前原滉主演 映画『ありきたりな言葉じゃなくて』が12月20日(金)より全国公開される。

 テレビ朝日のグループ会社として65年の歴史を持ち、報道情報番組やバラエティ番組を数多く手掛けているテレビ朝日映像。2021年に発足した『映画プロジェクト』から、初となる長編オリジナル映画が誕生した。

 夢を掴んだ矢先、偶然に出会った“彼女”に翻弄され、奈落の底に突き落とされる主人公を演じるのは前原滉。『沈黙の艦隊』(23)や『笑いのカイブツ』(24)、NHK連続テレビ小説「らんまん」(23)、「クラスメイトの女子、全員好きでした」(24)、「スカイキャッスル」(24)など話題作への出演が続く注目の個性派が、他人の傷みに鈍感な男の失敗と成長を、自然体の演技で表現。また物語の鍵を握る“彼女”を『初恋』(20)や『佐々木、イン、マイマイン』(20)の小西桜子が繊細に好演するほか、内田慈、奥野瑛太、酒向芳、山下容莉枝ら実力派俳優が結集。青春から遠くもなく近くもない場所にいる男女の葛藤とあがきを、優しい視点で描き出す本作。ヒリヒリとしたビターな味わいの先に、ふっと温かな余韻が訪れる、心に沁み入る一作だ。

 この度、11月20日(水)に完成披露上映会が実施された。当日は、主人公・藤田拓也役を演じる前原滉、拓也が出会う謎の“彼女”・りえ役の小西桜子、さらに本作のメガホンをとった渡邉崇監督が登壇。イベントでは、完成した作品の想いや撮影秘話をたっぷりと語った。

 また、当日は、主演・前原滉の誕生日! 主人公・藤田拓也と同年齢の32歳になった前原へ共演の小西から前原へ似顔絵のケーキのプレゼントが贈られ、会場は大盛り上がりとなった。
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 映画『ありきたりな言葉じゃなくて』の完成披露上映会が、11月20日(水)にシネ・リーブル池袋にて開催され、主演の前原滉、共演の小西桜子、渡邉崇監督らが登壇した。

 テレビ朝日のグループ会社として65年の歴史を持ち、報道情報番組やバラエティ番組を数多く手掛けているテレビ朝日映像が、2021年に『映画プロジェクト』を発足。本作は、その初となる長編オリジナル映画。渡邉崇監督がメガホンをとり、青春から遠くもなく近くもない場所にいる男女の葛藤とあがきを、優しい視点で描き出す。

 夢を掴んだ矢先、偶然に出会った“彼女”に翻弄され、奈落の底に突き落とされる主人公・藤田拓也を前原滉、拓也が出会う謎の“彼女”・りえを小西桜子が演じるほか、内田慈、奥野瑛太、酒向芳、山下容莉枝ら実力派俳優が結集した。

 約1年前に撮影し、久しぶりの再会となった前原と小西。今作が初共演となるが、前原は小西について「すごく掴みどころがない方。悪い意味じゃないですよ(笑)。それって女優さんとしてすごく素敵なことだと思うんです。いろんな役を演じることができるし。ちょっと抜けているところもあって面白いし(笑)。今回の役もとても合っていて、(小西さんが)“りえ”を演じてえくださるなら安心だなと思いました」と印象を語る。

 一方で、小西は前原を「最初からこの映画のことをすごく考えて下さっていて頼りがいがありました。私も役者として前原さんが好きだったので、今回共演できることは凄く楽しみでした」と笑顔で明かし、イベント冒頭から和みムードに。

 2人のキャスティングについて、早い段階で決めていたという渡邉監督。「机の前に前原くんの顔写真を張ってシナリオを書いていましたし、途中から小西さんも隣に貼ってずっと書いていました」と告白。

 前原は「僕も撮影が終わった時にその話を聞いたんですけど、ちょっと怖いな…・…と(笑)」と言いながら、「最初に出演のオファーをいただいたときは自分の精神状態がちょっと合わなくてお断りしたんです。でも、監督ほか皆さんが熱意を持って後押しそしてくれたのでやらせてもらうことになりました」と、出演までに至る経緯を吐露。

 「台本も一緒に考えていきたいと言ってくださって……」と続け、「俳優が台本から携わることなんて、これからもあまりないようなこと。特別な経験をさせていただいて、自分としてもプラスになるし、楽しそうだなと思いました」と、今作への参加を喜んでいた。

 小西も台本制作には途中から参加したとのこと。それゆえに「“りえ”という役に責任を持っていろいろ考えたいと思っていた」と役と向き合った様子。「“りえ”という役は後半では拓也視点で物語が進んでいくので、(前半とは)見え方が変わるんです。難しいところもありましたが、“りえ”を演じる以上は私が一番“りえ”を理解できるように、余白を監督と、前原さんと一緒に作り上げていきました」と述懐した。

