【冬のヘッドフォン祭mini2025リポート 02】リアルアシスト、634EARS「MIROAK 2」のオープンタイプ「MIROAK 2（OPEN）」を参考展示

　ミミソラ事業部／リアルアシスト（ブース13）では今回も多数の製品を展示。中でも注目なのは634EARSのイヤホンになるそうで、現行「MIROAK 2」をベースに、オープンタイプ（開放型）にしたモデル「MIROAK 2（OPEN）」を参考展示していた。加えて、表面部分（フェイスプレート？）に使用する木材を2種類用意――サンプルAはMahogany、サンプルBはGranadillo――し、その音調の違いを来場者に試聴してもらうというアンケートも行なっていた。サンプルBはA（こちらがベースという）に対して、高域がより綺麗に聴こえるということだ。また、DD HiFiの第4世代になるというIEM「Surface」も参考展示されており、こちらも来場者の関心を大いに集めていた。今月内には正式は発表されるそうで、価格は5万円前後になるそうだ。金属製の美しいフェイスプレートが特徴。

　MUSIN（ブース01）では今回も新製品を多数展示していたが、一番人気は、イベントの前日に発表された木製のスタンド「MUSINマルチスタンド」。ブースでも販売していたそうだが、開場と同時に列ができ、お昼前には完売。ネット直販の方も売り切れていた。製品ではiBassoのポータブルDACアンプ「Nunchaku」に注目。「Dc-Elite」の弟分という立ち位置になるそうで、真空管を搭載しているのがポイント。DACはシーラスロジック製（×2）となる。プレーヤーと接続するとヌンチャクのように見える、のが命名理由とか。3～4月の発売を予定していて、価格は5万円前後とか。SHANLINGからも、この真空管を搭載したAndroidベースのポータブルプレーヤー「M8T」が開発されており、発売は春、価格は25万円前後になるそうだ。

　radius（ブース3）では、他のイベントでも参考展示されていたイヤーカフタイプの完全ワイやレスイヤホン「HP-H10BT」が、ほぼ製品状態（箱含め）で展示されていた。耳の後ろ側に当たる部分に厚みがあり、結構しっかりと固定してくれた。￥5,700という価格帯を実現しているのも話題。3月には発売予定。

　コペックジャパン（ブース5）では、Cayinブランドの管球式ヘッドホンアンプ「HA3A」に注目。バランスの入出力を備えているのが特徴。同ブランドのヘッドホンアンプはこれまで、10万円前後、50万円前後というように製品の価格レンジが開いていたが、その間を埋める（20万円前後を予定）製品になるそうだ。前面には4.4ｍｍバランス端子を備える。2～3月に発売予定。

　WiseTech（ブース6）では、リケーブルのNOBUNAGA Labsブランドから試作リケーブルが参考展示されていた。純銀線材にパラジウムメッキと金メッキを施した8芯仕様のもので、それぞれの音調を活かした仕様にまとめられているそう。曰く、パラジウムでレスポンスの良さを、金メッキで高域と空間再現性の良さ（広さ）を、という2つの素材の良さを兼ね合わせて具えているというということだ。16芯では線材の主張が強くなるそうで、取り回しの良さと密度感の再現に優れる8芯を採用したという。価格は4万円は切るそう。

　CHIKYU-SEKAI&スターズフュージョンは、603ブース全面を使って製品を展示していた。注目は、MOONDROP（水月雨）ブランドの、隕石をフェイスプレート使用した有線イヤホンで、その名も「METEOR」。ダイナミック・BA・プラナーの3種類のドライバーを搭載したハイブリッドモデルで、3～4月の発売。価格は7万円前後になるそう。隕石を使っているので限定商品になるのかと思いきや、意外と隕石素材は入手可能だそうで、通常ラインの製品になるという。また、同じくMOONDROPのフラッグシップとなる「Psyche」も展示されていた。パッケージやフェイスプレートにはイメージキャラクターが配されていて、愛らしい仕上がり。ボディは透明で中が透けて見えるのがナイス。春先には発売の予定といい、価格も20万円台半ばになるという。