キヤノンから、EOS R システム用の交換レンズ・RFレンズの新製品として、F値が通し2.8仕様の超広角ズームレンズ「RF16-28mm F2.8 IS STM」が発表された。発売は2月下旬。価格はオープンで、同社直販サイト価格は¥188,100(税込)。レンズフード(EW-73E)は別売り。

 RF16-28mm F2.8 IS STMは、昨夏発売の標準ズームレンズ「RF28-70mm F2.8 IS STM」との組み合わせ使用を想定したレンズとなる。RFレンズでF2.8通しのレンズを考えた場合、それまではLレンズしかラインナップなく、もう少し小型・軽量で、廉価なレンズがほしい、というユーザーからの要望に応えたラインとなる(特に名称はないそう。次は70-200mmですか?)。

 寸法は、約76.5×91mmとコンパクトで、全長は190gのコーヒー缶より小さく、少し太くした程度。質量も約445gと軽量化が図られている。

レンズ収納時。撮影はできない

16mm時。レンズがせり出してくる

 とはいえ、非球面レンズ2枚、UDレンズ4枚という仕様で、前面にはレプリカ球面レンズ(球面レンズの表面に紫外線硬化型樹脂を滴下したレンズ。歪曲収差を抑制してくれるという)も搭載し、通しF2.8と合わせ、シャープで鮮やかな画質を実現した、と謳っている。ターゲットは、ハイアマチュアや、キットレンズユーザーで、スチル撮影においてF値をコントロール(ボケ)した撮影を楽しみたい層を想定しているそうだ。

 ちなみに型番にSTMとあるように、リードスクリュータイプのSTMを搭載することで、レスポンスに優れたAFも実現しているという。デモでは、ミラーレス一眼「R6 Mark II」と組み合わせて踊る女性を撮影――静止画・動画――した作品も上映されており、応答性のよいAF性能を見せてくれていた。

【紹介動画】 RF16-28mm F2.8 IS STM 【キヤノン公式】【キヤノン公式】

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 また、動画撮影時にフォーカス操作(送り)によって生じるフォーカスブリージングを電子的に補正してくれる「フォーカスブリージング補正機能」も装備しているので、動画撮影でも活躍してくれるだろう。(対応機種はEOS R1、R5 Mark II、R6 Mark II、R8、R50)

RFレンズの超広角レンズ群。一番左が今回の新製品。そのコンパクトが見て取れる

会場にはトランスフォーマーR5(プティマスプライムR5)も展示されていて、結構な人気を集めていた