7月11日からNHK BS4Kで放送がスタートした『ウルトラマン』、もうご覧になりましたか?16mmオリジナルネガから5K解像度でスキャンを行い、映像部分だけでも4Kの情報量を持った映像としてレストアされています。

 さらにHDR技術を生かした明部・暗部の表現や、放送当時のスタッフ&カメラマンの監修の下に蘇った色(シリーズ初のカラー作品ですから、ここは重要ですよね)など、“制作陣が目指していたウルトラマン” を、放送から59年を経た今、目撃できる幸運に感謝するしかありません。

 僕自身、事前に本作のレストア作業を担当した皆さんに現場の様子をインタビューしていたこともあり、『ウルトラマン』のオンエアを楽しみにしていました。11日にリアルタイムでの視聴はできなかったけど、帰宅後にパナソニック「DMR-ZR1」で録画した番組をチェック!

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 再生環境は、ビクターのプロジェクター「DLA-V900R」+スチュワート110インチスクリーン。HDR信号はDMR-ZR1側でHLG→HDR変換して、V900Rの「Frame Adapt HDR」モードをチョイス、V900Rの8K/e-shiftX機能を使って8K解像度にアップコンバートしています。音はヤマハのAVアンプ「CX-A5200」+リンのパワーアンプ「KLIMAX TWIN」でスピーカーの「AKURETA 242SE」を鳴らします(2ch再生)。

 全暗環境で見た第一話「ウルトラ作戦第一号」は、期待通りの仕上がり。フィルムグレインは、取材時に見せてもらったモニターの印象よりやや強めに感じたけれど、そもそも110インチに拡大投写しているし、わが家のスクリーンはゲイン1.5と明るめなので、もともとこういった印象になる傾向はあり。そう考えると16mmフィルムからここまでの情報を引き出した技術の進歩に感動します。

 ウルトラマンのボディの銀や赤、目の輝きは、子供の頃の記憶とは違うけれど、当時はブラウン管で、しかもSD画質(NTSC)で見ていたわけだから、変わっていて当然。最新技術の恩恵はありがたく享受したほうが幸せですよね。

 そんな4K『ウルトラマン』の放送が好評だったようで、NHKでは本日(7月14日)22時から第一話を急遽再・再放送するとのこと。本放送時に大雨の影響で受信状態が悪かった地域もあったようなので、録画できなかった方は急いで予約を!

 ちなみにBS4Kの本放送は毎週金曜日の18:35~19:01と19:01~19:27に、2話続けてオンエアされています。SNSなどの投稿を見ると、BDレコーダーで予約していると、18:35〜で放送されている回が最後まで録画できていないという声もある模様。

 これはおそらくパナソニック製の4Kシングルチューナー搭載レコーダーを使っているためで、以下の記事で対応方法を紹介しています。簡単に言えば「時間指定予約」で18:35〜19:27といった具合にひとつの番組として録画すれば、途切れることはないはず。あとはタイトルを分割し、番組名を入れ直せばOK。ただ手間がかかるので、今回は土・日の再放送を録画したほうが簡単でしょうね。

(文:泉 哲也)