PDN は、ダイレクトドライブ(DD)モーターを採用したトーレンスのマニュアル・レコードプレーヤー「TD403DD」を9月1日に発売する。価格は¥220,000(税込)。トーンアームには、上位機種の「TD1500」と同一の「TP150」を採用し、ユニバーサルシェルにはオルトフォン製「2M Blue」を装着済みなので、購入後の簡単な調整で、すぐに使うことができる。

 トーレンスはベルトドライブプレーヤーが有名だが、実は1929年にダイレクトドライブターンテーブルモーターの特許をスイスで取得、1950年代初頭にはダイレクトドライブターンテーブルの製品を製造していたそうだ。また1982年にはDDモーター採用の業務モデル「TD524」を商品化している。

 新製品のTD403DDに搭載されているTP150トーンアームは、高さとアジマスの調整が可能で標準SMEコネクターを装備しているため、ヘッドシェルの交換や他のカートリッジの取り付けが簡単に行える。

 アンチスケーティングは、アームのベースにあるスライドウェイトによって設定され、ルビーベアリング上をガイドされるナイロンスレッドで調整可能。これにより、可能な限りスムーズな動作が保証されるという。針圧は16.0〜27.8g(付属ウェイト時/シェルを含む)までのカートリッジを使用できるとのこと。

 スリム・ブラシレス・静音ダイレクトドライブDCモーターを採用し、フィードバック制御を行うことで高精度な回転と再生時のノイズ低減を実現、クリアーな音質を得ている。フィードバック制御は、モーターの状態をリアルタイムで監視し、負荷変動に対して回転数を一定に保つ、安定した再生を実現する。

 本体は、ブラシレスDCモーターの小型・高出力特性を活かし、ダイレクトドライブ方式では困難だったスリムなキャビネットデザインを実現している。プラッターは、直径12インチ、重量1.4kg、高さ22mmのアルミ・ダイキャスト製で、高質量により回転の安定性を高め、音質向上に寄与している。

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