歌手・女優・タレントとマルチに活躍している小林幸子の芸能生活60周年を記念した特番「小林幸子 デビュー60周年~悠久の歴史の都 平城宮で歌う~」が、BSフジにて、2025年1月18日(土)20:00より放送されることが決まった。

 小林は10歳の時に「ウソツキ鴎」でデビュー。以後、歌手・女優・実業家として、芸能界のみならずさまざまな業界の第一線で活躍を続けてきている。10月下旬には、11月13日の放送のBSフジの歌番組「昭和歌謡パレード」の収録の合間を縫って、特番の制作発表会見が行なわれた。ここではその会見の模様と、その後(11月上旬)行なわれたばかりの番組収録終了直後の彼女のコメントを紹介したい。

 今回の特番では、1300年以上の歴史を刻んできた世界遺産にも登録されている「平城京」(正式名は、平城宮跡。一般に馴染みのある平城京で記述)を舞台に、歌手人生60年の想いを歌う、という展開となっている。

 まずは特番決定の報に、「本当に嬉しかったですね。60周年という節目の年になりますし、60年も歌っていると、こんなに嬉しいご褒美がもらえるのかと思いました」と大きな笑顔でコメント。

 平城京をバックにしての歌唱も予定されており、「1300年もの歴史を持つ都、世界遺産で歌うわけですから、ワクワクしています」。一方で、京都を訪れるのは今回が初めてということで(修学旅行でも行かなかったとか)「ワクワクしていますし、初めてなので、鹿にあってみたいですね」とおどけていた。

 歌唱する曲については(会見時は未定)、「(持ち歌には)いろいろな曲がありますけど、その中でも私が強く歌いたいと思ったのが、新井満先生に作っていただいた【万葉恋歌 ああ 君待つと】なんです。この歌は、万葉集の中から恋の歌をピックアップしたものですから、ぜひ平城京で歌ってみたいです」と、コメント。「天にいる新井先生に絶対に届くと思って歌いたいです」と意気込んでいた。

 また、歌手生活60周年を迎えるが、デビューからこれまで、歌に対する思いは一貫しているそうで、「歌は、私にとって人生。死ぬまで修行だと思っています」ときっぱり。恩師でもある古賀政男からは、「古賀政男先生が、私がデビューした時からずっと仰っていたのは、“歌は人に寄りそうものである”ということなんです。そういうものであるから、“そういうことをきちんとした上で、寄りそう歌を歌いなさい”と仰るんですけど、子供だったから難しくて分かりませんでした。けど、今になってやっと、そういうことなのかなと思えるようになりました」と、恩師とのエピソードも明かしていた。

 また、前に子供から“歌って何ですか?”って聞かれたことがあるそうで、答えに詰まったという。「怖かったですよ。職業じゃ答えになっていないし……、みんなを楽しませる……これも違う。自分でも分からなかったんです。だから、(歌うことは)それを追求していく一つの旅になるのかなと感じています。人生が終わるまで、天に行くまで、歌を歌い続けていきたいです。でもね、みんなが明るくなってくれればいいのかなとも感じています。歌は何? という答えを、自分の中で導きたいです」。

 なお、特番では彼女が行なっている社会活動の模様(震災復興・こども食堂支援)もインサートされる。「奈良のこども食堂にも行かせていただく予定です。私の芸能活動に関係なく、こども食堂で行なわれていること、その必要性を広く知ってもらえたらと思います」と、未来を担う子供たちの将来を紡ぐ思いを口にしていた。

 最後に、収録を終えてのコメントが届いたので紹介したい。

【撮り終えた直後の感想】
今回の撮影は凄く楽しくて嬉しかった!
人間ってみんな修行中なのだけど……私は「歌という道の修行を選んだ」
悟りの境地に向かって修行している自分……。そんな事を感じた旅になりました。
これから何年歌えるのか……これまで歌ってこれたことに感謝しています。
60周年を改めて振り返ると「ありがとう」という気持ちでいっぱいです。
欲がありまして、100周年までやりたいので「長生きしてね~」

●小林幸子60周年記念特番
「小林幸子 デビュー60周年~悠久の歴史の都 平城宮で歌う~」
【放送日】2025年1月18日(土)
【時間】 20:00~21:55 2時間SP(115分)
【放送局】BSフジ

 また、本日11月13日(水)には、小林幸子にフィーチャーした音楽番組「昭和歌謡パレード」も放送予定。

「昭和歌謡パレード 小林幸子60周年記念SP」
放送日 11月13日(水)
時間  22:00~22:55
放送局 BSフジ
出演者 小林幸子 角川博 大江裕 伊達悠太
司会  三雲孝江 中山秀征