のある音質のために必要な選択だという。またデジタル入出力を持たないことはノイズ対策にとって大きなメリットであり、サイクルの速いチップ技術を搭載する機器を外付けとする割り切りは、結果として製品の価値を存続させることにつながるそうだ。

「LCC 1」の主なスペック

●接続端子:アナログ入力3系統(XLR、RCA×2)、アナログ出力2系統(XLR、RCA)、PHONO(MM)、ヘッドホン出力2系統(6.3mmアンバランス、4.4mmバランス)
●再生周波数特性:20Hz〜20kHz +0dB -0.2dB(RCA、定格出力)
●S/N:RCA113dB、PHONO(MM) 83dB(IHF-A、1kHz、定格出力)
●消費電力:約20W(待機時約1W)
●寸法/質量:W430×H71×D332mm/6.5kg