 このクセが強い拓也という役は、前原さんと監督はどう作り上げたのかMCから問われると、前原は、「(拓也は)渡邉さんに似てるんですよ。渡邉さんが投影されているなと思うところがある」と話すと、監督も「うっかり出ちゃっているところがあるかも」と苦笑い。

 本作の中で心がほっこりするデートシーンにも触れ、前原は「卓球のシーンで、小西さんが頑張っているんですけどお上手じゃなくて…… (笑)。ラケットを振るたびにちょっと浮いてたよね!?」と暴露。それに対し小西は、「台本には“卓球で拓也に勝つ”という流れだったんですけど、一向に拓也勝てなくて……。無理やり勝ったということにしてもらった」と暴露。監督も「最初に小西さんに『卓球は大丈夫ですか?』と聞いたら『大丈夫です』って言ってたんですけどね……」と笑う。これには小西も「練習したんですけどね(笑)。ぜひ卓球シーンにご注目いただければ!」と卓球トークで盛り上がると、前原は「ちょっと!これもう卓球映画になってるから!」と予想以上に卓球の話で盛り上がってしまったことを笑い飛ばしていた。

 他にも「歩道橋のシーン」など、2人がキラキラしている場面も散りばめられている。監督は「ストーリーがシビアになっているので、2人の楽しい時間というのをちゃんと撮りたかった。なるべく2人で歩くというところは丁寧に撮りました」とこだわりも。

 またこの日、11月20日は前原の誕生日! ということで、サプライズでお祝いも! 共演の小西から前原へ(小西が描いた)似顔絵ケーキが贈呈され、「嬉しいです!」と満面の笑みを浮かべる前原。偶然にも主人公・藤田拓也と同年齢の32歳になったが、「これからもお仕事を益々頑張りますが、まずはこの映画が広まってくれたらいいなと思います。僕自身も頑張りますし、皆さんの力でどうか広げていただければ」と抱負を語った。

 前原が飼っている猫をデザインし絵を描いたという小西は「前原さんの主演映画に一緒に出させていただいて、こうやってお祝いできて凄く光栄です」と笑顔をこぼした。
 32歳になった前原に対し、“青春から遠くもなく近くもない年齢”ということから青春を最近感じたことを問われた前原は、「告知とかじゃないんですけど……(前原、小西が所属する事務所)トライストーンでの運動会が来年ありまして……。あんまりやりたくないんですけど(笑)、我々もトレーニングを積まないとな……と、本気でやったらそれは、青春を感じるかもしれない!」とニッコリ。小西は「体力作りのためにキックボクシングを始めました」と言い、二人は青春ど真ん中に向かっていた。

 最後の挨拶では、渡邉監督が「皆さんの力を借りて、長い期間をかけて完成しました。観ていて皆さんの意見を聞きながら完成したんですが、結局最後に一番素直な部分だけが残ったようなきがしています。気恥ずかしい部分もあるんですが、正直な気持ちが映せたかなと思っています」と自信をのぞかせ、小西も「本当に皆さんの思いが込められている作品。これから公開に向けてたくさんの皆さんにもお力添えいただけたら嬉しいです!」と。前原は「映画やドラマも、皆さんに観ていただいて初めて完成するものだと思います。今日は一般の方に観ていただくことが初めてなので、皆さんが初めてこの作品を完成させる方々だと思うと本当にありがたいです。これからこの映画を広めるために何か思ったことがあればSNSに書いてもらえると僕らも見にいきますので、ぜひ書いてください!」と映画の完成に感謝し、公開を待ちわびていた。

映画『ありきたりな言葉じゃなくて』

12月20日(金)より全国公開

出演:前原滉 小西桜子 内田慈 奥野瑛太 那須佐代子 小川菜摘 山下容莉枝 酒向芳 池田良 八木光太郎 沖田裕樹 敦 士 鈴政ゲン 加藤菜津 佐々木史帆 高木ひとみ◯ 谷山知宏 今泉マヤ 根岸拓哉 チャンス大城 土屋佑壱 浅野雅博 外波山文明 玉袋筋太郎

脚本・監督:渡邉崇 原案・脚本:栗田智也 製作・エグゼクティブプロデューサー:若林邦彦 企画:陣代適 統括プロデューサー:阪本明 粟井誠司 安田真一郎 プロデューサー:丸山佳夫 キャスティングプロデューサー:山口良子 脚本協力:三宅隆太 音楽:小川明夏 加藤久貴 撮影:長﨑太資 照明:後閑健太 録音:山口満大 助監督:吉田至次 畑山友幸 スタイリスト:網野正和 ヘアメイク:渡辺真由美 制作担当:岩下英雅 編集:鷹野朋子 カラリスト:長谷川将広 音響効果:佐藤祥子 配給統括:増田英明 宣伝プロデューサー:橋本宏美 スチール:柴崎まどか 製作:テレビ朝日映像 制作プロダクション:テレビ朝日映像 配給:ラビットハウス 宣伝:ブラウニー 上映尺:105分 映倫:G 
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