一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)主催の、デジタルイノベーション展示会「CEATEC 2024」が、いよいよ本日10月15日より、幕張メッセにて開幕した。

 今回のテーマは「Innovation for All」で5つの展示エリアで開催され、合計808社/団体が参加している。ここでは、ステレオサウンドONLINE編集部が気になった展示を順に紹介したい。

▲オーディオハート

 イス型スピーカーシステムを展開するオーディオハートは、HALL7/8で展開されているGeneral Exhibitsの中の千葉県の中にブースを構えていた。写真のように、イス型シアターは2人が同時に座れるように横方向に拡大されており、ゆったりと座れるようになっていた。仕様としては11.2ch分のスピーカー(14個)を内蔵し、ドルビーアトモスの立体音響の再生にも対応。聞くと、すでにこれまでのシリーズで100台以上のセールスを記録しているそうで、会社使用から個人使用などさまざま。最近では、ゲーミングユーザーの購入も増えているそうだ。

▲イス型スピーカーシステム「VRS-W1」。価格は128万円(税別)

▲ユカイ光学の「Petit Qoobo」

 人間を癒してくれるゆるかわロボットを展開しているユカイ光学(HALL7/8)では、猫のしっぽを再現したしっぽクッション「Qoobo」が一回り小さくなって(Petit Qoobo)、よりスター・トレックのトリブルに近づいた印象。注目は、同社が展開する雪だるま風のロボット「BOCCO emo」とパナソニックのケーブルTV用STBを組み合わせた緊急メッセージ受信システム。地震や津波などの災害で避難指示が出た際、STBと組み合わせているロボットが、避難を呼びかけてくれるという。

▲ユカイ光学のロボットと連携した事業も各種展開。写真は、パナソニックのケーブルTV用STBとの組み合わせ例

▲コスモサウンド

 JVCケンウッドの特約店・コスモサウンドは今回も参加。1BOXのウッドコーンシステム「EX-B5」のデモ&即売を行なっていた。よく模型ショーの会場でも見かけるが、こうした会場であっても、結構用意した台数は売り切れるそう。

▲古野電気

 古野電気では、壁に貼るだけで電波の伝送効率をアップしてくれる電波透過シートの展示を行なっていた。平面上にコイルを配置した板を、壁材(ここでは、15mm厚の石膏ボードを想定)の両面に貼り付けると、コイル間に磁界が発生し、電波を強化して透過してくれるという。伝送効率28%アップ、伝送距離13%アップという結果を確認しているそうだ。ホテルなど、電波にとって障害となりやすい小部屋の多い空間で、壁に本製品を貼り付けることで、電波増幅・中継器などを設置しなくても、電波の受信感度を向上することができるという。

▲説明用のパネル