ナスペックは、ViennaAcoustics(ウィーンアコースティクス)のフロア型スピーカー「BACH Ultimate」を12月5日に発売する。国内11ペアの数量限定で、価格は¥1,100,000(ペア、税込)。初代「Bach」の発表から 30 年、Johann Sebastian Bach (ヨハン・セバスティアン・バッハ)の生誕300周年を記念して誕生した限定版だ。

 独自の7インチXPPコーンを使用したウーファーを搭載。同社が独自開発したTPX(XPPコーンに使用される特殊な熱可塑性樹脂)と、3種類のポリプロピレン系合成樹脂を混合したもので、高い内部制振性が得られ、同時に高い安定性と剛性を実現している。これにより、大きなコーンサイズを可能にしたそうだ。さらに新開発された逆向きのラバーサラウンドデザインにより、コーンエッジで発生する共振を無損失で抑える技術革新が実現されている。

28mmシルクドーム型ツイーター(左)と、178mmウーファー(右)

 このコーン素材は、ドライバーに広い帯域幅を提供するだけでなく、ディテイル再現や静寂性、制御性を備えており、ひじょうに優れた性能を発揮してくれる。その結果、クリアーで温かみのある中音域と、ベース音の深み、スピード、そしてパワーを同時に備えた音を再生する。

 高域用には、ハンドコーティングされたシルクドームツイーターを搭載しており、わずかなニュアンスも自然に再現し、ミッドレンジまでしっかりとカバーする。この組み合わせにより、自然さ、明瞭さ、再生の容易さという点で新たな基準を確立したそうだ。

 エンクロージャーは家具並みの品質基準で、選ばれた最高級のプレミアムローズウッド突き板を使用して、手作業で製造されている。

「BACH Ultimate」の主なスペック

●形式:2ウェイ2スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:28mmシルクドーム型ツイーター、178mmウーファー
●周波数特性:35Hz〜20kHz
●能率(2.83v@1m):90dB
●定格インピーダンス:4Ω
●寸法/質量:W188✕H911✕D264mm(スパイク含む)/18kg