アクシスは、新たにドイツ、ZELLATON（ゼラトン）製品の取り扱いを開始する。その第一弾となるのは、ZELLATON EVOシリーズの2モデルでラインナップは以下の通り。キャビネットの仕上げは、ピアノグロス・ブラックとピアノグロス・ホワイトで、2024年9月の発売予定。
●3ウェイ4スピーカー：PLURAL EVO ￥12,500,000（ペア）
●2ウェイ2スピーカー：EMOTION EVO ￥8,700,000（ペア）
「PLURAL EVO」
ゼラトンは、1935年に設立された名門スピーカーメーカーで、一時期、日本にも輸入されたことがあったが、今回最新鋭機の登場を機に約10年ぶりの輸入再開を果したとのことだ。
両モデルとも、きわめて薄く強靭な発泡素材を2種類の異種素材でサンドイッチした独自の複層構造を持つゼラトンのダイヤフラム・テクノロジーを、最新マテリアルと卓越した製造工程によってブラッシュアップした新ZELLATON EVOメンブレン（硬質フォーム膜）を搭載している。
新しいZELLATON EVOメンブレンは、音に最適化された特殊な表面構造によって共鳴を最小限に抑えている。多層構造により、軽量化と高剛性を両立させ、フォームコアにより高い内部減衰も実現したという。表面は洗浄が容易で、環境にも優しい側面を持っている。サンドイッチ構成に使用する素材の選択においても、音楽の自然な再生という観点が常に優先されたそうだ。
「EMOTION EVO」
3ウェイスピーカーのPLURAL EVOに搭載された180mmミッドレンジドライバーは、複雑な工程による手作業でのチューニングによって周波数特性の不規則性を排除し、再生周波数帯域は150Hz〜約7kHzまでをカバーする。そのため耳にとって重要な領域でのクロスオーバーが必要なく、一般的に問題になりがちな位相乱れの問題も発生しないそうだ。トゥイーターは高い周波数でクロスさせることができるので、低域の流入による余分な負担をかけることなく役割を果たすことができている。この特性は、臨場感あふれるリアルなパフォーマンス実現に不可欠だという。
トゥイーターの振動分散特性は、最適化された特別設計のフロント・カバーによっても改善されている。これは、品質を犠牲にすることなく、多くの人々にZELLATON振動板のサウンドを提供したいという思いを実現する方策として採用されている。
「PLURAL EVO」の主なスペック
●型式：3ウェイ4スピーカー
●使用ユニット：30mmソフトドーム型トゥイーター（密閉型）、180mmコーン型ミッドレンジ（後面開放型）、280mmコーン型ウーファー✕2（バスレフ型）
●公称インピーダンス：4Ω
●周波数レスポンス：23Hz〜34kHz
●感度：92dB/W/m@1kHz
●寸法/質量：W340✕H1270✕D540mm/95kg
「EMOTION EVO」の主なスペック
●型式：2ウェイ2スピーカー
●使用ユニット：30mmソフトドーム型トゥイーター（密閉型）、220mmコーン型ウーファー（バスレフ型）
●公称インピーダンス：4Ω
●周波数レスポンス：32Hz〜34kHz
●感度：91dB/W/m@1kHz
●寸法/質量：W330✕H1100✕D410mm/57kg