この度、広島に活動拠点を置く、映画監督・時川英之が、終戦80年になる2025年初夏に、映画『惑星ラブソング』の公開を予定している

 プロデューサーには、同じく広島でアナウンサーでありながら多才な活躍を続ける横山雄二が担い、主演に曽田陵介、ヒロイン秋田汐梨、共演にチェイス・ジーグラー、八嶋智人を迎え本編を完成させた。
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 『惑星ラブソング』は、不思議な物語が交錯するファンタジーの手法で、平和というテーマへアプローチした意欲的な作品です。監督・脚本は、国際映画祭で数々の賞を受賞し、『彼女は夢で踊る』『鯉のはなシアター』『シネマの天使』『ラジオの恋』などの実績のある時川英之。本作で初めての映画主演を務めるのは、若手実力派俳優として数々のドラマで存在感を発揮している曽田陵介。映画、ドラマ、舞台と順調な活躍をみせる秋田汐梨がヒロインを演じる。

 そして、ロサンゼルスを拠点に俳優、作家、音楽プロデューサーとして活躍するチェイス・ジーグラーを迎え、場を温める明るいキャラクターが多い印象だったが、「容疑者室井慎次」での悪役ともいえる灰島弁護士役で高い評価を得て幅広い演技に定評のある八嶋智人が脇を固める。また、美術には広島出身の部谷京子(日本アカデミー賞優秀美術賞12回受賞、うち2回最優秀美術賞受賞「Shall weダンス?」「それでもボクはやってない」、紫綬褒章/2016年秋、第77回中国文化賞受賞/2020年)、撮影は、映画、ドキュメンタリー、ミュージックビデオなどジャンルと国境を越えて活躍するアイバン・コバックを起用。編集スーパバイザーとして『罪の声』で第44回日本アカデミー賞優秀編集賞を受賞し、『ちはやふる~結び~』『ビリギャル』『花束みたいな恋をした』と実績を積む、穂垣順之助が担当している。

 時川監督は「平和をテーマにした映画というのは、どうしても教育的になったり、説教臭くなることがあります。もっと多くの人々に伝わるように、映画ならではの<物語>という手法で、ファンタジーの要素を組み込んで作りたいと思いました。今の広島の街を反映した不思議な話が交錯する平和の物語です。映画だからこそ、現在と過去、夢と幻が融合し、忘れていた感情が溢れ出し、宇宙から広島を見つめることができます。戦争を体験した人たちの、その後を継ぐ世代として、新しい時代に広島だからこそできる物語を世界へ発していきたいと思います。」と、メッセージを寄せています。

 主演の曽田陵介は、「僕自身広島で学生時代を過ごしたのでどこか懐かしさを感じながら撮影期間を過ごしていました。そして今回は平和がテーマということでモッチを通して皆様に何か少しでも伝わるものがあれば嬉しいです。」と今回の広島の物語への参加に込めた思いを明かした。

 また、ノーベル平和賞受賞が決まった日本被団協代表委員の箕牧智之氏からは、「世界が戦争をしている今、平和について考えさせるこの映画を私たちはあたたかく見守りたいと思います。ノーベル平和賞受賞が決まった日本被団協代表委員の箕牧智之氏からは、「世界が戦争をしている今、平和について考えさせるこの映画を私たちはあたたかく見守りたいと思います。」とコメントが寄せられており、世界に向けてこの映画が発信されることを喜んでいただいています。

 世界へ発信すべく、その第一歩として、11月末に開催される広島国際映画祭での上映が決定しました。

 下記に、時川監督、横山プロデユーサー、主演の曽田、ヒロインの秋田、共演の八嶋、そして、被団協の方々のコメント全文と作品情報を記載いたします。

時川英之/監督・脚本・プロデューサー
広島には世界の誰もが知っている壮絶な歴史があります。だからこそ、この土地には沢山の愛があると思います。
それは、過去を忘れないようにしようとするこの街の人々の気持ちや、静かな平和への祈りが、平和公園はもちろん、街のいたるところに、一見気づかないところや、人々の生活の中にあります。今では多くの外国人旅行者が広島を訪れ、大きな賑わいのあるこの街を見て何かを感じてくれています。広島平和記念資料館に多くの旅行者が列をなすのは、この街が今起きている戦争と無関係ではないからだと思います。戦後80年という大きな節目に今の広島の平和について映画で描いてみたいと思いました。
しかし、平和をテーマにした映画というのは、どうしても教育的になったり、説教臭くなることがあります。
それでは作品は見てもらえないので、もっと多くの人々に伝わるように、映画ならではの<物語>という手法で、ファンタジーの要素を組み込んで作りたいと思いました。今の広島の街を反映した不思議な話が交錯する平和の物語です。
映画だからこそ、現在と過去、夢と幻が融合し、忘れていた感情が溢れ出し、宇宙からこの街を見つめることができます。
戦争を体験した人たちの、その後を継ぐ世代として、新しい時代に広島だからこそできる物語を世界へ発していきたいと思います。

