ambieから、“耳をふさがない、ながら聴き” 用の完全ワイヤレスイヤホンambie soundearcuffs「AM-TW02」(¥17,000、税込)が発表された。同ブランド「AM-TW01」の後継モデルで、9月27日から予約受付を開始し、発売は10月17日を予定している。

「AM-TW02」のグリーン✕インディゴ

 本体は大小ふたつの球をブリッジでつないだ形状で、これで耳たぶをはさむように装着する。このイヤカフ型のデザインはAM-TW01から継承しつつ、より多くのユーザーに使いやすくなるように装着性を改良している。

 具体的にはブリッジ部分を軟質な素材と形状記憶ワイヤーに変更し、より装着しやすくなった。またBluetooth接続のマルチポイントや急速充電にも対応、本体カラーは新たに2色を加えた4色展開となっている。

 ドライバーは前モデルを継承し、ソニー製の音質に留意したタイプを採用。対応BluetoothコーデックはSBCとAACで、連続再生時間は本体が6時間、充電ケースとの併用で24時間。急速充電は5分で約1時間の使用が可能という。本体はIPX5、充電ケースはIPX4の防水性能を備える・

 発表会では、ambie株式会社 代表取締役の三原良太氏から新製品の特長が紹介された。

 AM-TW02は、会話をしながらBGMとして音楽も楽しめることを目指したアイテムで、実際の生活の中で音楽に親しむ手段としてはもちろん、テレワークでの活用やオフィスでのBGM用としてもオススメとのことだ。同時に安定した装着性を備えているので、激しいアクティビティでも外れにくいのも魅力とのこと。

 三原氏によると、近年のストリーミングサービスの普及に伴い、その時々の気分に合わせたプレイリストで音楽を聴くといったスタイルが増えているという。音楽を環境として楽しむ “ながら聴き” の時代に入っているということだろう。

 これまでの音楽の聴き方としては、スピーカーやイヤホンを使うことが普通だったが、その場合スピーカーでは周囲の音も聴こえるが、同時に他の人にも音楽が聴こえてしまう。逆にイヤホン試聴では、音楽に没頭できる反面、周囲の音が聴こえなくなってしまうといった問題もあった。それに対しambie sound earcuffsでは、音楽を楽しみながら周囲の音も聴こえるという環境を提供できると三原氏は提案していた。

左から4つが新製品のカラーバリエーションで、右端がBEAMSとのコラボモデル

 さらに、AM-TW02のデザインを担当したソニーデザインコンサルティング株式会社 犬飼裕美氏から、新製品のデザインについての説明も行われた。今回は「ambioのコンセプトを色で伝えたい」というオーダーもあったそうで、「たいへんだけど、楽しかったです」と話していた。

 AM-TW02の本体カラーは、前モデルの白と黒は残しつつ、新たにグリーン✕インディゴとフラミンゴ✕ベージュを追加している。これについては、ファッションで合わせやすい色があることに注目。ベースにデニムを選べば、トップスの選択肢が広がるといった点を踏まえて、充電ケースにベースになる色を採用、そこに様々なイヤホンカラーを組み合わせてもらおうという発想だそうだ。

ambie株式会社代表取締役 三原良太氏(左)と、ソニーデザインコンサルティング株式会社 犬飼裕美氏(右)

 ambie sound earcuffsのユーザーは若い女性の比率が高く、ファッションアイテムとしての側面も重要となる。新色のグリーン✕インディゴならスポーティなウェアで女性にも取り入れやすいし、ゴールドなどとも合わせやすいことがポイントになったそうだ。フラミンゴ✕ベージュも女性を意識したカラリングで、ヨガウェアなどと合う点がポイントだ。なおどちらのカラーも、顔色が華やかに見えるということも重視している。

 加えて、別売で20色の着せ替えソックス(シリコンカバー、AM-TW01と共通)も準備され、好みの本体カラーを自由に選ぶアレンジも楽しめるそうだ。また、BEAMSとのコラボ第二弾も同日に発売される。1980年代の自由でラジカルな家電を彷彿させるポップな配色を採用したモデルとのこと(¥18,000、税込)。

20色の着せ替えソックス

 短時間だが、AM-TW02を試聴してみた。装着方法は比較的簡単で、耳たぶに取り付けた当初は違和感もあったが、数分すればつけていることを忘れてしまう。ただし、スピーカーの位置によって聴こえ方が大きく変化するので、自分に最適なポイントを探すのはお忘れなく。

 そのサウンドはヴォーカル曲をきちんと聴かせようという音作りのようで、無理に高域、低域を強調していない。楽曲の情報をすべて届けるというタイプではないが、逆に心地よく音を聴いてもらおうという思いがわかって、ここは好印象だ。

 試しに自転車に乗りながら音楽を聴いてみたが(公園内です)、少々の段差を乗り越えてもイヤホンがずれるようなこともなかった。ランニングはもちろん、こういったアクティビティ用途には活躍するだろう。

ambie株式会社 セールス&マーケティングチーム ディレクターの高松奈未氏(左)と、ランニングインフルエンサーの三津貴也氏(右)によるトークショーも開催された