トップウィング・サイバーサウンドグループは、オプティカルLANアイソレーター「OPT ISO BOX」(¥39,600、税込)を12月28日に発売する。
OPT ISO BOXは入出力にLAN(RJ45)端子を備え、内部に光変換モジュールを搭載したオプティカルLANアイソレーター。スイッチングハブやルーターからLANを経由してストリーマーなどのオーディオ機器に伝播するノイズを、本体内部で一旦光信号に変換することで除去してくれる。その特徴は以下の通り。
●光による絶縁でノイズ除去
●スイッチングハブ(ルーター)とストリーマーを接続するだけで効果を発揮
●高耐久グレード光変換モジュール、ST-Link方式の採用などのオーディオ仕様
●通信速度切替機能(10M/100M/1Gbps)を搭載
ネットワークオーディオの音質向上には、LAN系統のノイズ対策が必要不可欠だ。これまでにもそのための様々なアクセサリーが発売されていたが、効果や設置方法、価格面などで簡単には導入できないというユーザーも多かっただろう。
新製品のOPT ISO BOXは、簡単に光絶縁の効果を得ることができ、またお求めやすい価格を目指している。使い方は、OPT ISO BOXのDATAポートとスイッチングハブやルーターをLANケーブルで接続し、AUDIOポートとストリーマーなどのオーディオ機器をLANケーブルで接続するだけ。LAN信号は内部で光変換されるため、DATAポートとAUDIOポートの間は物理的嵌合がなくなり、理想的なノイズ除去が実現できるというものだ。
光変換モジュールには高耐久品を採用し、どのような環境でも安定した光変換を実現する。あわせて、内部光ファイバーの接続にST-Link方式を用いることで、接続の信頼性・堅牢性を高めている。また、二次的なノイズ対策になるLANトランスには、一般的なパルストランスタイプではなく、チップ型LANトランスと呼ばれる最新パーツを採用。信号線ごとに独立しており、実装面積が小さいため、クロストークの低減とシグナルパスの最短化を実現することができたそうだ。
ふたつのポート間の電源/GND回路は、アイソレーターICと複数のガス放電管とTVSダイオードを用いることで絶縁を行う。そのため、電源ノイズの影響を比較的受けやすい外部電源接続部に近い方をDATAポートとし、もう一方をAUDIOポートに設定している。
通信速度による音の違いを手軽に味わってもらうために、通信速度切替機能も搭載した。本来は1Gbpsが理想的ではあるものの、ネットワーク回路によっては10Mbpsあるいは100Mbpsの方がノイズ感を抑えられる場合もある。OPT ISO BOXならスイッチで通信速度を切り替えることができるので、自分の好みの通信速度を簡単に比較、選択できるだろう。