COLOLIGHT社が、クラウドファンディングのKibidangoにて先行販売をしている「COLO GCS」を体験してきた。
今回、体験会にて体験した「COLO GCS」の最大の特徴は、11個のスピーカーを搭載した音響装置をゲーミングチェアのヘッドレストに取り付けることで、7.1.2の360°立体サウンドを実現させていること。
PCユーザー向けに設計された製品で、ゲームや映画など、デスクトップ上で没入感のあるサウンド体験をすることができるとし、それぞれのジャンルで圧倒的な臨場感を体験できるという。11個のスピーカーの内訳は、オーバーヘッド、センターが、フロント、サラウンド、リアサラウンドがそれぞれ2つ、サブウーファーが1つとなっている。
体験会の内容について
「COLO GCS」が設置されていたのは、一般的なデスク用のチェアではなく、いわゆるゲーミングチェアというモノ。ゲーミングチェアとは、ゲームに没入できるように作られた椅子のことで、体を包み込むような造りになっている。そのゲーミングチェアのヘッドレストに「COLO GCS」を組み込むことで、頭部の周りを囲うように装着できる。とても独創的な造りとデザインが目を引く製品だ。
実際のサウンドは、11個あるスピーカーの総出力が36Wということもあり、迫力のあるサウンド体験をすることができた。両サイドに取り付けられた角のような部分からは、まるで頭上から音が降り注ぐようなサウンドが聴こえ、背面からは低音が鳴り響く。そしてセリフは、耳の脇からもしっかりと聴こえるなど、バランスよく全周囲からサウンドが鳴っているという感じだった。ゲームをプレーする時など、臨場感あふれるサウンドのもと、よりリアルなゲームプレーが体験できそうな印象を受けた。
本体重量は3.5kgとそのサイズ感に比べて軽く、取り扱いは想像以上に容易
左右のオーバーヘッドスピーカーは取り外しが可能
ただ、7.1.2というシステムから繰り出されるサウンドとしては、少し抑えられたサウンドなので、大迫力のサウンド体験をしたい人向けというよりは、ミニマムなスペースでまとまったサウンドとして完結させたい人向けといった印象だった。ニアフィールド向けの技術を盛り込んでいる辺りからもそのような印象を受けた。
「COLO GCS」であれは、近所迷惑になるような重低音による振動もなければ、大声でセリフが流れるようなこともない。およそ周囲2mの範囲で音が聞こえる程度なので、自分の部屋で個人的に使用する分には、家族にも迷惑を掛けずに楽しめるだろう。そういう意味では、周囲にもしっかりと配慮した造りになっているとも言えそうだ。
後頭部にあたる部分にサブウーファーを備える
なお「COLO GCS」には、コンテンツに合わせて4つのモードが搭載されており、「ユニバーサルモード」「FPSモード」「シアターモード」「レーシングモード」から使用シーンに合わせてセレクトして楽しむことが可能だ。ちなみに、パソコンのほか、プレイステーション5、Xbox、VR機器など、さまざまなゲーミング機器に対応する(最新のアップデートで新たに「ミュージック」モードが加わった)。
本体の内側にはスイッチが付いており、右側ではボリュウム、左側ではモードなどの変更が行える
本体は、Bluetoothによる接続も可能ながら、有線接続にも対応しているので、遅延を気にする人は、有線で楽しんだ方が良いかもしれない。
この内容で、¥124,800(税込)は、少々高い気もするが、今ならクラウドファンディングのKibidangoにて、52%OFFの超早割価格 ¥59,800(税込)で先行販売をしているので、気になる人は要確認することをオススメする。
ちなみに、体験会では、今後更に迫力のあるサウンド体験ができるモデルも検討中とのことなので、「COLOLIGHT」からは目が離せなさそうだ。
体験会には開発者で、このプロジェクトのオーナーでもあるLifeSmart社のSteve 吴冬悦(Wu Dongyue)氏も出席しており、直接開発に関する話を伺うことができた。ここでは本製品の資料と共にその内容もお伝えする。
写真(右):本製品を熱く説明するSteve 吴冬悦(Wu Dongyue)氏
私自身もPCゲームのユーザーで、2014年に市場に出ているサウンドバーを購入してPCゲームを体験したところ、良いサラウンド感をえられず、自身で開発をしたいという思いに至りました。
既存のホームシアター向けのサラウンドシステムでは、スピーカーを複数必要とするため手間も費用もかかり、またヘッドフォンでは長時間の使用に向かなかったり、望むようなサラウンド感を得られなかったため、ゲーミングチェアに装着して頭の周りを囲むような装置を開発することにしました。
ゲーミングチェアに装着した様子は、ちょっとしたコックピット感があり、ゲーマーにとってはそれだけでもワクワク感高まる気がした
製品の開発においては3Dプリンターなどで40〜50個ものサンプルを作り、防音設備をそなえたテストルームで何度もテストを行い、5年の開発期間を要し完成しました。ちなみに、デザインは日本のロボットアニメなどからインスピレーションを受けています。
ゲーミングチェアなどの装着は簡単で、1人でも5〜10分で装着でき我々の調査では、市場にある99%のゲーミングチェアに装着が可能です。
パッケージ裏に描かれている設置マニュアル。1人でも5〜10分で装着できるとのこと
この製品は本体裏にあるUSB-Cを利用することでアップデートが可能で、現在5つのモードを選ぶことができます。
電源やUSBケーブルをまとめる専用カバーも付属している
5つのモード
・ユニバーサルモード
オリジナルの音声のままで再生するモード。
・FPSモード
FPSゲームに有効な、足音や銃声などの音声を強化。逆に連続で低音を鳴る場合にはそれらを制御。FPSゲームでに有利なように調整されたモード。
・シアターモード
低音を強化、さらにセンターからの音声も調整されているモード。
・レーシングモード
アメリカ、ヨーロッパユーザーの要望で追加された、レーシングゲームをど迫力で楽しむモード。
・ミュージックモード
ユニバーサルモードを基準に、人の声がより良く聞こえるモード。
クラファンプロジェクトページ
プロジェクト終了予定日:2025/8/7 23時59分