フォーカルポイントから、ショックス(Shokz)の完全ワイヤレスイヤホンの新製品「OpenFit 2+」(市場想定価格¥27,880、税込)が発表された。発売は8月28日の予定。同ブランドの人気モデル「OpenFit 2」に様々な改良を加えた進化版で、主な変更点は以下の通り。
●Dolby Audioに対応
●ケースがワイヤレス充電に対応
●Shokz Ultra-Soft Silicone 2.0を採用したイヤホン部
●ゴールデンスパイラルのバランスにインスピレーションを得たイヤーフックを最適化
ショックスは、骨伝導型とオープン型のイヤホンをラインナップしているブランドで、現行のOpenFit 2は同社オープン型のトップモデルとして人気を集めている。新製品のOpenFit2+は、オリジナルモデルの特長を受け継ぎつつ、使い勝手をよくする改良が加えられた。
まず、高域用ツイーターと17.3mmトラック型ウーファーを同軸配置したデュアル・ドライバー構成(DualBoostテクノロジー)をOpenFit 2から受け継いだ。さらに耳に向けて正確に音を放出するOpenBass 2.0アルゴリズムも継承し、オープン型ながら迫力ある低音再生を目指している。
Dolby Audioは、入力された2ch音源に対してOpenFit 2+でアップミックス処理を加え、より広がりのあるサウンドとして再生するものだ。この機能は今年6月に発売されたイヤーカフ型イヤホン「OpenDots ONE」にショックスとして初めて搭載したもので、ショックスとしては2つめの対応製品となる。
Dolby Audioの基本的な処理内容はOpenFit 2+とOpenDots ONEで同じとのことだが、ドライバーによる違いはあるそうで、OpenFit 2+ではデュアル・ドライバーに最適なチューニングを行っているそうだ。ちなみに本機能は工場出荷時にはオフになっているので、Dolby Audioの音を確認したい場合はShokzアプリから機能をオンにしていただきたい。
ケースがワイヤレス充電に対応した点は、ヘビーユーザーには嬉しいポイントだろう。もちろんUSB Type-Cでの充電の方が時間は短くて済むが、わざわざケーブルを取り出すなどの手間がないなど、使い勝手は案外快適になるはずだ。なおOpenFit 2+の充電ケースはOpenFit 2から少し大きくなっている。急速充電にも対応済で、イヤホン本体が充電ゼロの状態で充電ケースに入れると、約10分で約2時間の再生が可能になる(ケースの残量が15%以上ある場合)。
ショックスが独自に開発したUltra-Soft Silicone 2.0は、ゴムやプラスチックなどの硬さを測定するショアA硬度で-20度だそうで(サンプルは『雪見だいふく』のような触感だった)、これをイヤホンの内層に採用することで、これまで以上に快適な装着感を獲得したそうだ。
音漏れ対策には独自技術のDirectPitch 2.0を継続採用している。これは、イヤホンに設けられたふたつの開口部(高域は円形、低域は馬蹄形)からそれぞれの音を放射することで、より効率的に音を耳に届ける技術だ。さらに別の開口部から逆位相の音を再生して音漏れをキャンセルする仕組みも備えている。ちなみにアプリのイコライザーモードから「プライベート」を選ぶと、音漏れをさらに抑制できるとのことだ。
その他の基本スペックもOpenFit 2と同等で、BluetoothのコーデックはAACとSBCに対応、本体はIP55の防水仕様を備えている。同時に2台のデバイスに接続できるマルチポイント対応も果たしている。