TVS REGZAから、大画面レグザが一挙に発表された。110/100/85インチの3サイズ、4モデルというラインナップだ。

●タイムシフトマシン4K Mini LED液晶レグザ:
110Z990R 市場想定価格¥5,500,000(税込、2025年2月発売)
●4K Mini LED液晶レグザ:
100Z770N 市場想定価格¥880,000(税込、11月29日発売)
85Z770N 市場想定価格¥484,000(税込、11月22日発売)
●4K液晶レグザ:
85M550N 市場想定価格¥352,000(税込、11月29日発売)

右が110インチサイズの「110Z990R」で、左が「100Z770N」。既発売の「100Z970M」は継続販売されるとのこと

 TVS REGZA株式会社 取締役副社長の石橋泰博氏によると、同社が昨年発売した100V型液晶レグザ「100Z970M」は、100万円を超える価格ながら、大きな反響があり、実際に予想を超える販売台数を実現したそうだ。

 同社ではこういった大画面の需要はハイエンドのラインナップだけでなく、もっと普及価格帯でも増えていると分析しているようで、今回の大画面テレビのラインナップ拡充につながっているのだろう。

 さらにそれら大画面の魅力をアピールするキーワードとしては、「大画面は見やすい! よく見える!」を打ち出していくそうで、これは100Z970Mをリビングで楽しんでいるユーザーの素直な声を反映したものという。

TVS REGZA株式会社 取締役副社長の石橋泰博氏

 ちなみに大画面テレビの購入に際して、多くのユーザーが気にするポイントが3つあるという。TVS REGZAではそれらについても答を用意している。

 まず“価格が高いのでは?”という点については、上記のようにラインナップを充実させることで選択肢を増やしている(110Z990Rはさすがに別格だが)。

 続いて“電気代が高そう”という疑問には、年間消費電力を元に試算を行った結果、65Z970Mから85Z970Mに交換すると電気代は月額約190円のアップ、100Z970Mに交換した場合でも約340円のアップに収まるという(1日約5.1時間視聴した場合)。

新製品大画面レグザ4機種。いずれも4K解像度を備えている

 また“我が家には大きすぎるんじゃないか?”という意見もあるそうだが、同社としては4K解像度を持ったテレビについてはH(画面の高さ)の2.5〜3倍の視聴距離を推奨しており、85インチで2.6〜3.2m、100インチでも約3mで見てほしいとしている。つまり6畳ほどの空間があれば100インチが楽しめるわけで、(本体を搬入・設置さえできれば)部屋の広さはほとんど問題ないということだ。

 今回の新製品トップモデルとなる110Z990Rは、上記の通り4K Mini LEDバックライトを搭載したモデルで、映像エンジンには独自のレグザエンジン「ZRα」を搭載することで、AI映像解析や映像信号の各種高画質処理、パネル駆動といった点でも大画面に見合った高精度なパフォーマンスを獲得している。

 Mini LEDバックライトを搭載し、4万分割以上のエリアコントロールに対応(Mini LEDファインエリアコントロール)。さらにMini LEDピーク輝度ブースト機能も搭載済みで5500nit以上のピーク輝度もクリアー、高いコントラスト再現力を備えたという。高感度ミリ波レーダーで視聴者の位置を認識し、視聴距離に応じて自動的に最適な画質で再現する機能も搭載している。

YouTubeのレグザチャンネルでお馴染みの声優・小岩井ことりさんも飛び入り参加。100インチ画面に敢えて小さなサイズの映像を再生し、見やすさや迫力がどれくらい違うかを紹介してくれた

 サウンド面では、20基のスピーカーを使って5.1.2のイマーシブ空間を再現する。それらのスピーカーはマルチアンプで独立駆動することで高音質を目指している。

 100インチと85インチのZ770Nシリーズは、Mini LEDバックライトモデルで、リアルブラックエリアコントロールによる高コントラスト再現を実現。映像エンジンにはレグザエンジン「ZR」を搭載し、地デジAIビューティなどのレグザ独自の高画質処理を行うことで、大画面でも充分楽しめるクォリティを獲得している。

 タイムシフトマシンには非対応だが、4Kチューナーはダブル、地デジ/BSチューナーはトリプルで搭載しており、おまかせ録画機能も備えている。音質面では100インチは9基、85インチは7基のスピーカー(サイドツイーターあり)を、こちらもマルチアンプで駆動、ドルビオーアトモスの再生も可能という。

110Z990Rでは、Mini LEDバックレライトを採用し、なんと4万分割もの細かさで部分駆動している。これもレグザエンジンZRαの処理能力があるから実現できたことだという

 今回の4モデルで最廉価となる85M550NはLEDバックライトとレグザエンジンZRを搭載。内蔵スピーカーはステレオ仕様で、ドルビーアトモス等には対応していない。タイムシフトマシンも非搭載となる。

 また、LINEを使った番組予約にも4モデルとも対応している。レグザのLINE公式アカウントに自宅のレグザを連携させることで外出先からも予約ができるというもので、ユーザーに好評の機能だそうだ。

 全モデルともネット動画の再生も可能で、リモコンのダイレクトボタンから様々な動画配信サービスを呼び出すことができる。これらのコンテンツを高品質に再生するために110Z990Rにはネット動画ビューティPROやネット動画バンディングスムーザーPRO、Z970Nシリーズにはネット動画ビューティとネット動画バンディングスムーザーが搭載されている。85M550Nはネット動画ビューティを採用する。

Mini LEDと通常のLEDバックライトの動作の違いを紹介する展示もあり。右奥から「65M550M」「65Z670N」「65Z870N」「65Z970N」

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