リュック・ベッソン監督の原点にして頂点との呼び声も高い『グラン・ブルー 完全版』が、37年の時を経て4Kリマスター版として8月29日(金)より、角川シネマ有楽町ほかで全国順次公開される。そして今回、4K映像で甦った本作の公開を記念して、デジタルリマスター版と4K版との比較映像が公開された。

- YouTube

youtu.be

 リュック・ベッソン監督が29歳で手がけた本作は、1988年にフランス全土で公開され1000万人以上を動員する大ヒットを記録。若者達の絶大な支持を集め、「Grand Bleu Generation」と呼ばれる社会現象にまでなった。

 主人公のモデルが伝説的なダイバーにして“イルカに一番近い男”と称された故ジャック・マイヨールであることは有名だが、物語の奥には幼少期より海に慣れ親しんで育ったベッソン自身の記憶や体験も息づいている。これまでに様々なバージョンが劇場公開され、世界中で愛され続けてきた不朽の名作が、4Kスクリーンで “本物” の輝きを放つ。

 今回解禁となったのは、デジタルリマスター版と4K版を見比べて楽しめる本編映像(『4Kデジタル修復版』パートは4Kマスターから作成したHD素材)。ジャックが潜水をするシーンでは、底の見えない海に華麗に沈んでいく様子が深い青と共に映し出される。続く、ジャックが悪夢を見るシーンでも、一人きり暗い部屋で眠るジャックに天井から波が近づいてくるそのうねりや煌めきがまるで観客をも飲み込むかのように広がっていく……。

『グラン・ブルー 完全版 4K』 ※8月29日(金)角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
●監督:リュック・ベッソン●脚本:リュック・ベッソン、ロバート・ガーランド●製作:パトリス・ルドゥー●撮影:カルロ・ヴァリーニ●音楽:エリック・セラ<キャスト>ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ
1988年/フランス/カラー・モノクロ/5.1ch/シネスコ/フランス語・英語/168分/原題:Le GrandBleu/字幕:古田由紀子/映倫R15+/配給:KADOKAWA ©1988 GAUMONT