一般社団法人日本オーディオ協会が主催する、オーディオやホームシアター、イヤホン・ヘッドホンやカーオーディオ、技術提案などを通じて、多様な音とコンテンツの表現を体感できる“音の祭典”である「OTOTEN2025」が、2025年6月21日(土)・22日(日)の2日間にわたって、東京国際フォーラムにて開催された。今回は70以上の企業・団体が出展しており、例年通り、魅力的な製品を間近で体験できる貴重な場となっている。ここではニュース制作スタッフが気になった製品を紹介していきます(Webマーケティング)。
ソニー
▲ ウォークマンWM1シリーズ2モデル左から(「NW-WM1ZM2」「NW-WM1AM2」)、ZXシリーズ「NW-ZX707」、Aシリーズ「NW-A300シリーズ」を、有線イヤホンの「XJE-MHRWM1M2」及びヘッドホンの「MDR-Z1R」で試聴。WM1シリーズのハイエンドモデル「NW-WM1ZM2」は、さすがに販売価格が43万円越えということもあり、音の解像感が半端なく高いと感じた
ブライトーン
▲ eversoloの「DMP-A10」をはじめ、「DMP-A6 Master Edition Gen2」「DMP-A8」のミュージックストリーマーが並ぶ(左側のラック)。一方、右側のラックには、SOtMの「sMS-2000」(ネットワークサーバー)、「sPA-1000」(ステレオパワーアンプ)「sNH-10GPSMC」(ネットワークスイッチ)、「tX-USBultraPS」(USBリジェネレーター)などが、配置されていた。スピーカーは、AUDIO VECTORの「QR7SE」が接続されていた。試聴用にセットされていた機材の総額は、700万円越えになるが、いい音をたのしみたいのであれば、このくらいは、かかってしまうのかもしれない(高嶺の花だが…)。
KEF
▲ KEFのブースでは、ブックシェルフスピーカーの「LS50 Meta」に、サブウーファーの「KC62 」及び「KC92」を組み合わせた試聴会を行なっていた。ブックシェルフにウーファーを組み合わせると、こんなにも空気が揺れるのかと思うほど、迫力のあるサウンド体験ができた。ちなみに、音楽ソースはコバズを使用しており、ネット―ワークプレーヤーには、リンの「Klimax DSM3」を使用、アンプも「KLIMAX」のモノを使用していた。なお、使用していたサブウーファー「KC62」に使用されるユニットは、130mmながら、500W(片側)を対向で組み合わせており、トータル1000Wもの出力を有したモデルとなっている
TEAC
▲ TEACは、2つのブースに分けて、試聴会を行なっていた。一つのブースでは、Reference 500シリーズの「PD-505T」(CDトランスポート)、「CG-10M-X」(クロックジェネレーター)、「UD507」(USB DAC/プリアンプ/ヘッドホンアンプ)、「HA-507」(ヘッドホンアンプ/プリアンプ)、「AP-507」(ステレオパワーアンプ)を使用して、クリプシュのスピーカで、3ウェイ・バスレフ型の「Cornwall Ⅳ」で鳴らしていた
▲ もう一方の部屋では、Refarence 700シリーズの製品が並んでおり、「VRDS-701」(CDトランスポート)、「UD-701N」(USB DAC/ネットワークプレーヤー)、「AP-701」(ステレオパワーアンプ)で、クリプシュの「Heresy Ⅳ」で鳴らしていた
テクニクス
▲ テクニクスのブースは、「SL1000R」(ターンテーブル)や「SL-G700M2」(ネットワーク/スーパーオーディオCDプレーヤー)を、「SU-R1000」(ステレオインテグレーテッドアンプ)を介して「SB-R1」あるいは、「SB-G90M2」(いずれもスピーカー)を鳴らすというシステムを構築していた。また、「SL-1500」(ターンテーブル)あるいは、「SL-G700M」を「SU-G700M2」(ステレオインテグレーテッドアンプ)を介して鳴らすというセットも用意されており、レコードの音を堪能することができた
MUSIN
▲ MUSINブースの目立つ位置に展示されていた、SHANLINGの「CD-T35HP」。真空管を4つも使用したCDプレーヤーで、価格は、なんと280万円(税別)を超えるという。ヘッドホンで音を聴かせてもらったが、真空管を搭載しているからなのか、深みだけでなく、真空管ならではの柔らかな音に、つい、うっとりと聴き入ってしまった。ユニークな造りになっており、3本の脚のうち一つの上部で音量コントロールができるようになっていた
▲ もう一つ気になったのがRaytheon製の真空管「JAN6418」と呼ばれる超小型の真空管を2機搭載したCDプレーヤー「ECzeroT」というモデルだ。見た目だけに留まらず、真空管を2機搭載していることもあり、サウンド面においては、なんとも耳に優しいサウンドを奏でてくれた
EDIFIER
▲ EDIFIER JAPANのブースでは、「M60」というモニタースピーカーをはじめ、「MR5」(スタジオモニタースピーカー)、「MP230」(ポータブルスピーカー)、「Comfo Q」(イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン)、「STAX SPIRIT S5」(平面磁界型ヘッドホン)、「NeoBusd Plonor」(平面磁界型完全ワイヤレスイヤホン)という新製品を5製品展示試聴していた
▲ 個人的にお気に入りだったのは、「MP230」。昔のラジオプレーヤーを彷彿とされるレトロな感じが、心くすぐる印象をうけた。操作性もよく、ピアノ風のボタンの操作感心地よかった。もちろん、音も卓上で聴くには、充分な音を奏でてくれた