現在発売中の「週刊エコノミスト11月12日・19日合併号」は、“日立、ソニー、パナソニック徹底研究” と題した特集を紹介。各ブランドの復権の道のりについて、多方面から分析している。
編集部による「パナソニックは『買い』か『売り』か 日立、ソニーに続く復活の試金石」や、早稲田大学ビジネススクール教授による「経営者に必要なビジョンの提唱力 要諦はポートフォリオ運営にあり」といった原稿と並んで、麻倉怜士さんによる分析も掲載されている。
そのテーマは「ソニー進化論 エンタメ事業は7.3兆円に成長」というもの。“ゲーム、映画、音楽のコンテンツ制作のためにハードを開発する。ハードとソフトの「主客逆転」がソニーを復活させた” という切り口で、これまでのソニーのハードとソフトへの取り組みを紹介するとともに、同社がいかにしてコンテンツクリエイション分野を強化してきたかについてや、それによる近年の成果が紹介されている。
何より麻倉さんらしいのは、そういったビジネススタイルの分析に留まらず、ユーザー(特にオーディオビジュアルファン)がソニーに求めること、さらにハードウェアの分野でソニーが果たすべき役割についても提唱されていることだ。思わず首肯してしまうこと間違いなしの内容なので、ぜひ誌面でご確認いただきたい。