9月初めにAmazon(アマゾン)から発売された、屋内用セキュリティカメラ「Ring首振り機能インドアカム」(¥7,980、税込)をじっくり使ってみたので、そのインプレッションを紹介したい。

「Ring首振り機能インドアカム」の梱包一式。電源アダプターやケーブル、壁掛けツールなど、使いこなしに必要な一式が揃っている

 Ringセキュリティカメラはその名の通り、スマホアプリと連携して自宅の様子をリアルタイムでモニター可能なアイテムだ。昨年6月にドアベル「Ring Battery Doorbell Plus」と屋内用セキュリティカメラ「Ring Indoor Cam(第2世代)」が発売され、優れた設置性と利便性で人気を集めた。僕自身も、Ring Indoor Cam(第2世代)を寝室に取り付け、留守中の猫の様子をモニターしている。

 そもそもわが家では、12歳のメス猫(縞のない茶トラ)と10歳になるオス猫(アメショー風)が、わがもの顔で闊歩している。面白いもので二匹それぞれにお気に入りの場所があり、例えばメス猫は寝室の段ボールの中やリビングの椅子の上、オス猫は寝室のベッドやリビングのソファで寛いでいることが多い。

 外出している時に家内がしばしば、「今頃ふたり(絶対、二匹と呼ばない)はどうしているかな?」と言い出すことがあり、その度に寝室カメラで確認するんだけど、これまでは確率2〜3割でどちらかの姿をチェックできていた。

カメラ本体。直径6cmほどの円柱で、ベース部に駆動用の小型モーターを内蔵している

 そこで今回、Ring首振り機能インドアカムをリビングに追加。これによって自宅内のほとんどのエリアを外出先からモニターできるようになった。

 設置作業も簡単で、リビング北側の壁に沿って配置してある棚の中段にRing首振り機能インドアカムを置き、スマホアプリの「Ring Always Home」にカメラを追加するだけ。ものの数分でRing首振り機能インドアカムで撮影した映像をスマホでチェックできるようになった。

 まずは、カメラの稼働エリアを確認する。Ring首振り機能インドアカムは水平360度、垂直169度の範囲で首振りが可能で、そのぶんカメラが動くための広さが必要だ。今回は、本体の周り10cmほどの空間を確保している(その画像は以下の通り)。

カメラを一番上に向けて天井面をモニターした状態

一番下に向けてみたら、棚手前の床面がほぼ撮影できた。画像左は猫ちぐら

 カメラ部分はIndoor Cam(第2世代)と共通で、画質はHD(2K)、カラーナイトビジョン機能により、暗い環境でもカラーで撮影できる(照度が足りない場合は自動的に白黒に切り替わる)。またズーム機能も備えているので、気になる箇所をアップでモニター可能だ。

 アプリの操作もわかりやすい。トップ画面には設置しているカメラの一覧がサムネール付きで表示されるので、そこから見たいものを選ぶ。するとそのカメラで撮影している映像が拡大表示されるので、「ライブ」を指定して現在の様子に切り替えればいい。

 Ring首振り機能インドアカムの場合は、ここでメニュー下部にある「回転」を選ぶと画面上に上下左右の矢印ボタンが表示され、カメラの向きを調整できるようになる。ここでアングルを微調整して、ターゲットを見つけたらズームアップ(ピンチアウトでOK)すればいい。スマホを横位置にすれば、自動的にフル画面表示に切り替わるなど、直感的な操作に対応しているのも便利。

「Ring Always Home」アプリの操作画面(左)。「Ring首振り機能インドアカム」は不在モード時に使うように設定している。写真中央と右はオス猫がソファで寛いているところ

メス猫はリビングの椅子がお気に入り。アップにすると画像はやや荒くなるが、ちゃんと表情も見えている。右端はドアベル「Ring Battery Doorbell Plus」で捉えた玄関の様子

 実際にリビングのソファでくつろぐオス猫を撮影してみたが、首振り機能によって室内のどこにいるのかも探しやすかったし、アップにすれば表情(?)も確認できた。「今日はここに居るんだ〜」と家内も興味津々でスマホをのぞいている。これなら外出時にも、かなりの確率で二匹の様子をモニターできるようになるだろう。

 Ringは本来セキュリティカメラで、今の日本国内でも防犯用としても活躍するはずだ。加えて、愛するペットの様子をモニターできるわけだから、毎日活用されるのは間違いない。設置も簡単で、家族揃って愛用できる製品としてもオススメ間違いなしだ。(取材・文:泉 哲也)