塚本晋也監督による、ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」企画の第23回〜26回として、東北フォーラムシネマネットワークの「フォーラム山形」「フォーラム福島」「フォーラム盛岡」「フォーラム仙台」の4館の動画が一挙公開された。

 「街の小さな映画館」は、2015年の『野火』初公開時に全国劇場行脚を行い、個性あふれるミニシアターの魅力に触れた塚本監督が、お世話になっている映画館を1館ずつ訪れ、ミニシアターの魅力を伝える動画を撮影する企画だ。コロナ禍をきっかけに「未曾有の事態の中格闘していらっしゃるミニシアター」に「エールを送らせていただきたい」との思いから始まった。劇場とのアポ取りから撮影・編集・YouTubeへのアップまで塚本監督自身が単独で行い、ロゴとイラストも描きおろしている。

 フォーラムシネマネットワークは日本で初めての市民出資による「市民の映画館を建設する会」から生まれた。1979年に発足した自主上映サークル「山形えいあいれん」のメンバーの運動により、1984年にフォーラム山形を開館すると、活動の輪を福島、盛岡、仙台に広げ、現在まで東北地方を中心に、映画文化を牽引している。「映画ファンによる、映画ファンのための映画館」を理念とする。

 公開された4本の動画では、フォーラム山形から支配人の森合広氏、フォーラム福島から支配人の阿部泰宏氏、フォーラム盛岡から支配人の藤田秀夫氏とアシスタントマネージャーの永木秋穂氏(3月1日付でフォーラム仙台の支配人に就任)、フォーラム仙台からはオープニングより2025年1月まで長年にわたり支配人をつとめてきた橋村小由美氏が登場。

 4本を続けて観ることで、フォーラムの成り立ちから、映画を取り巻く環境が刻々と変化する中で地域の映画文化をどう守ってきたのか、そして未来の映画ファンに向けての思いが理解できる。個性は異なりながらも大作の娯楽映画からアート系の小さな作品までわけへだてなく良質な作品を上映するという共通の姿勢がくっきりと浮かび上がってくる。

【塚本監督からフォーラムシネマネットワークへのコメント】

東北のフォーラム、4館一挙に紹介させていただきます。

シネマコンプレックスの形を取りながら、大きな映画だけでなく、小さな映画も積極的に取り上げる、その方針はどこのフォーラムも一貫しており、あらゆる映画が見られると言える映画館。

どこの映画館の支配人さんも熱い気持ちで映画館を運営されており、ここには映っていない長澤会長の姿が浮かび上がってきます。

「街の小さな映画館」第23回 フォーラム山形
●住所:山形市香澄町2-8-1 TEL:023-632-3220
●座席数:スクリーン1・65席/2・40席/3・162席/4・98席/5・200席
https://forum-movie.net/yamagata

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「街の小さな映画館」第24回 フォーラム福島
●住所:フォーラム福島1・2 福島市曽根田町7-8 TEL:024-533-1515、フォーラム福島3・4・5・6 福島市曽根田町6-4 TEL:024-533-1717
●座席数:スクリーン1・138席/2・80席/3・121席/4・66席/5・132席/6・84席
https://www.forum-movie.net/fukushima

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「街の小さな映画館」第25回 フォーラム盛岡
●住所:盛岡市大通2-8-14 MOSSビル5F TEL: 019-622-4770
●座席数:スクリーン1・99席/2・136席/3・124席/4・79席/55・182席/6・182席/7・152席
https://www.forum-movie.net/morioka

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「街の小さな映画館」第26回 フォーラム仙台
●住所:仙台市青葉区木町通2-1-33 TEL:022-728-7866
●座席数:スクリーン1・40席/2・56席/3・96席
https://forum-movie.net/sendai

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※本動画撮影後、フォーラム仙台は、姉妹館のチネ・ラヴィータ閉館(2024年3月31日)に伴い、リニューアルを行いました。