横山雄二/プロデューサー
広島の尾道を舞台に「時をかける少女」や「転校生」といった数々の名作を作り上げた故・大林宣彦監督の言葉が好きだ。映画とは『嘘から出た実(まこと)』そんな作品を、今の広島で作りたいと思った。「青春映画」だけど「ファンタジー」そして「SF映画」の要素まで散りばめた「幸せ」にまつわる幕の内弁当のような作品。映画という作り話が、いつの間にか現実になり、時をかけて未来へバトンを渡す。そんな映画を広島に住む自分自身が観たいと思った。笑って、泣いて、劇場を出るとき、ちょっとだけ背筋が伸びている。『惑星ラブソング』は、これまでにない間違いなく新しい映画です。

曽田陵介/モッチ役(主人公)
僕が演じるモッチという役は、まだ自分の殻を破れず、将来に焦りを感じている中、様々な出会いがあり成長していきます。
大学生役ということもあり、僕自身広島で学生時代を過ごしたのでどこか懐かしさを感じながら撮影期間を過ごしていました。
そして今回は平和がテーマということでモッチを通して皆様に何か少しでも伝わるものがあれば嬉しいです。
お楽しみに。

秋田汐梨/アヤカ役
私が演じたアヤカは、怖いもの知らずでやりたいと思ったことにはとことん突き進む元気な女の子です!
私自身初めての英語・広島弁のセリフにも挑戦しました。歴史の授業などでしか学んでこなかった原爆について撮影を通して深く知り、平和について考えるきっかけになったとても貴重な撮影期間でした。

八嶋智人/UFO博士役
この映画はファンタジーです。平和を願い、模索するファンタジーです。
でもそこには、広島という土地の記憶が事実として含まれています。
だから語り継ぐ神話だと思って劇場から自分の世界に持ち帰って下さい。
劇場で待っています。

チェイス・ジーグラー/ジョン役
この映画に出演するチャンスをいただけたことへの感謝の気持ちは、本当に言葉では言い表せません。最初にジョン役の概要を読み、アメリカからズームでオーディションを受けた時、この役は自分がやるべきだと感じました。今回、初めて日本を訪れ、広島で長い時間を過ごせたことは、私の心の中で特別なものになりました。広島で歴史の中を歩き、永遠の平和への祈りと精神を感じることができました。

日本原水爆被害者団体協議会代表委員 箕牧智之氏
今、世界で戦争していることが本当に痛ましい。それはかつての広島の痛みと同じである。核戦争の危機は迫っている。
この星の運命はこの星に住む人たちが握っている。本当にそう思います。世界は平和でなければいけない。
そのために自分たちに何ができるのか? もっと多くの若者に感じてもらいたい。世界の平和について考えさせるこの映画を私たちはあたたかく見守りたいと思います。

広島県原爆被害者団体協議会理事長 佐久間邦彦氏
映画の物語がどう展開するのかを興味を持って観させていただきました。
我々が今までやってきた平和活動はストレートな方法で、被爆被害の現実を訴えて平和が大事だと伝えてきた。
でも、この映画は全く新しい方法で平和を訴えている。もっと広く市民社会の中で平和を訴えるために、今後新しい世代にどう伝えていくか?ということを考える時に、こういう映画は非常に大事だと思いました。この物語はいろんな意味で考えてもらえるところがある。大きな視点で地球全体のことも考えられる。若者たちがこの物語を観てどう受け取るのかを聞いてみたい。
なんとかしなくちゃいけない、これからは自分たちがやるんだということを感じてほしい。平和に向けて粘り強く進んでほしい。

