アーク・ジョイアは、SOULUTION(ソウリューション)のパワーアンプ2モデルについて、アップグレードサービスをスタートする。

 ソウリューションは、2024年5月にドイツ、ミュンヘンで開催された「HIGH END Munich 2024」で最上級ラインナップの7シリーズ最新モデルとして、ステレオパワーアンプ「717」を発表した。既発売のモノーラルパワーアンプ「701」、ステレオパワーアンプ「711」の本国リリース後、約10年振りのフルモデルチェンジとなり、日本国内では来年の発売を予定している。

 そして今回、ゼロから設計された「717」の開発時に得た最新技術を元に、「701」と「711」に更なる改良を施した、「701+」「711+」へのアップグレードサービスを実施することになった。

●アップグレード費用
701 + Upgrade ¥6,270,000(税込、ペア)
711 + Upgrade ¥3,135,000(税込)
※国内の配送費は含まず

 「701+」「711+」のアンプチャンネルは従来モデルと比べてフィードバックの直線性が大きく向上、より理想的な熱管理を実現するという。その結果、アンプチャンネルのエネルギー効率が改善され、歪の低下や優れた周波数応答により、パワーアンプとしてのポテンシャルを十二分に発揮する事が可能となるそうだ。

 フラッグシップの717は、「何も追加せず、何も省略しない」という信条に従い、電源部や増幅部などのすべてをゼロから設計・開発されている。この717の開発時に得た革新的な増幅トポロジーを元に、701や711の性能をどこまで向上させる事ができるかについて徹底的に研究を重ねた結果、増幅回路のポテンシャルを最大限発揮させる701+、711+へのアップグレードが実現した。

 その進化点としては、より直線的なフィードバックネットワークに改善された事で、歪みやノイズが低減され、幅広い周波数帯域にわたり優れた周波数応答を可能としている。位相シフトを最小限に抑える事で、録音された音により忠実な再生が可能という。

 また優れた増幅回路の性能を十二分に引き出すためには、過剰な発熱を抑える事が必須となる。適切な温度管理を実現する事で、トランジスターやその他の部品においても安定した動作温度を維持でき、歪みの抑制やエネルギーの効率化に伴い過負荷時の動作安定性も改善させている。

 701+、711+へのアップグレードにより、複雑な音楽信号においても優れた定位感、低域の重厚感や魅力的な音色を再生するだけでなく、音楽性豊かなサウンドも再現可能だ。同社の理念である「nature of sound」を体現するサウンドは、スピーカーのポテンシャルを十二分に発揮させ、アーティストのパフォーマンスをより忠実に再生する事ができるという。

 今回のアップグレードサービスでは、お使いの701、711を一旦預って、メーカーにてアンプモジュールのアップグレード作業を行うという。アップグレードを検討しようという方は、購入した販売店に相談していただきたい。