パナソニックから、BD/HDDレコーダーの全自動録画対応モデル「全自動ディーガ」の、2024年秋冬の新製品群が発表された。発売は10月18日。ラインナップと価格は下記の通り。

●全自動ディーガ
<4K対応モデル>
「DMR-4X1003」 オープン価格(想定市場価格¥330,000前後)
「DMR-4X403」 オープン価格(想定市場価格¥150,000前後)

<2K対応モデル>
「DMR-2X603」 オープン価格(想定市場価格¥170,000前後)
「DMR-2X303」 オープン価格(想定市場価格¥90,000前後)
「DMR-2X203」 オープン価格(想定市場価格¥68,000前後)

 今回発表の全自動ディーガは、4K対応モデル2機種、2K対応モデル3機種の、合計5機種となる。4Kモデルについては、上位モデルはHDD容量10TBを継承しているが、下位4X403は、全自動モデルをより多くの人に使ってほしいという意向の下(HDD容量は4TBに減少しているものの)、15万円前後という購入しやすい価格を実現している。一方の2Kモデルについては前シリーズの仕様を受け継いでおり、型番から分かる通り、HDD容量は上から順に6TB、3TB、2TBとなる。

4X1003のリア。HDMI出力はこれまで通り2系統備える(映像+音声/音声専用)

 さて、今回の大きな進化点・注目点としては、UI(メニュー画面)の刷新が挙げられ、ネット動画を見るような視認性と操作性を兼ね備えた使いやすい仕様になっている。

 これまでのモデルでは、やりたい操作によってメニュー(リモコンのボタン)の入口が異なることも多かったが、新シリーズでは、ホーム画面に集約。縦軸(ジャンルなどの項目)と横軸(該当番組)による表示によって、見たい番組(コンテンツ)との出会いがより柔軟に行なえるようになった。

新メニュー(UII)画面。縦軸に項目、横軸に番組が並ぶ形となる

 予め、表示させたい番組/コンテンツ(「映画」、「ドラマ」などのジャンルや、好みのタレントの登録「=出演者おすすめ」など)を設定しておく必要はあるが、EPG(電子番組表)データを元に、全自動録画した番組の中から、該当するものを一覧表示してくれるようになる。

ホーム画面に表示させたい項目は、写真のように選択できる

 同時にメニューの階層(表示方法)も改良され、左端に縦項目として「検索」「ホーム」「全自動録画一覧」「録画一覧」などが表示されるようになり、番組検索(表示)をしながら、次に行ないたい動画が素早くできるようになった。

 加えて、映像配信サイトなどでは一般的なユーザープロフィールの登録・使い分けができるようになった。最大6名(あるいは6項目)まで登録でき、プロフィールごとに好みの番組の設定が選択・設定できることから、よりそれぞれの嗜好に合う番組の検索・表示が可能になった点も、利便性の向上に大いに貢献しているだろう。

 ちなみに、リモコンによる再生操作の方法にもメスが入り、リモコン中央にあるサークルボタン(カーソルキー)の左右で、10秒スキップ(右)、10秒戻し(左)が行なるようになった(中央ボタンで再生・一時停止)。メニュー画面からカーソルキーで番組を選択、その後の再生操作までそのまま(カーソルキーで)行なえるようになったのは、番組視聴機会の多いユーザーにとっては歓迎すべき改良と言えるだろう。下向きボタンでは「プレビューサーチ」を一発起動できる。なお、停止はカーソルキー右下にある「戻る」ボタンで行なえる。

右が新シリーズの2Kモデルのリモコン。VODボタンがなくなった

 さらに、番組を編集(部分消去)して保存する際の操作性・視認性の向上も図られた。従来よりも番組表示部が大きくなり、かつ、画面上にオンスクリーン表示しないようにしたことで、画面上部に表示されることの多い時間や番組名などが編集中でも見やすくなり、お気に入りのポイントの検索・設定が容易になった。タイムカウンターもコマ数を表示できるようになったので、同じ場面が続くような場合でも、好みのポイントまでのコマ送りがしやすくなったのも特筆事項だ。

 なお、近年話題の「推し活」機能も充実していて、自分の推しや、おすすめの出演者が出ている番組を表示してくれる「出演者おすすめ」、キーワードで番組をまとめられる「お気に入り」といった痒いところに手の届く改良も行なわれている。

 外付けHDDは、最大8TBまで接続できるようになった(昨年モデルは4TBまで)。

 その他、本シリーズよりVODアプリ機能は割愛されている(テレビ側に同じ機能があるため)。