映画『惑星ラブソング』

2025年GW明け広島先行上映、初夏全国公開

【あらすじ】
ある日、広島の若者モッチとアヤカは、謎めいたアメリカ人旅行者、ジョンに出会い、広島の街を案内することになる。ジョンには不思議な力があり、広島の街に何かを見つけていく。一方、小学校で広島の歴史を聞いて怖くなった少年ユウヤは不思議な夢を見る。夢の中の少女はユウヤを戦前の広島へと案内する。
広島の街に起こる不思議な物語が交錯し、やがて一つの大きな渦になる。広島の過去と現代が交錯し、現実と幻が融合し始める。やがて街の人々は未だ体験したことのないある出来事に遭遇し、忘れていたあの平和の歌が街に響く。
広島から放つ、愛と平和のファンタジー。

時川英之/ときがわひでゆき(監督・脚本・プロデューサー)
1972年広島生まれ。ディスカバリーチャンネル・アジア(シンガポール)、ウォルト・ディズニー・テレビジョン(東京)で多くの番組にプロデューサー/ディレクターとして携わる。その後、映画監督の岩井俊二氏に師事。映画を中心に、ドキュメンタリー、TVCM、ミュージックビデオなど幅広いジャンルの映像作品を手がけ日本で、海外でユニークな作品を創り出す。
2012年から故郷の広島に戻り、広島を基盤に映画制作を続け、本作品が5作目の劇場長編映画となる。今までの監督作は全て広島で撮影され、全国公開をし、海外の映画祭で上映されている。監督作品「彼女は夢で踊る」「鯉のはなシアター」「シネマの天使」「ラジオの恋」など。

横山雄二 /よこやまゆうじ(プロデューサー)
1967年生まれ。宮崎県出身。
1989年中国放送にアナウンサーとして入社。
自ら出演のラジオやテレビ番組の企画を立ち上げる傍ら、映画監督、俳優、作家として小説やエッセイの執筆も行なう。また、有吉弘行・劇団ひとりとバンドを組みTBS系全国ネット「うたばん」にミュージシャンとして出演。吉川晃司のアルバム曲「Fame&Money」の作詞なども手掛ける。
2022年11月には脚本・監督の映画「愚か者のブルース」(主演・加藤雅也)が公開され、ロンドン国際映画祭で佳作に選出される。《監督作品》「井川遥・ひと夏の記憶」「浮気なストリッパー」ほか。

曽田陵介/そたりょうすけ
1997年10月24日生まれ。島根県出身。
SNSをきっかけにデビュー。主な出演作にWOWOW「アオハライド Season1」(23)、WOWOW「アオハライド Season2」(24年)、テレビ朝日「Destiny」(24)、日本テレビ「街並み照らすヤツら」(24)、TBS「笑うマトリョーシカ」(24)、カンテレ・フジテレビ系「スノードロップの初恋」(24)、映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(23)、「交換ウソ日記」(23)など。本作が映画初主演。

秋田汐梨 /あきたしおり
2003年生まれ、京都府出身。
2015年にティーン雑誌のモデルでデビュー。その後、2017年に俳優デビュー。近年の主な出演作に、ドラマNetflixシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」、ドラマDEEP「3年C組は不倫しています。」(NTV系/24年10月期)、連続ドラマW「事件」(WOWOW/23年)、「彼女、お借りします」(ABC系/22年)、映画「リゾートバイト」、「おしょりん」、「映画刀剣乱舞 -黎明-」(全て23年)、舞台 KAATプロデュース「SHELL」(23年)、パルコ・プロデュース「幽霊はここにいる」(22年)などがある。雑誌Seventeenの専属モデルとしても活躍中。

八嶋智人 /やしまのりと
1990年主宰の松村武らと共に劇団カムカムミニキーナを旗揚げ、主要メンバーとして活躍。劇団での活動を行なう傍ら、ドラマ、映画・バラエティ・CMと幅広い分野で活躍。最近では宮藤官九郎脚本の最新作ドラマ「不適切にもほどがある」の本人役で大きな話題を集めた。

チェイス・ジーグラー(Chase Ziegler)
ロサンゼルスを拠点に活動するアメリカ人俳優、モデル、作家、音楽プロデューサー。ケント大学で演劇を学んだ後、ロサンゼルスで様々な映像作品に出演し、自ら作曲も行なう。ショートフィルム、ミュージックビデオ、テレビコマーシャルなどに出演。本作で、初めて日本の長編映画に出演。

<キャスト>
曽田陵介 秋田汐梨
チェイス・ジーグラー 八嶋智人

<スタッフ>
監督:時川英之
プロデューサー:時川英之 横山雄二
(C)2025『惑星ラブソング』製作委員会