オーディオテクニカから、レコードプレーヤーとヘッドシェルの新製品が発表された。型番と価格は以下の通りで、どちらも10月4日の発売を予定している。

●ターンテーブル:AT-LP8X 市場想定価格¥143,000(税込)
●ヘッドシェル:AT-LT10 市場想定価格¥8,800(税込)

 オーディオテクニカでは、2018 年にレコードプレーヤーの最上位モデルとして「AT-LP7」を発売、6年が経過した今も好評という。さらに最近は、世界的なレコード人気の高まりにより、アナログレコード再生をステップアップしたいというニーズも高まっている。

 こうした背景から、音質向上はもちろん、アナログならではの愉しみでもあるカスタマイズの幅を広げ、理想のリスニング環境を実現するためのレコードプレーヤーとしてAT-LP8Xを開発したそうだ。

 そのAT-LP8Xには、ダイレクトドライブ方式を採用。新開発のDCサーボモーターはあえて回転トルクを抑えており、回転速度を正確に維持する制御システムや、制振ダンパーを搭載したプラッターとの組み合わせによりワウフラッター性能を向上し、安定した動作を実現している。

 トーンアームはユニバーサル式で、オーディオテクニカ伝統のJ字型トーンアームを採用。高さ調整機能により正確なセッティングもできる。ヘッドシェルには新製品のAT-LT10が、カートリッジには汎用性の高い「AT-VM95E」が標準装備されており、別売の「AT-VM95」シリーズの交換針によるアップグレードも可能だ。

 付属のサブウェイトを使えば、使用可能なカートリッジの重量が最大23.5g(ヘッドシェル含む)となるため、比較的重いMCカートリッジやヘッドシェルを組み合わせることも可能という。

「AT-LP8X」の主な特長
●オートストップ(自動停止)機能
●33 1/3、45、78回転に対応
●安定した再生を実現するダイレクトドライブ方式
●プラッターの回転速度を正確に維持するスピード・センサー・システム
●制振設計を施したアルミダイキャスト製のプラッターと2.5mmラバーマット
●壁面厚16㎜のMDF製ボックス型キャビネット
●水平調整機構を備えたインシュレーター
●有効長247mmのトーンアーム
●VTA(垂直高さ)調整が可能な、オーディオテクニカ伝統のJ字型トーンアーム
●オーディオ用に専用設計された低ノイズ電源を採用
●フォノイコライザー回路を介さずカートリッジの信号をピュアにダイレクト伝送

 一方のAT-LT10はアルミニウム製の軽量ヘッドシェルで、オーバーハング調整ができる貫通穴を採用し、様々なカートリッジに対応可能。アナログ再生の醍醐味である、音のカスタマイズの幅と選択肢を一層広げるモデルとなっている。

「AT-LT10」の主な特長
●約10.0gの軽量設計ヘッドシェル(リード線、取り付けビス除く)
●アルミニウムダイキャストボディで安定した再生を実現
●オーバーハング調整できる貫通穴を採用し、ねじ切り仕様のカートリッジの装着に最適
●音質に定評があるOFC導体(無酸素銅)を採用したリードワイヤー
●すべりにくく、カートリッジの操作がしやすいヘッドシェルフィンガー
●マットブラック仕上げのシンプルなデザイン