真空管とアナログサウンドを追求する季刊『管球王国』114号をお届けします(10月30日発売 ¥2,970税込)

 特集企画は「管球式フォノイコライザーを注目アナログプレーヤーで聴く」です。真空管式フォノEQによって、レコード再生の味わいと鮮度がいかに高まるか。個性に富むアナログプレーヤーとの組合せで追求しました。連載「実験工房」は「ヴィンテージ入力トランスでMC型デノンDL103を昇圧」。往年のプロ機の入力部や段間に使われたトランスで、現代のMC型カートリッジを昇圧する実践試聴です。刑部芳則氏をお迎えしての「昭和歌謡曲SP盤の電気再生」など、アナログの魅力に多面的に迫りました。

 ヴィンテージ関連企画「WE755Aの新地平」では、20cm口径フルレンジユニットの原器的な存在であるウェスタン・エレクトリック755Aを最初期アルテックA7で採用された大型エンクロージュアにマウントして鳴らします。ホームユース機も交えた9機種のヴィンテージ真空管パワーアンプを組み合わせました。「真空管試験機TV7の使い方」は、チューブテスターの定番機、TV7の機構と試験値の意味合いを読み解きます。真空管ペアマッチングの要件を再確認するなど、必読の企画です。

Vintage 「WE755Aの新地平」

1947年にウェスタン・エレクトリック(WE)が開発した20cmフルレンジユニット755Aを、最初期アルテックA7用大型エンクロージュアH825にマウントして鳴らします。パワーアンプはマランツModel8Bなど民生用ヴィンテージ機も組み合わせました。

実験工房「ヴィンテージ入力トランスでMC型デノンDL103を昇圧」

アルテック、アンペックス、WE、トライアッド、UTC製など、往年の業務機でインプットやインターステージに使われたトランスを現代のMC型カートリッジの昇圧トランスとして使い、音の魅力を探ります。使い方の留意点も詳細解説しています。

「真空管試験機TV7の使い方」

インターネットでの真空管の個人売買でも、真空管試験機TV7による試験値がしばしば登場します。その意味するところは何か。TV7とはどのような機械なのか。実際に操作して出力管や整流管をテストしながら解説します。

特集「管球式フォノイコライザーを注目アナログプレーヤーで聴く」

真空管式フォノイコライザーならではのアナログレコード再生の魅力を探ります。リファレンス・アナログプレーヤーとのマッチングの妙も踏まえながら、真空管が介在するアナログ再生の魅力、心に響く音の出方をリポートします。

マイ・ハンディクラフトでご紹介したFascination114も発売中です!