finalは、DITAの新開発「LiMa-Carbide(リマ カーバイド)ドライバー」を搭載したチタニウム筐体のIEM「Mecha(メカ)」を本日発売する。DITA公式ストア発売価格は¥158,000(税込)。

 MechaはMechanical(メカニカル)から派生した名称で、素材ひとつひとつが形を変えながら最終製品へと昇華されていくプロセスと、そのエンジニアリングへの敬意が込められている。

 LiMa-Carbideドライバーは、軽量性と剛性を併せ持つリチウムマグネシウム合金製振動板を採用し、さらにカーバイドコートのエッジを設けることでスムーズな振幅を実現した。また、デュアルマグネット構造によりボイスコイルが効果的に動作し、中音域の再現を妨げることなく、低音域のレスポンスを大幅に向上させているそうだ。

 さらに、ドライバーをチタニウム製の筐体に直接取り付けることで、筐体内の不要な共振を最小限に抑制。デュアルベントを設けることで、繊細な中高音域を残しながら、迫力のある低音域が包む、高度なサウンドバランスに仕上げている。

 初代の「Dream」から、「Dream XLS」「Perpetua」と、歴代のフラッグシップ機に採用してきたチタニウムはDITAにとって特別な素材だという。MechaはひとつのソリッドブロックからCNC切削により精密な加工が加えられ、素材の自然な輝きや質感を引き出す仕上げが施されている。また、人間工学に基づいた筐体形状により、最適なフィット感を実現しているとのことだ。

 加えてケーブルには、シルバーコーティングされたモノフィラメント単結晶高純度銅線を採用。内部はPE被膜となっており、ケーブル表面に走る無数の凹凸はソフトタッチのTPEスリーブで、もつれがなくしなやかながら、力強いケーブルとなっている。

 プラグは様々な端子に着脱が可能なAwesome Plugを採用。2022年にバージョン2に進化を遂げ、より堅牢性が高まり、洗練されたデザインとなっている。Mechaには、3.5mmシングルエンド、4.4mmバランスに加え、新たにUSB Type-Cプラグ用も同梱されている。筐体やChurroケーブルとの色目を合わせたカラーバージョンとなっているそうだ。

 イヤーピースには、音道管部分と耳に触れる部分とで硬度が異なる2種類のシリコン素材を使用し、快適な装着感と高い遮音性を実現した、final製の定番イヤーピース「TYPE E」を採用。蓄光軸のDITA特別仕様で、5サイズをケースに収納している。さらに、ショート軸タイプの「TYPE E 完全ワイヤレス専用使用」もMサイズを同梱。音導感が鼓膜に近づくことで、TYPE Eとは違ったリスニング体験を得ることができるだろう。

「Mecha」の主なスペック

●使用ドライバー:10mmダイナミック型ドライバー「LiMa-Carbide」
●再生周波数特性:20Hz〜20KHz
●インピーダンス:32Ω@1kHz
●感度:113db/mW@1kHz
●ケーブル:1.2m
●線材:シルバーコート単結晶銅
●イヤホン側端子:2PIN

https://ditaaudio-japan.com/products/mecha